飼い犬の散歩の際に防犯活動に協力してもらおうと、和歌山市地域安全推進員会和歌山北支部(野畑久則支部長)は25日、県内初の「防犯パトロール犬」の取り組みを開始。活動の目印として飼い犬に着けてもらう黄色のバンダナを支部内9地区に各10枚配布した。
和歌山北署(同市松江北)で行われた出発式には、関係者20人が参加。同署の東山一樹署長も出席し、「愛犬の散歩時に合わせて防犯パトロールを行っていただけるのは、画期的な取り組みであり、地域住民にも自主防犯の必要性が伝わる」と述べ、活動に期待を寄せた。
会場には、小学校や福祉施設などへの訪問活動を行っているボランティア犬「もか吉」(4歳、オス)も参加し、早速バンダナを装着した姿を披露した。もか吉の飼い主で同市福島の主婦、吉増江梨子さん(35)は「県内でも子どもが狙われる犯罪も発生しているので、少しでも治安の維持に貢献できれば」と話していた。
野畑支部長(71)は「この活動で、治安維持効果の他、地域交流促進も期待しています」と話していた。