和歌山市は4日、市営住宅に住む生活保護受給者75世帯から、5月分の家賃2800円から3万100円の計106万3700円を、事務処理ミスにより二重徴収したと発表した。該当世帯には、職員が自宅を訪問し現金で返金するという。
市によると、生活保護者の市営住宅家賃は通常、生活保護費が振り込まれる際に代理納付制度により天引きされていることから、住宅政策課の職員が全体の居住者のデータから、生活保護受給以前に口座振り替えを利用していた受給者のデータ消去を行った上で、月末に引き落としを行っている。
今回は、消し込み処理後、家賃の差異が発覚したことから、消し込み処理をいったん取り消したが、その後に修正されないままのデータが金融機関に送信されたため、口座に家賃分の残高があった該当する生活保護世帯で、二重徴収を行ったという。
同課は今後、システムの改善を図り再発防止に努めるとしている。