紀の川市後田で5日夕方、市立名手小学校5年生の森田都史君(11)が何者かに殺害された事件で、保護者や現場付近の住民からは不安の声が上がっている。容疑者は凶器を持って逃走しているとみられ、近隣住民らの警戒は続く。一夜明けた6日朝、同校の児童は保護者らが運転する車や保護者と手をつなぐなどして登校した。
通学路では警察官が警戒体制を敷き、学校付近を巡回しながら目を光らせた。
車で子どもと一緒に学校へ来た40歳代の男性保護者は、一連の騒動に驚いた様子を浮かべる。「子どもと一緒に近くの道をよく通ることがあるので本当にびっくりした。今日は会社を休んで、学校のために何らかの協力がしたい」と話し、「都史君は活発で、よくお兄ちゃんと学校で遊んだりしていた。子どもには何の罪もないのに」と憤りをみせた。
現場付近に住む女性は「本当に早く犯人を捕まえてほしい。ただそれだけ」と祈るように話していた。