子どもの健やかな成長を願う「紀州雛(びな)」が4日、ことしも県庁本館2階の正面玄関に設置された。和やかな表情で来庁者を迎えている。
紀州雛は、海南市で制作される漆塗りの座り雛。紀州漆器(黒江塗)の生産技術を生かし、昭和初期に創案された。平成16年3月12日付で県郷土伝統工芸品に指定されている。
正面玄関には同8年度から桃の節句に合わせて毎年設置。直径13㌢、高さ12・5㌢の男雛と女雛で、子ども未来課は「来庁された皆さんに、かわいい紀州雛を見ていただけたら」と話している。
3月3日まで展示されている。