和歌山市内の高齢者施設でインフルエンザの集団感染が発生し、入所者2人が肺炎で死亡した。市が3日、発表した。
市によると、市内の高齢者施設でインフルエンザ関連とみられる死者が報告されたのは初めて。
集団感染は1月16~30日に発生。施設の入所者58人中31人(70~100歳代)、職員45人中8人が症状を訴えた。23日に施設から集団感染の報告があり、市は感染拡大防止の指導を行ったが、27日に100歳代の女性、今月2日に90歳代の女性が死亡し、同日、施設から報告があった。
高齢者施設での集団感染は今シーズン6件目(昨シーズン2件)。市は「今後もさらなる感染拡大が考えられ、全年齢にわたって十分な注意が必要」とし、予防啓発や対策の徹底をより強化するとしている。