国の特別史跡「岩橋千塚古墳群」(和歌山市)に、国内最大規模でありながら史跡範囲外となっている「天王塚古墳」などを追加し、行政の適切な管理などを求めて活動する市民団体「岩橋千塚を守る会」(鴨口正紀代表)は23日午後1時半から3時半まで、同市布施屋の河南コミュニティセンターで、これまでの活動を発表する報告会を開く。
同会は平成24年8月に地元住民ら3人で発足。現在は会員約60人に拡大し、指定外の古墳周辺の整備をしたり、小学校で古墳の授業を開いたりしている。
昨年9月には国内2番目の石室の高さを誇る前方後円墳「天王塚古墳」や、県内最大級の前方後円墳「大谷山22号墳」を史跡に指定し、行政で両古墳などを管理してもらうことを求めた約1万5000人分の署名を県議会に提出。県の平成26年度当初予算には、両古墳周辺を測量調査するなどの予算が計上された。
報告会では鴨口代表(65)が「特別史跡拡大の現状と課題~黄金の石室を拓く~」と題して、同会の歩みを報告する。鴨口代表は「会員の努力、地域住民の方々の署名のご協力もあり、古墳を守る一歩を踏み出せました。古墳の現状を皆さまに知っていただけたら」と呼び掛けている。
申し込み不要。誰でも出席できる。問い合わせは、鴨口代表(℡073・472・6404)へ。