和歌山仏像彫刻同好会(上山凖一会長)の第26回仏像彫刻・木彫習作展が20日まで、和歌山市北出島のプラザホープで開かれている。訪れた人たちは丹精込めて彫られた作品に感嘆の声を漏らしている。
同会は昭和58年に結成し、現在は約20人の会員が作品作りを楽しんでいる。
会場には、桃色に色付けされたハスからの誕生を表した「蓮生」、「あうん」のこま犬、仁王像、千手観音像など約60作品が並んだ。腕の筋肉、衣服の柔らかさなど、細部まで丁寧に彫られた作品からは力強さと優しさが伝わり、思わず手を合わせている人もいた。
和歌山市雑賀屋町の浅野常一さん(86)は「細かいとこまでよーできている。立派やとしか言いようがないです」と作品を眺めていた。上山会長(89)は「初日からたくさんの人に足を運んでもらいありがたい。来年の展示に向けての意欲も高まります」と笑顔を見せていた。