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コロナ影響で0.96倍 県内の有効求人倍率

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9月の和歌山県内の有効求人倍率(季節調整値)は0・96倍(前月比0・01ポイント低下)で、2カ月連続で悪化した。和歌山労働局は「雇用情勢は、求職が求人を上回り、厳しさがみられる。新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に、引き続き注意する必要がある」としている。

近畿の有効求人倍率は1・03倍(同0・01ポイント低下)、全国も1・03倍(同0・01ポイント低下)で、悪化が続いている。

県内の新規求人(原数値)は前年同月比8・5%減の5755人で9カ月連続の減少。有効求人(季節調整値)は前月比0・8%増の1万4691人で、4カ月連続の増加となった。

新規求人を産業別に見ると、教育・学習支援業(196人増)などで増加し、製造業(257人減)、卸売・小売業(205人減)、運輸・郵便業(136人減)、サービス業(85人減)などで減少した。

新規求職者(原数値)は、前年同月比1・3%増の2981人で4カ月連続の増加。有効求職者(季節調整値)は前月比1・9%増の1万5288人で5カ月連続の増加となった。新規求職者(パート含む常用、原数値)のうち在職者は746人、離職者は1902人だった。

正社員について(いずれも原数値)は、有効求人倍率は0・70倍で、前年同月比0・28ポイント低下。有効求人は同14・6%減の6340人、有効求職者は同19・4%増の9086人となった。


リハビリ専門職大学を認可 21年4月開学へ

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和歌山県和歌山市湊本町の旧市民図書館跡地への「和歌山リハビリテーション専門職大学」の設置が10月30日付で文部科学大臣から認可され、2021年4月の開学が決まった。設置者の学校法人響和会と市は11月4日、市役所で共同記者会見を開き、寺下俊雄理事長は「100歳まで生きる時代が訪れ、リハビリという学問の目的は健康寿命を拡張することにある。市のにぎわいを取り戻す一助にもなりたい」と語った。

当初は20年4月の開学を予定していたが、昨年は設置が認可されなかった。今回の認可により、準備期間を含め約3年間の取り組みが結実し、関係者は大きな喜びに包まれた。

県内は人口に占める65歳以上の高齢者の割合(高齢化率)が19年で32・0%に達し、近畿では最も高い。18年の統計では県内の高齢者約30万人、身体障害者約5万7000人に対し、リハビリテーションを担う理学療法士は1320人、作業療法士は394人で、いずれも不足。しかも、19年度までは作業療法士の養成機関が県内にはなかったこともあり、学生の他府県への流出が続いてきた。

同大の開学は、高齢化に伴う地域課題に対応する人材を地元で育て、若者の流出を阻止することが期待されている。

同大は、全ての人が「いつまでもうつくしく輝いて生きる(Live Longer Better)」ことを持続的に可能にする社会を目指し、プロフェッショナル人材を育成することを建学の理念に掲げる。

健康科学部リハビリテーション学科に理学療法学専攻40人、作業療法学専攻40人の学生を募集し、定員は4学年で320人。卒業に必要な単位のうち3分の1以上が実習・実技となり、理論に精通した研究者教員に加え、現場経験が豊富な実務家教員を数多く擁する。元県教育長の西下博通氏が学長を務める。

市は旧市民図書館を貸与し、改修など施設整備費の一部3億2000万円を補助する。同館は1981年7月に開館し、鉄骨鉄筋コンクリート造り、地上4階・地下1階建て、敷地約5200平方㍍、建築面積約1800平方㍍。改修工事は11月9日に市が行う住民説明会を経て着工する。

記者会見で尾花正啓市長は「地域にとって必要不可欠な人材を育成する大学の開設となり、ありがたい。和歌山市駅を中心とした若者のにぎわい、空き公共施設の活用にもつながる。大学が地域と共存し、発展することを期待している」と歓迎し、寺下理事長は「高齢化による体力の衰え、認知症に対しリハビリは有効であり、回復のお手伝いができる。最後まで一人の住民として元気にいられる社会を目指して、貢献していきたい」と話した。

入試は総合型(AO)、学校推薦、一般、社会人の区分があり、一部は出願期間が始まっている。日程など詳しくは同大ホームページ(http://www.kyowa.ac.jp/waredai.html)に掲載している。

また、同大の開学に伴い、響和会が運営する理学療法士育成の専門学校、和歌山国際厚生学院(同市北野)は募集を停止し、在校生が卒業する3年後をめどに閉鎖する。

設置認可書を手にする寺下理事長㊧、尾花市長

設置認可書を手にする寺下理事長㊧、尾花市長

11月6日付

日本文化の祭典を配信 8日ブラジル県人会

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ブラジル和歌山県人会とブラジル日本都道府県人会連合会が共同開催する日本文化の祭典「Festival do Japao(日本祭)」が日本時間の8日午前7時~10時、動画サイトのユー・チューブで配信される。

県によると、日本祭は、日本の芸能、踊り、郷土料理、武術など多様な文化のショーがあり、例年は各都道府県のブースで産品販売なども行っている。

今回はショーの配信を通じて日本文化をブラジル国内外に紹介する。新型コロナウイルスのパンデミックの中でも、文化伝承の思いを継いだ青年が中心となって運営する。

ポルトガル語が中心の配信となるが、同県人会は「言語の壁を乗り越えた、誰もが楽しめるショーにしたい」と話し、日本からの視聴を呼び掛けている。

日本からブラジルへの移民は1908年に始まり、和歌山からは戦後の食糧難、就職難や53年の紀州大水害を背景に多くの人々が移民した。県人会の現在の会員は219人。

事件現場で手掛かり探せ 県警が鑑識競技会

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和歌山県警は10月30日、警察官の鑑識技術の向上を目的とする第24回県警察現場鑑識競技会を、和歌山市西の鑑識科学センターと岡崎庁舎車庫で開いた。

県内各警察署から選抜された警察官2人による14チームが出場。開会式で中峰恵也県警鑑識課長は「現場から犯人に結び付く鑑識資料を採取するという熱意を持って活躍してほしい」と激励した。

競技は、あおり運転の末、被害者が右の頬を殴られるという事件設定で実施。各チームは制限時間の30分以内に被害者役から事件の情報を聞いて分析し、車の窓ガラスの指紋や右頬に残されたDNA情報など犯人に結び付く資料を採取する技能を競った。

岩出署地域課の東妻実咲巡査は「緊張しました。今回の反省点を現場ではなくすように技術を磨きたい」と話した。

結果は、1位が橋本署、2位が和歌山北署、3位が有田署となった。

 

鑑識技術を競う警察官

黒田に新拠点、事業拡大 トランスコスモス

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和歌山市でコンタクトセンター業務を手掛けているトランスコスモス㈱(本社=東京都渋谷区)が事業拡大のため市内の新拠点に移転する計画に対し、市は4日、同社を市企業立地促進奨励金の指定企業とし、指定書を交付した。

同奨励金は、企業の新規立地や事業規模拡大を支援する制度で、指定企業になると、固定資産税相当額や新規雇用者数に応じて奨励金が交付される。

同社は、毛見のわかやま館にある拠点を黒田の空きビルに移転し、来年3月上旬の操業開始を予定。新拠点では電話以外のチャットやLINE(ライン)を活用した「ノンボイス事業」を軸として業務を拡大する方針で、約2億1660万円を投資し、新規正社員70人の雇用を予定している。

指定書の交付式は市役所市長室で行われ、同社から松原健志取締役専務執行役員、永島哲也西日本本部長、神山稔樹MCMセンター和歌山センター長が出席。

松原専務に指定書を手渡した尾花正啓市長は、「時代の流れに沿った新しい事業展開をされるのは市としてもありがたい」と歓迎し、松島専務は「和歌山では全国的にも先端的なサービスを展開しており、(求人に)応募する人が増えることを期待している」と話した。

 

指定書交付式に出席した(左から)神山センター長、松原専務、尾花市長、永島本部長

和市の自治功労者82人表彰 長寿記念品84人

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和歌山市の自治会長や各種委員などを長年務め、自治行政の振興に貢献した人に対する2020年度の「市自治功労章」の贈呈式がこのほど、七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で行われ、新規受章者82人への表彰と、これまでの受章者の中でことし80歳、90歳、100歳を迎える84人への長寿記念品の贈呈が行われた。

自治功労章は毎年、開市記念日の7月5日に贈呈式を行ってきたが、本年度は新型コロナウイルスの影響で延期されていた。

尾花正啓市長が受章者をたたえ、代表者に表彰状と記念品を手渡し、井上直樹市議会議長が来賓として祝辞を述べた。

今回の受章者は次の皆さん。かっこ内は受章区分。

◇新規受章者

【民生委員児童委員】赤山佳子▽有本泰子▽池本幸子▽石川由賀▽上良和▽太田孝一▽岡崎たづ子▽岡田辰男▽岡田満里▽小上しのぶ▽鎌田茂▽川口美津枝▽河島康典▽北畑裕子▽木村陽子▽木本良子▽楠淳子▽楠智嘉子▽楠力大▽近藤妙▽雑賀こせん▽阪上成文▽阪田規子▽佐藤継信▽集田信子▽菅田明宏▽鈴木美尋▽髙橋三宜代▽髙宮由加里▽谷口明史▽谷口歌代子▽田村美和▽辻悦子▽土橋活子▽寺村猛▽寺本千鶴代▽土井博子▽道場健一▽中谷節子▽成瀨惠伊子▽西上直宏▽西川重光▽西川恒夫▽西野和子▽西村重光▽西本敏弘▽野上重樹▽野嶌千加子▽野谷美代子▽橋口昭子▽畑口道夫▽原田敦子▽福井浄堂▽前田いづ美▽松井八千代▽松尾全起▽松葉ナリ子▽三浦三代子▽三島敏夫▽村本加奈重▽八木温美▽柳野寿子▽藪内惠治▽山際智代▽山本千草▽吉田多惠▽和佐絹世

【民生委員児童委員、自治会の会長】坂井正重

【公民館の館長】秦昭長

【消防団の分団長、防火委員会の会長】反保克憲

【交通指導員の地区会長】品川岩美▽中尾博一▽別院勇次

【婦人防火クラブの隊長】河内貞子

【自治会の会長】内田嘉高▽川端光雄▽竹本昌幸▽塚田博一郎▽中野清▽西村征男▽三井利夫

【地域安全推進員会の地区会長】岡本保

◇長寿自治功労者

【100歳】上野ミキヨ▽川﨑文子

【90歳】石井伊助▽石井惠美▽追田たづ子▽岡﨑歌子▽貴志文代▽寄留正祐▽阪田暉子▽島本熊三郎▽地道祥子▽田内満▽寺田元一▽中原孝▽日根喜夫▽福本千代子▽藤野幸雄▽本田政男▽増田源四郎▽山本匡子▽山本惠司

【80歳】浅井瑛介▽芦刈精五▽新井達男▽家本敏之▽石谷茂昭▽市原豊▽井本源士▽宇治田麻子▽内畑裕雄▽内原由行▽梅谷光輝▽榎本隆生▽大浦恒夫▽大坪俊治▽大根田紀代子▽奥野英子▽奥村惠▽尾﨑武久▽小野紀文▽小野田園枝▽川嶋徹治▽貴志佐登子▽喜多秀子▽小坂惠美子▽坂口正志▽坂田喜久子▽坂本巖▽杉本孝男▽鈴木不二夫▽関本幸良▽谷山操▽玉井欽治▽玉置博一▽反保克憲▽出口稔▽寺内等▽堂坂正夫▽長尾猛男▽中島啓子▽中谷裕▽鳴神和三▽西親▽西畑安雄▽濵田朋子▽林紀生▽林典子▽福田勝▽福田ミスズ▽福田芳生▽福本髙士▽藤田敬二▽藤原和幸▽細峪啓子▽前田隆男▽正木恒夫▽松澤昌次▽松本清吾▽松本文門▽村木俊夫▽山田恒次▽山田好雄▽山原幸路▽渡邉紀惠

さくらサーカスが来る 6日~宮前駅前で公演

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和歌山発のサーカス団「さくらサーカス」が6日から、和歌山県和歌山市中島のJR宮前駅前特設会場で公演を行う。来年1月31日まで。

さくらサーカスはことし7月23日に印南町で旗揚げし、10月上旬まで同町で公演を行った。広報担当者によると、前半は新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足は鈍かったが、だんだんと増え、繰り返し訪れる人もいたという。

出演者の中には「サーカス界のアカデミー賞」といわれる「モンテカルロ・インターナショナルサーカスフェスティバル」で日本人初、最年少での金賞を受賞したマルチネスブラザーズの嵐ら実力者も多い。

公演は一日2~3回で、開始時刻は午前10時半、午後1時半、4時半。初日の6日は1時半の公演のみで、オープニングセレモニーがある。水曜日は原則休演日となる。無料駐車場300台分を確保している。

チケットはA席が高校生以上2600円、中学生以下1400円、BOX席は高校生以上3800円、中学生以下2200円。前売り券はA席が200円引き、BOX席は400円引きとなる。3歳未満は無料。前売券は公式ホームページやLINE、電話、メールで予約できる。

予約、問い合わせは事務局(℡050・8880・6545、メール)。

 

迫力の空中ブランコ(印南公演)

コロナ禍で観光客23%減 夏季の県内7カ所

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ことし7、8月の2カ月間に和歌山県内7カ所の主要観光地を訪れた観光客数はいずれも前年を下回り、総数で23・0%減少の240万6100人となったことが県観光振興課のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、外国人観光客や団体客が減少し、予定されていたイベントの中止や夏休み期間の短縮も響いた。特に宿泊客の落ち込みが大きくなっている。

調査したのは、和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同市本宮町、白浜町、那智勝浦町、串本町の7カ所。宿泊客は前年比39・4%減の49万8500人、日帰り客は同17・2%減の190万7600人だった。

地域別で見ると、串本町の落ち込みが最も大きく、日帰り・宿泊の総数で前年比43・0%減。キャンプ場など一部で利用者が増加した観光施設もあったが、イベント中止や団体客の減少などが落ち込みの要因となった。

次いで白浜町が総数で同33・3%減。海水浴場の開設期間の短縮や、南紀白浜―羽田の空路が7月中は減便していたことなどが影響した。

最も落ち込みが小さかったのは高野町で、宿泊は激減し同80・9%減となったが、日帰り客は同5・5%増加し、総数で同6・5%減にとどまった。例年は宿泊で訪れていた信者らが日帰りに切り替わったとみられる。

和歌山市は総数で同17・4%減の112万1100人。8月に毎年同時開催されてきた「紀州おどり『ぶんだら節』」と「おどるんや~紀州よさこい祭り~」をはじめイベント中止などが影響し、宿泊は同38・0%減、日帰りは同13・9%減となった。

 

11月7日付

堺ブレイザーズ応援しよう 7、8日ホーム戦

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和歌山県をホームタウンとするバレーボールのVリーグ男子「堺ブレイザーズ」の公式試合、JTサンダーズ広島戦が7、8日の午後1時から、和歌山市中之島の県立体育館で行われる。7日の試合開始前には尾花正啓市長が始球式を行う。

両日とも正午に開場し、午後0時半から、なおき応援団長とチームマスコット「我王」による応援練習、同47分から公式練習となる。

観戦チケットはVリーグチケット、チケットぴあで取り扱い、会場での当日券販売は行わない。

詳しくはチームのホームページ

6日午後にはチーム運営会社の㈱ブレイザーズスポーツクラブの本荘太郎社長、開智高校出身の佐川翔、堀江友裕両選手らが市役所を訪問し、尾花市長と歓談した。

緑豊かなふるさと描く 髙幤さん日本画展

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和歌山県和歌山市出身で、日本美術院特待の日本画家・髙幤(たかへい)佳代さん(63)=札幌市=の個展が9日まで、同市湊通丁北のアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で開かれている。

個展は4年ぶり。この1年半余りは、家族の介護のため和歌山市の実家で月のほとんどを過ごしていたといい、今展では庭に咲くアジサイやスイセンの他、和歌山の身近な風景や院展の出品作など30点を展示している。

髙幤さんは「暮らす環境によって、絵もずいぶんと変わるものだと感じます。作品の色合いも、いつもと少し違っているかもしれません」と話す。

「紀ノ川」は光と緑に包まれた景色を色彩豊かに表現。これまでに何度も訪ねたという荘厳な「那智」の他、白樺の水面の映り込みや青緑と白のコントラストが美しい「早春譜」、澄んだ空気が伝わるような石狩川の日の出を描いた「朝」などが並ぶ。

「私の中で、和歌山はのんびりしたイメージ」とにっこり。ただ、都会的に変わりゆく風景にも心引かれ「古さばかりにとらわれず、変わりつつあるふるさとの街並みも描いてみたい。健康で絵筆を握れる限り、描き続けられれば幸せですね」と話している。

午前10時から午後6時(最終日は4時)まで。問い合わせは同所(℡073・436・1200)。

 

「紀ノ川」㊨、「那智」と髙幤さん

和市の40代夫婦感染 コロナ県内累計280人

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和歌山県は5日、和歌山市の40代男性と40代女性が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の累計感染者数は計280人となり、8人が入院中。

県によると、2人は夫婦で男性は会社員、女性は非常勤の医師。男性は2日にせき、全身倦怠感、悪寒が出て、3日には38・6度の発熱の症状があった。4日に医療機関を受診。同日検査で陽性が判明した。勤務先は同市内で最終出勤日は2日。2週間以内に仕事で首都圏を訪れたことがあったという。

女性は3日から4日にかけて喉に違和感を覚えた。4日に夫の濃厚接触者として検体採取を受け、検査の結果陽性が判明した。家庭内感染とみられる。

2人は現在医療機関に入院中。病状は安定しており、同居家族1人は陰性だった。

小林「早く1軍に」 広島が指名あいさつ

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プロ野球ドラフト会議で広島東洋カープから4巡目指名を受けた智弁和歌山高校の小林樹斗投手(17)が5日、和歌山県和歌山市冬野の同校で担当スカウトから指名あいさつを受け、「レベルの高い打者を相手に自分の球がどれくらい通用するか試してみたい。1年目から1試合でも多く1軍のマウンドに上がれるように頑張りたい」と活躍を誓った。

小林投手は右投右打。182㌢、86㌔の均整のとれた体から投げ込む最速152㌔の直球が武器。美浜町出身で町立松原小学校、松洋中学校を経て智弁に進んだ。

爽やかな表情で報道陣の取材に応じた小林投手は「高く評価していると言っていただき、(指名の)実感が湧いた」と白い歯を見せ、「広島焼を食べたことがないので食べてみたい」と話した。

広島は今回のドラフト会議で社会人ナンバー1投手の呼び声がある栗林良吏(トヨタ自動車)を1巡目指名。2、3巡目は大学生投手を連続で指名するなど即戦力候補を上位で獲得した。鞘師(さやし)智也スカウトは「ことしは大学生が豊作で上位は即戦力を(獲りに)いったが、われわれは小林投手を高く評価していた。4巡目まで残っていたのは想定外。幸運だった」と振り返り、「2年秋にガクッと落ちたが自粛期間が明けた後に見ると体が大きくなっていて球速や変化球のキレも上がっていた」と目を細めた。

高校生離れした直球に加え多彩な変化球を操る小林投手。自身の球を「直球が一番の持ち味だが、スプリットやカットボールにも自信がある」と話し、鞘師スカウトも「直球が速く球そのものに力がある。カットボール、フォークなどの変化球も良い。細かい制球はまだまだだが、完成度は結構高い。わりと早く、1年目の後半からデビューしてもおかしくない」と魅力を語り、広島の元エースで現在はメジャーリーグでプレーする前田健太投手の高校3年時と比較し「馬力は小林君の方が上かもしれない。はかり知れない伸びしろがある」と話した。

小林投手は「勝てる投手になりたい」と繰り返し、憧れの投手に広島やメジャーで日米通算203勝を挙げた黒田博樹さん、「火の玉ストレート」の異名で知られる藤川球児投手(阪神)の名前を挙げ、「黒田さんは偉大な方。制球が良く(内外角や高低に)投げ分けられる。小さい頃から阪神の試合を見ていて、藤川投手の直球が好き」と目を輝かせていた。

 

広島の帽子をかぶり気合の入った表情の小林投手

IR開業26年春ごろに 県が新スケジュール

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カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備に向け、政府が自治体からの整備計画の申請期間を延長するなどの修正を盛り込んだ基本方針案を示したことを受け、和歌山県は6日、IR開業時期を当初より1年延ばし、2026年春ごろとする新たなスケジュールを発表した。25年の関西万博には間に合わなくなるが、県の横山達伸企画政策局長は「順調にいけば日本最初のIRを開業できる」と話した。

観光庁は、昨年発表した基本方針案に、感染症対策、IR汚職事件を踏まえたIR事業者と公務員の接触ルール、ギャンブル依存症対策などを盛り込み、区域整備計画の申請期間を当初の「21年1月4日~7月30日」から「21年10月1日~22年4月28日」に9カ月延期する修正案を示し、今月7日までパブリックコメントを実施している。

県の新スケジュールは、事業者からの提案審査書類の提出期限を10月19日から21年1月15日に、優先権者の選定を21年1月ごろから同年春ごろに変更する。

提案審査書類の期限延期を約3カ月としたのは、県への応募事業者の計画はすでに練り込まれており、国の方針変更に伴う修正に必要な最低限の期間にしたからと説明。区域整備計画の申請までにより長く時間が確保できるため、誘致の実現へ前向きに捉えているとした。

県のIR事業者公募には、カナダのクレアベスト・グループ、マカオを本拠地とするサンシティグループの日本法人(いずれも拠点は東京都)の2社が応募している。


写真好きの憩いの場に 紙一枚工房オープン

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長年「カメラの西本」で勤務し、退職後にアドバイザーとして活動した田中公康さん(68)が共に働いていた、であいのりこさん(63)と共に、写真について語り合ったり学んだりできるスペース「紙一枚工房」を立ち上げた。名前の由来はカメラの西本創業者の故西本貫一さんの残した「紙一枚の積み重ね」から。小さな努力も長い時間がたつと大きな差になるという師の教えを胸に、新たな一歩を踏み出した。

場所は国の名勝「和歌の浦」の明光通りから車両では入れない路地に構えた。事務所の名称は「モノクロハウス」。名前の通り、黒一色の外観に内装も黒と白のトーンを基本に、落ち着いた雰囲気となっている。

業務内容は写真販売、プリント、ポスターやカレンダーなどの制作だが、コロナ禍の情勢が変わればカメラ趣味の人が集い、写真談議に花を咲かせる場所でありたいと期待を寄せる。本棚にはカメラの歴史を学べる書籍が並び、クラシックカメラも手に取ることができる。

2008年8月から14年12月まで本紙で写真についてのコラムを連載してきた田中さんは「写真は紙からモニターやスマホの画面で楽しむ時代に変わってきたが、紙の一枚のプリント写真にこだわりたい」といい、「写真にもっと興味を持って歴史や文化を学んでもらえれば」と笑顔。日本風景写真協会の元理事で、数々の入賞歴を持つであいさんも「写真好きはもちろんのこと、地域の憩いの場になれば」と話している。

駐車場は近くに3台契約している。問い合わせは田中さん(℡090・8936・6554)。

 

「写真について語らえる場になれば」と田中さん㊧とであいさん㊥

新たに7人感染 県内新型コロナ累計298人

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和歌山県は11日、新たに20代から80代の男女7人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の累計感染者数は計298人となった。21人が入院している。

県によると、和歌山市の30代無職の女性は4日に咽頭痛、5日に38・5度の発熱があった。その後はせき、全身倦怠感、関節筋肉痛などが現れ9日に医療機関を受診。10日に陽性が判明した。現在は入院しており、症状は安定している。

他に、湯浅保健所管内の20代女性と50代会社員女性、橋本保健所管内の50代アルバイト女性、80代無職男性、40代会社員男性、70代無職男性の感染も判明した。

20代女性は医療従事者で、2日の検査では陰性だった。9日から37度台の発熱が続き11日に陽性が判明。橋本保健所管内の80代男性は50代女性の同居家族で重症。肺炎像が確認されており、酸素投与を受けているという。同管内の他2人は50代女性の知人。

国土強靭化予算拡充を 二階氏が申し入れ

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自民党の二階俊博幹事長(衆議院和歌山3区選出)は11日、災害に強いインフラ整備を進める国土強靭(きょうじん)化施策について、2021年度以降の予算拡充などを求める党の緊急決議を菅義偉首相に申し入れた。

二階氏が本部長を務める党国土強靭化推進本部は10日に会議を開き、地震や豪雨など相次ぐ自然災害に備えるため、大幅に予算を増額してきた「防災・減災、国土強靭化のための緊急3か年対策」が来年3月末で終了することを受け、緊急決議を実施。

21年度から5年間、緊急対策の内容を拡充する計画を閣議決定し、特別枠で予算を確保することと、災害からの早期復旧、被害拡大防止のため、TEC―FORCE(緊急災害対策派遣隊)や最前線の現場組織の体制強化を図ることを求めている。

首相官邸での申し入れ後に記者団の取材に応じた二階氏は「この3年間で国土強靭化に資するさまざまな整備が一定程度進められたが、この間も多くの自然災害が全国各地を襲うなどまだまだ十分とは言い難い。全国各地の皆さまからも引き続きの対策が強く求められている。来年度予算の編成作業が本格化する中、党としては不退転の覚悟と決意を持って臨みたい」と述べた。

また、菅首相が2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロを目指すと表明したことを受け、党として二階氏を本部長とする推進本部を設置し、11日に初会合を開催。菅氏と二階氏の会談ではこの点も話題となり、二階氏は「今後、政府・与党が一丸となって脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいくことを確認できた」と語った。

 

菅首相(左から4人目)に緊急決議を申し入れる二階幹事長(同3人目)=二階事務所提供

5割超が支援策利用 コロナ影響で県内企業

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新型コロナウイルスの企業活動への影響について、東京商工リサーチが行った第9回アンケート調査(10月5~12日)で、「影響が継続している」と答えた和歌山県内企業は71・8%と前回より0・4増え、政府や自治体の資金繰り支援策を利用した企業も3・6増の52・9%で初めて半数を超えた。感染防止と経済活動維持の間で中小企業の苦境が続いていることが浮き彫りになっている。

調査はインターネットで実施し、県内の有効回答は71社だった。

県内の企業活動への影響は、「継続している」の71・8%(51社)を最多に、「今後出る可能性がある」が16・9%(12社)で続き、「影響が出たがすでに終息した」が7・0%(5社)、「影響はない」が4・2%(3社)。3回連続で7割以上の企業で影響が続いている結果となった。

8月の売上高について、前年同月を上回った企業は25・0%(14社)にとどまり、75・0%の企業が前年割れの減収。景気の後退を示す結果となった。10月以降、ひと月でも売上高が前年同月の50%以下に落ち込む可能性があると答えた企業は19・3%(12社)だった。

政府や自治体、金融機関の各種給付金や融資などの支援策を利用した企業は52・9%で、今後利用する可能性があるとした企業23・5%と合わせて、前回より3・8増の76・4%に達した。利用予定はないと答えた企業は23・5%。

感染終息までの期間が長引いた場合、廃業を検討する可能性があるとした企業は8・2%(5社)で、検討時期は「4~6カ月」と「13~24カ月」が各2社、「25カ月以上先」が各1社。コロナ禍をきっかけとした業種・業態の転換については、考えていると答えた企業は27・2%に上った。

県内では新型コロナ関連の倒産は2社(10月23日現在)にとどまり、政府や自治体による資金繰り破綻を防ぐ施策が奏功しているとみられるが、感染終息のめどが立たない中、業績悪化に伴う可処分所得の低下が懸念されることなどから、同社は「すでに限界となりつつあった小規模零細事業者で倒産や廃業に追い込まれる企業が増加する可能性は否定できない」としている。

 

11月14日付

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