和歌山の食材を使った複数店舗の料理が一度の会計で楽しめる、新形態のグルメスポット「和歌山横丁(仮)」が来年2月、和歌山県和歌山市内にオープンを予定している。近畿地域では初めての出店。オープンに先駆けて、今月から店を持ちたいと考えている人に対して出店の募集を開始した。市内の新たな名物スポットとして期待が高まる。
和歌山横丁は、飲食店の創業支援や地域活性化プロデュースを展開する㈱アスラボ(東京都港区、片岡義隆社長)が企画・管理・運営をする。今回の場所の選定については、これまで共同で2店舗を開発してきた不動産事業を展開する㈱イントランス(東京都渋谷区、濱谷雄二社長)が手掛け、和歌山市北ノ新地で営業を開始する。
一つの建物内にシェアリングキッチン制という方式を採用。6店舗で朝・昼・夜の3交代制をとり、最大18店舗で客席数は126となっている。また来店者は客席に設置されたタブレット端末を使って各店のメニューをオーダーし、ホールスタッフが注文した料理を客席まで運ぶ形態となっている。会計時はまとめて支払うことにより、注文をする度に各店舗を行き来する面倒なこともなく、退店するまで飲食が楽しめる。
カフェからスイーツ、和洋中までバリエーションに富んだジャンルの店舗を想定し、各店舗ともに地元産の食材を使ったオリジナル料理を提供する。
厨房設備や内装工事はアスラボとイントランス両社が提供・整備する。運営は出店者で構成する自治組織による組合で行い、全ての店舗が平等に組合共同で消耗品を購入したり、ホールスタッフも組合で採用から管理したりすることでコストを抑える仕組み。
これまで同スタイルの横丁は徳島、大分、宮崎、鹿児島で営業しており、8月に旭川(北海道)、11月に富山、来年2月には和歌山と同時期に高崎(群馬)の出店が予定されている。
担当者の上釜航太さんは「起業したいと考えている人へ、少ない資金で出店できるように万全のサポート体制をとっています。和歌山を盛り上げて貢献したいと思われている方、経験や年齢を問わず広く募集したいと考えています」とアピールしている。
出店希望者向けの説明会を7月22日から24日までの間、午後2時から和歌山市美園町の県JAビルで開く。問い合わせはアスラボの上釜さん(℡080・2385・7145)。
横丁店舗内の様子(写真は徳島・阿波横丁)