Quantcast
Channel: わかやま新報
Viewing all 24110 articles
Browse latest View live

大粒で甘さ満点 下津町でビワの出荷最盛期

$
0
0

初夏の特産品ビワの全国有数の生産量を誇る和歌山県海南市下津町で、出荷が最盛期を迎えている。8日、JAながみね仁義集荷場には、約130軒の農家がビワを運び込み、設営された臨時直売所には早速買い物客の姿がみられた。

ことしは寒害もなく果実は順調に成長し、ほとんどが直径3㌢ほどの2Lサイズに仕上がった。総収穫量は約50㌧を見込んでいる。

一部に生じた高温障害による“ヘソグロ果”は、外観の見劣りのため市場には出されず、シロップ漬けなどの加工品になる。

同地区のビワは、急傾斜地で栽培されているため果肉が軟らかく、みずみずしいのが特徴。京阪神を中心に全国各地の市場でも高く評価されている。

JA職員の岡本陽平さん(33)は「大きくておいしいビワができました。ぜひ、たくさん食べてください」と呼び掛けている。

ビワは2Lの一級品が4パック入り一箱2200円、二級品は1500円(各税込み)。

直売所(23日ごろまで)の他、同市重根の「JAながみねファーマーズマーケットとれたて広場」でも販売する。

問い合わせは同所(℡073・487・0900)。

出荷前にJA職員がビワをチェック

出荷前にJA職員がビワをチェック


和歌浦ベイマラソンPR 若手職員らが映像

$
0
0

10月27日に行われる「和歌浦ベイマラソンwithジャズ」のPR映像「WAKAURA BLUE」が完成し、7日に和歌山市役所市長室で完成報告会が行われた。

和歌山市が近畿財務局和歌山財務事務所の地方創生企画推進メンバー「TEAMちほめん」に動画制作を依頼。5月からちほめんメンバーと市職員が共同制作に取り組んだ。

マラソンコースを紹介するだけでなく、プロモーションと観光振興も兼ねた映像にしようとコース現地で海の青さを感じられる撮影箇所を選定。映像編集もちほめんメンバーが行った。片男波や雑賀崎港など和歌浦の海を間近に見られるコースをランナー役が走り、ドローンで撮影。マラソンの後はゆっくり過ごして帰ってもらおうと、和歌山マリーナシティ近辺の散策風景やポルトヨーロッパで子どもが遊ぶシーンも盛り込まれている。BGMは一部和歌山ジャズプレーヤー協会所属バンドが演奏している。

完成報告会では、尾花正啓市長にDVDを贈呈。海の美しさが映えるPR映像を鑑賞し、尾花市長からちほめんメンバーに感謝状が贈られた。

同事務所総務係長の西津健太郎さんは(42)は「晴れた和歌浦の美しさを見せたかったので、天候や日程調整などが大変だった。マラソンの後、もう一度和歌山に遊びに来たいと思ってもらえれば」と話していた。

PR映像は和歌山市の公式ユーチューブで公開中。JR和歌山駅前の大型ビジョン、東京都港区役所のデジタルサイネージでも放送される予定。

尾花市長(中央)と映像制作メンバーら

尾花市長(中央)と映像制作メンバーら

総文祭へ実行委設立 ポスターやテーマ披露

$
0
0

2021年に和歌山県内で開催される高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」の設立会と第1回実行委員会が7日、和歌山市湊通丁北のアバローム紀の国で開かれ、事業計画や開催要項の協議が行われた。「文化部のインターハイ」とも呼ばれる全国大会で、県内では初開催となる。

5月29日に文化庁から正式決定の通知があった。「届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー」をテーマに、日程は7月31日から8月6日までの7日間。県内10市町を会場に演劇や吹奏楽、小倉百人一首かるたといった規定19部門の他、特別支援学校、英語、軽音楽の開催県独自の協賛部門で競技や発表が行われる。

県では17年から開催検討委員会を実施。県内の高校生による生徒委員会も発足し、大会方針の検討やポスター原画の審査への参加など準備を進めてきた。

設立会では、委員会会長の宮﨑泉教育長が「2年前から高校生による生徒委員会を立ち上げ、テーマを考えたり、大会PRをしたりしてきた。いろいろなところで子どもたちをサポートして、支援してもらいたい」と呼び掛け、名誉会長の仁坂吉伸知事も「高校生が文化をテーマにはつらつと活躍してくれる総文祭になれば」とあいさつした。

実行委員会では大会方針を考えたⅠ期生徒委員会、公募審査に携わったⅡ期生徒委員会の活動を報告。高校生が多様な文化とふれあいながら郷土への思いを育み、新たな文化を築く「和・響・創」をキーワードにした大会基本方針や開催会場を決定した。大会テーマの毛筆表現とポスター原画が展示された。

この日、向陽中学・高校合唱部による大会イメージソング披露と公募者の表彰式を予定していたが、大雨警報の発令に伴い中止。後日改めての実施を予定している。

設立会では基本方針や実施会場が発表された

設立会では基本方針や実施会場が発表された

天満宮の祭神・菅原道真

$
0
0

「梅の雨」と書いて梅雨(つゆ)。ジメジメとしたシーズンの到来を間近に、県内では梅の収穫が進む。前号では、梅雨の名称の由来や、紀州街道の北端にあたる大阪天満宮に献梅された「紀州南部の南高梅」を取り上げた。
大宰府天満宮(福岡県)をはじめ、北野天満宮(京都府)など、天満宮は梅の名所としても知られる。今週は、天満宮と梅の関係に迫りたい。
天満宮は、学問の神として知られる菅原道真(すがわらのみちざね)を祭神とする神社。全国各地に存在する天満宮であるが、菅原道真が大宰府へ向かう途中に立ち寄ったとされる和歌浦天満宮(和歌山市)を、大宰府、北野に継ぐ日本三大天神という説もある。
菅原道真(845―903)は平安時代の貴族。学者であり、政治への影響力も強く要職を務めた。梅との関わりは5歳の頃に詠んだとされる歌からうかがえる。「美や、紅の色なる梅の花、あこが顔にも、つけたくぞある」。
「あこ」とは道真の幼名「阿呼(あこ)」で、「美しいな、紅色をした梅の花は、自分の頬にも付けたくなるよ」という意味。梅を愛する心が色濃く出ているのが、京から大宰府へ向かう(左遷される)際の「飛梅(とびうめ)伝説」。
道真が自宅の梅の木を思い起こして詠んだ「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」。「春の風が吹けば、その香りを太宰府まで届けておくれ、梅の花よ、主の私がいないからと、春を忘れるのではないぞ」という意味。
その梅は一夜にして大宰府まで飛んできたといい、樹齢1000年を超える今も、太宰府天満宮の神木として「飛梅」の名で知られている。
道真の生涯通じた梅への思いがうかがえる。
(次田尚弘/大阪市)

6月11日付

雨と一緒に楽しもう 和歌山城アジサイ見頃

$
0
0

近畿地方の梅雨入りが平年より遅くなる中、和歌山県和歌山市の和歌山城「鶴の渓」でアジサイの花が見頃を迎えている。

日本気象協会によると、梅雨前線が日本の南に停滞し、沖縄は大雨となるおそれがある一方、前線から距離のある近畿などは梅雨入りがまだ先となりそう。

和歌山城公園西側の「鶴の渓」は、徳川家入城前の浅野家の時代にツルを飼っていたことからその名が付き、現在は青色や紫色、黄色など多彩なアジサイ約170株が咲く。

市和歌山城整備企画課によると、2006年に市が約100株を植え、翌年に民間からの寄贈で追加され、アジサイの名所として市民や観光客に親しまれるようになった。

ことしは5月の末ごろから咲き始め、雨が少ないためややしおれた時期もあったが、7日の雨で花は元気を取り戻したという。

見頃は今月下旬まで。同課は「いよいよ梅雨の季節、散歩に来て花を楽しんでもらえれば」と話している。

アジサイが満開となった「鶴の渓」

アジサイが満開となった「鶴の渓」

来館者30万人達成 わかやまスポーツ伝承館

$
0
0

4月5日で開館9年目を迎えたNPO法人わかやまスポーツ伝承館(和歌山県和歌山市本町、江川哲二館長)が9日、来館者30万人を達成した。

県からの委託事業としてスポーツに対する機運を向上させようと2011年4月5日にオープン。県内の野球史や水泳史、和歌山にちなんだ金メダリストなど数多くの展示を実施してきた。

記念すべき30万人目となったのは、同市の越田啓子さんと美悠さん(8)親子。くす玉割りをして祝うとともに、同館の山口裕市理事長から記念品がプレゼントされた。

啓子さんは「なんだかうれしい気持ち。今後も親子で一緒に楽しめるようにいろいろな企画を期待したい」、剣道に取り組んでいるという美悠さんは「びっくりしたけどうれしい。メダルに触ると重たかった。強くなってメダルが取れるように頑張りたい」と笑顔だった。

山口理事長は「いろいろな方のご支援のおかげ。多くの県民に親しんでいただき、一人でも多くの人にスポーツに関心を持ってもらえれば」と話した。

同館では7月15日まで、ゲートボール展を開催中。日本で生まれたゲートボールを実際に体験できるコーナーを設け、各大会での優勝トロフィーなど約45点が並ぶ。江川館長は「ゲートボールの面白さを知っていただき、若い人にも楽しんでほしい」と来館を呼び掛けている。

午前10時から午後7時まで。入場は無料。問い合わせは同館(℡073・423・2215)。

来館30万人目となった越田さん親子

来館30万人目となった越田さん親子

ふるさと広報局員 県が声優の中島さん委嘱

$
0
0

和歌山県は10日、県出身の声優・中島由貴さん(21)を「県ふるさと広報局員」に委嘱した。県庁で委嘱式があり、仁坂吉伸知事が委嘱状を手渡した。

中島さんは2014年に声優デビュー。「アイドルマスターシンデレラガールズ」や「バンドリ」などに出演しており、ツイッターのフォロワー数は16万人を超える。

仁坂知事は「ツイッターなどSNSを使って和歌山をPRしてください」と声を掛け、中島さんは高校2年まで和歌山で暮らしたと話し、4月末に発売されたファースト写真集「ゆき恋」をプレゼントした。

報道陣から和歌山の好きなところを尋ねられた中島さんは「風景がきれいな和歌山マリーナシティやパンダとたわむれることができるアドベンチャーワールド、おいしいミカン」と答え、出演しているラジオ番組で和歌山の魅力をPRしていることを紹介。

ファンから「ミカンおいしいよね」「和歌山に行ってきたよ」などと言われたことを話し、「和歌山を発信できるのはうれしい。どんどんPRしたい」と笑顔を見せていた。

委嘱状を手にする中島さん㊧と仁坂知事

委嘱状を手にする中島さん㊧と仁坂知事


海南下津高23年度で閉校へ 市議会に条例案

$
0
0

和歌山県海南市は下津町丸田の海南下津高校を2023年度で閉校する方針を決めた。13日開会の市議会に、同校に関する設置条例の廃止案を提出する。

同校は県内唯一の家庭科専門の公立校で、近畿唯一の公立女子高でもある。07年、市立海南高と市立下津女子高が統合されて海南下津高となり、現在まで同市唯一の市立高だが、開校以来定員割れが続いている。

食物科と家政科があり、各学年定員120人のところ、5月1日現在の生徒数は1年22人、2年28人、3年24人。

市教委によると、保護者や生徒にはすでに閉校の方針を説明しており、生徒募集は21年度が最後になる予定。

今回廃止が提案される「海南下津高等学校条例」は、従来の市立高校に関する条例が改称され、09年から施行されている。

安倍政権と対決 参院選へ藤井氏事務所開き

$
0
0

参院選和歌山選挙区(改選数1)に立候補を予定している無所属新人で元和歌山弁護士会会長の藤井幹雄氏(58)が9日に和歌山県和歌山市山吹丁に後援会事務所を開設した。

推薦を決めている連合和歌山の池田祐輔会長や国民民主党県連の浦口高典幹事長、立憲民主党県連の山本忠相幹事長、社民党県連の出口征二幹事長らが出席。池田会長は「連合としては9年振りに候補者を出せた。野党を一本化できたのも大きな追い風。働く仲間の代表として、藤井さんを国会に送り届けなくてはならない」とあいさつ。

藤井氏は「今の政治では国が壊れてしまうと思い、『自分でよければ使ってほしい』と立候補を決意した。立候補を表明してからも、安倍政権には腹の立つことばかり」と怒り、「これまで政治を横で眺めていたが、傍観している時期ではない。いまこそレッドカードを突き付けたい。残された期間を精いっぱい頑張りたい」と訴えた。

和歌山選挙区には、自民党現職で公明党が推薦する経済産業大臣・世耕弘成氏(56)が立候補を予定し、有田市の男性(41)も出馬を検討している。

「精いっぱい頑張りたい」と藤井氏

「精いっぱい頑張りたい」と藤井氏

貴志川流域の文化財 県立博物館で企画展

$
0
0

貴志川流域に残された文化財から歴史や文化の魅力に迫る企画展「高野山麓の西端で―貴志川流域の文化財―」が7月7日まで、和歌山県立博物館(和歌山市吹上)で開かれている。

平安時代以降、貴志川は高野山の旧領の西境と認識され、貴志川流域には高野山と関わりの深い文化財や伝承が多く残されている。同展では、近年収蔵した貴志川ゆかりの文化財を通して地域の特徴について紹介。

見どころの一つは、紀の川市貴志川町北の丹生(たんじょう)神社に祭られている丹生(にう)明神像と高野明神像。紀北・泉南地域の村々の祭りで神事能を舞い、奉納した「貴志大夫」の家として有名な貴志川下流域の旧家・橋口家からは、翁面と鬼面、室町時代から昭和時代までの古文書類約500点の中から17点を初公開。併せて貴志川流域の文化として貴重な資料となる赤銅鳥頸太刀 銘真長(重要文化財)や、弘法大師像(紀美野町指定文化財)など、51件89点が展示されている。

初日の8日には学芸員による展示解説が行われ、多くの参加者の中には熱心にメモを取る姿が見られるなど、関心の高さをうかがわせた。兵庫県姫路市から訪れた男性は「橋口家からたくさんの古文書が残されていたことが分かり、大変興味深かった」と話した。

担当の坂本亮太主査学芸員は「一つの家でさまざまな古文書が残されているのも和歌山の特徴といえる。この地域に住んでいる方に足を運んでいただき、貴志川流域の文化を知ってもらえれば」と話している。

会期中の22日と30日にはいずれも午後1時半から学芸員の展示解説を行う。月曜休館。問い合わせは同館(℡073・436・8670)。

初公開の能面に見入る来館者

初公開の能面に見入る来館者

6月12日付

久保美雪さんソプラノリサイタル 市民会館

$
0
0

関西二期会、和歌山市民オペラ協会会員の久保美雪さん(ソプラノ)のリサイタルが16日午後2時から、和歌山市民会館小ホールで開かれる。7年ぶり3度目のリサイタルで、オペラ「椿姫」をハイライトで届ける。久保さんは「美しいアリアなど、さまざまな要素が詰まっているのがオペラの醍醐味(だいごみ)。物語を通して皆さんに聴いていただきたい」と話している。

地元で活躍するアーティストを市内外に発信する、同館プロデュース企画の第10弾。久保さんは16歳から声楽を学び始め、同協会の多田佳世子さん、故・齋木幸子さん、中鉢聡さんに師事。和歌山市民オペラ協会の公演「魔笛」「ヘンゼルとグレーテル」「夕鶴」「末摘花」など数々の舞台で、圧倒的な歌唱力と熱い演技で好評を博してきた。

今回は、特別出演に中鉢さん(テノール)、大谷圭介.さん(バリトン)を迎える。ピアノ演奏は御坊市出身の南なほきさん。

椿姫は久保さんにとっても憧れの役で、これまでの舞台でもソロ曲を大切に歌い続けてきたという。全編イタリア語で、字幕付きで紹介する。久保さんは「声楽を始めて30年。1本のオペラをつくり上げる大切さ、大変さ、楽しさを存分に学ばせてもらいました。巡り会えた素晴らしい音楽仲間と共に、育ててもらった市民会館で歌わせてもらえることは大きな喜び。舞台を通じて、これまで続けてきたことの『本気度』を皆さんにお伝えできれば」と話している。

チケット2500円(当日2800円)。全席自由席。問い合わせは同館(℡073・432・1212)。

久保美雪さん

久保美雪さん

強盗対応は落ち着いて 三菱UFJ銀で訓練

$
0
0

金融機関での強盗事件の防止活動を強化しようと、和歌山西署は10日、和歌山県和歌山市十番丁の三菱UFJ銀行和歌山支店(岩本章延支店長)で強盗対応訓練を実施し、非常時での動きを確認した。

同行和歌山支店と三菱UFJ信託銀行和歌山支店、同署、日本防災通信協会県支部の約70人が参加した。

警察官が強盗犯役になり、ナイフを所持して店内に侵入。ブースで相談中の女性にナイフを突き付け、受付の行員に「金をカバンに入れてください。でないとこの人殺します」と書かれた紙を見せて脅迫し、金を強奪した後、逃走した。

非常通報ボタンの知らせを受けて駆け付けた警察官に行員は「170㌢くらいの眼鏡を掛けた男」などと犯人の特徴を伝えた。

講評で同署の冨安紀之生活安全課長は「いざ起こると対応が難しい。普段から訓練をしていつ起きても対応できるようにイメージトレーニングをして業務を行ってほしい」と話した。

受付を担当した同行の大西みほさん(34)は「訓練と分かっていたが頭が真っ白になった。犯人がナイフを持っていたので刺激しないように意識した。想定外のことも意識しながら業務をしていきたい」と話した。

金を要求する強盗犯㊧に対処する行員㊨

金を要求する強盗犯㊧に対処する行員㊨

戦後アメリカ美術一望 近代美術館で特別展

$
0
0

和歌山県和歌山市吹上の県立近代美術館で9月1日まで、特別展「ニューヨーク・アートシーン ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで―滋賀県立近代美術館コレクションを中心に」が開かれている。

今回の展覧会は、現在改修のため休館中の滋賀県立近代美術館が所蔵する日本屈指の戦後アメリカ美術のコレクションを中心に、国内に所蔵されている優品を加えた100点余りの作品が展示され、ニューヨークで展開した、アメリカ美術の半世紀の歴史を紹介する。

展示は6章構成。戦後のニューヨークに登場した抽象表現主義と呼ばれる絵画運動が、ヨーロッパの近代美術を乗り越え、戦後アメリカ美術の出発点を固めていく時代から始まり、男性用便器に署名した作品「泉」で著名なマルセル・デュシャンと、彼に強い影響を受けた「ネオ・ダダ」の作家たち、「ポップ・アート」と呼ばれる表現を確立したアンディ・ウォーホルら、絵画や彫刻といった形式が解体され、工業製品や既製品などを素材に、何が美術を成立させるかを問う動向など、変化していく戦後アメリカ美術で活躍した作家たちの作品を一望することができる。

初日の開会式では関係者によるテープカットが行われ、学芸員の奥村一郎さんは「ロスコやウォーホルなど、戦後の世界の名作が集う特別展です。実際に見て、美術の多様さを感じてもらいたい」と話した。

7月23日に作品の一部入れ替えが行われる他、7月15日、8月24日の午後2時から、学芸員による展示解説がある。

午前9時半~午後5時(入場は4時半)。月曜休館(7月15日、8月12日は開館し、翌日が休館)。一般800円、大学生500円(第4土曜日は大学生無料)、高校生以下と65歳以上は無料。

問い合わせは県立近代美術館(℡073・436・8690)。

作品を熱心に鑑賞する来館者ら

作品を熱心に鑑賞する来館者ら


特殊詐欺に注意して 強化の日に県警が啓発

$
0
0

和歌山県警は毎月10日を「特殊詐欺被害防止強化の日」に定め、10日に和歌山市一番丁の和歌山中央郵便局前で啓発活動を実施。通行人にチラシやうちわなどの啓発物を手渡して注意を呼び掛けた。

県警生活安全企画課員と特殊詐欺被害防止アドバイザー、和歌山西署員、同郵便局関係者ら約20人が参加した。

参加者は「『消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ』と書かれたはがきは詐欺」と呼び掛けながら、通行人に「電話機で特殊詐欺をシャットアウト!」「渡すな!キャッシュカード 教えるな!暗証番号」などと書かれたチラシ1000部とうちわ500部を配布して最近の特殊詐欺の手口などを話しながら注意喚起をした。

生活安全企画課の岡畑好紀犯罪抑止総合対策室長は「キャッシュカードは渡さない、暗証番号は教えないを徹底してほしい。少しでも不審なことがあれば警察に相談してください」と呼び掛けている。

5月末現在の特殊詐欺被害は13件(前年比9件減)、被害総額は2126万7460円(同5634万1292円減)となっている。

通行人に啓発する警察官ら

通行人に啓発する警察官ら

遊びの楽しさ知って ボードゲーム大会開催

$
0
0

ボランティア団体ハンドinハンド(西田亜津子代表)によるボードゲーム体験会「ボードゲームであそぼう」が30日午後1時から、和歌山県和歌山市三沢町の中央コミュニティセンターで開かれる。ボードゲームの楽しさを知ってもらおうと初開催。ボードゲームと子育てに関する講演会も開かれる。

ボードゲーム会は毎月第2土曜日の夜に同コミセンで開かれ、ことしで3年目を迎える活動。海外のボードゲームを扱うおもちゃのバオバブ(和歌山市十番丁)で販売しているゲームをみんなでプレイできたらと始まり、小学生から和歌山大学のアナログゲームサークルのメンバー、市外の人まで毎回20~30人ほどが参加している。

ゲームは主催メンバーの他参加者がそれぞれ持参。日本製、海外製、ボード以外にもカードやカップ、ボールを使うゲームなど種類はさまざま。ゲームの経験者がいることでルールの説明が円滑に進み、互いの持っているゲームを通した情報交換の場にもなっている。

「ボードゲームであそぼう」は午後1時から5時半まで昼の部、6時半から9時まで夜の部。昼の部はキッズスペースやフリースペースでボードゲームを楽しめる。ボードゲーム輸入代理店Kleeblatt㈱の畑直樹代表によるミニ講座は午後2時からと3時半から。ドイツの保育現場で学んだアナログゲームと子育てのヒントについて講演する。

夜の部は通常のボードゲーム会。いずれも参加費300円。ゲームの持ち込みも受け付ける。

西田代表は「ボードゲームはメジャーなものではないが、知らないのはもったいない。興味を持って来てもらいたい」と話している。

イベント情報はハンドinハンドのツイッター(@handinhand_bg)、問い合わせはおもちゃのバボバブ(℡073・422・0123)。

街づくりカードゲーム「街コロ」で遊ぶ参加者

街づくりカードゲーム「街コロ」で遊ぶ参加者

一括会計で味めぐり 和歌山横丁オープンへ

$
0
0

和歌山の食材を使った複数店舗の料理が一度の会計で楽しめる、新形態のグルメスポット「和歌山横丁(仮)」が来年2月、和歌山県和歌山市内にオープンを予定している。近畿地域では初めての出店。オープンに先駆けて、今月から店を持ちたいと考えている人に対して出店の募集を開始した。市内の新たな名物スポットとして期待が高まる。

和歌山横丁は、飲食店の創業支援や地域活性化プロデュースを展開する㈱アスラボ(東京都港区、片岡義隆社長)が企画・管理・運営をする。今回の場所の選定については、これまで共同で2店舗を開発してきた不動産事業を展開する㈱イントランス(東京都渋谷区、濱谷雄二社長)が手掛け、和歌山市北ノ新地で営業を開始する。

一つの建物内にシェアリングキッチン制という方式を採用。6店舗で朝・昼・夜の3交代制をとり、最大18店舗で客席数は126となっている。また来店者は客席に設置されたタブレット端末を使って各店のメニューをオーダーし、ホールスタッフが注文した料理を客席まで運ぶ形態となっている。会計時はまとめて支払うことにより、注文をする度に各店舗を行き来する面倒なこともなく、退店するまで飲食が楽しめる。

カフェからスイーツ、和洋中までバリエーションに富んだジャンルの店舗を想定し、各店舗ともに地元産の食材を使ったオリジナル料理を提供する。

厨房設備や内装工事はアスラボとイントランス両社が提供・整備する。運営は出店者で構成する自治組織による組合で行い、全ての店舗が平等に組合共同で消耗品を購入したり、ホールスタッフも組合で採用から管理したりすることでコストを抑える仕組み。

これまで同スタイルの横丁は徳島、大分、宮崎、鹿児島で営業しており、8月に旭川(北海道)、11月に富山、来年2月には和歌山と同時期に高崎(群馬)の出店が予定されている。

担当者の上釜航太さんは「起業したいと考えている人へ、少ない資金で出店できるように万全のサポート体制をとっています。和歌山を盛り上げて貢献したいと思われている方、経験や年齢を問わず広く募集したいと考えています」とアピールしている。

出店希望者向けの説明会を7月22日から24日までの間、午後2時から和歌山市美園町の県JAビルで開く。問い合わせはアスラボの上釜さん(℡080・2385・7145)。

横丁店舗内の様子(写真は徳島・阿波横丁)

横丁店舗内の様子(写真は徳島・阿波横丁)

6月13日付

木の国悠久の大地 本紙連載竹田さん写真展

$
0
0

本紙に写真紀行エッセイ「木の国悠久の大地」を連載する、セイカ㈱の専務取締役・竹田元則さん(63)の同名の写真展が19日から7月1日まで、東京都新宿区のリコーイメージングスクエア新宿のギャラリーで開かれる。竹田さんの高い撮影技術と審美眼で、和歌山の美が表現された作品が楽しめる。

出品されるのは、静寂な熊野古道や春秋の高野山、古座川町の水辺の他、月や星空を捉えた写真35
点。約50㌢四方と約60㌢×90㌢の2種の大きさのパネルがずらりと並び、迫力の作品をゆったりと鑑賞できる。

「熊野古道大門坂」「那智の滝と三重塔」では山中に立ち上る淡い霧を捉えた。変化し続ける霧に細心の注意を払いながら、山中の現場を移動する緊迫感の中で、美しい風景を写し取った。

同ギャラリーはビジネス街にあり、最新のカメラやレンズに触れられるショールームに隣接。プロ写真家も多く訪れ、「交流は良い刺激になります」と竹田さん。2013年にも同じ場所で個展を開いており、今回は前より規模を拡大しての開催となる。

竹田さんは展示期間中、毎日ギャラリーに顔を見せる予定で「東京では和歌山に特化したテーマは珍しいのかもしれません。写真展をきっかけに、和歌山に行ってみたいなぁと思っていただけたら」と、多くの来場を呼び掛けている。

11月にも和歌山市内で巡回展を予定している。

入場無料。展示は午前10時半から午後6時半(最終日は午後4時)まで。火曜日定休。問い合わせは同所(℡0570・006371)。

雨上がりの熊野古道大門坂(那智勝浦町)

雨上がりの熊野古道大門坂(那智勝浦町)

Viewing all 24110 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>