Quantcast
Channel: わかやま新報
Viewing all 24090 articles
Browse latest View live

はんなり大入り祈願 舞妓さんたま神社参拝

$
0
0

近鉄百貨店和歌山店(和歌山県和歌山市友田町)で22~28日に開催される物産展「第9回大京都展」の盛況を祈願するため、京都の食品や工芸業者による京都名店会の関係者と京都五花街の一つ宮川町の舞妓・ふく珠さん(20)が21日、紀の川市貴志川町の和歌山電鐵貴志駅を訪れ、「たま神社」で手を合わせた。

同神社で大入りを祈願した2017年は1割増、18年は2割増と売り上げが毎回前年を上回っていることから、お礼参りも兼ねての参拝となった。

ふく珠さんはニタマ、よんたま両駅長と共に「たま大明神」に祈り、静かに願いを込めた。よんたまが鳴き声を上げると、駅に居合わせた観光客らはその様子を写真に収めるなどし、会場は「はんなり」とした雰囲気に包まれた。

ふく珠さんは「『大京都展で福をいただけますように』とお願いしました。京都をぜひ楽しんでほしいので、みなさん来ておくれやす」と呼び掛けた。和歌山電鐵広報担当者によると、ニタマ駅長は「みなさん、大京都展に来てニャン」とPRしていたという。

大京都展は京都市、京都商工会議所、京都市観光協会、京都名店会(京都物産出品協会)が主催。近鉄百貨店和歌山店5階催事場に食品や工芸品合わせて61店舗が出展し、実演販売や観光コーナー、豪華賞品が当たる抽選会などが行われる。22、23、25日には舞妓さんによる舞も披露される。

ニタマ㊨、よんたまと共に祈るふく珠さん

ニタマ㊨、よんたまと共に祈るふく珠さん


福を分かち合い20年 文協茶道部の大福茶会

$
0
0

大きな茶わんで抹茶を味わう、和歌山文化協会茶道部(永岡一惠部長)主催の「大福茶会」が19日、ホテルアバローム紀の国(和歌山県和歌山市湊通丁北)で開かれ、大勢が豪快な一服を味わった。ことしで20回目の記念会。茶会を前に、会の安全と会員の技術向上・繁栄を願う祈祷(きとう)も行われた。

奈良の西大寺で行われる「大茶盛式」に着想を得て、和歌山でも「大きな茶わんで大きな福を」と始めた催し。毎年約200人が来場するという。

「福」の文字があしらわれた直径35㌢ほどの大茶わんを使い、部員たちが大きな茶せんや茶杓を用いてお点前を披露した。参加者は大きな器で1杯の茶を5人ほどで回し飲み。頭がすっぽり入るほどの大きな茶わんを持ち上げ、時折隣の人に支えてもらいながら味わう姿もあった。

同じ一つの器でたてた同じ味のお茶を、そこに集まった人が回し飲みをすることで、大きな福を分かち合うという意味合いも込められているという。

市内から訪れた70代の女性は「茶道具の大小の対比を楽しみながら、お点前を拝見しました。大きな福をいただきました」と笑顔で話していた。

茶会に先立ち、同施設内の神殿で行われた祈祷の神事には部員19人が参加した。茶わんや茶せん、茶杓が拝殿に供えられ、志磨神社の島束穂宮司が祝詞を奏上。永岡部長が玉串を奉てんし、20周年を迎えたことを報告し、今後の部のさらなる繁栄を祈願した。

永岡部長は「ことしで『成人式』を迎えました。魂を込めた福の茶わんなので、清めてから皆さんに味わっていただきたい。新しい時代の節目に、気持ちをあらためて茶道の心を次代に伝えていければと思います」と話していた。

大きな茶わんで味わう参加者

大きな茶わんで味わう参加者

南紀の移動で連携協定 航空・バス・JR西

$
0
0

南紀白浜空港を運営する㈱南紀白浜エアポート(和歌山県白浜町、岡田信一郎社長)と明光バス㈱(同、牧洋史社長)、JR西日本和歌山支社(伊藤義彦支社長)は20日、紀南地域を訪れる観光客の移動の円滑化などを目指す、包括連携協定を締結した。JR西日本が管内で航空、バス事業者と協定を結ぶのは初めて。

3社によると、南紀白浜空港に到着した観光客らが目的地へ電車やバスで移動する際、待ち時間の長さや乗り換えの不便さ、多客期の対応などに課題があり、解消に向けて連携した取り組みを模索してきた。

今回の協定により、乗り継ぎダイヤや待ち時間の有効な楽しみ方などの情報を観光客に提供する他、利用状況を共有することで柔軟な運行体制を構築するなど、地域全体で利便性の高い交通網を目指し、地域の活性化を図る。さらに、ICT(情報通信技術)の活用やキャッシュレス化への適応なども進める。

協定締結式は和歌山市のJR西日本和歌山支社総合庁舎で行われ、岡田社長、牧社長、伊藤支社長の3人が協定書に調印。「お客さまを奪い合うのではなく、力を合わせて南紀の活性化に取り組みたい」、「利用者側からの視点に重点を置きたい」、「情報のコンテンツをしっかりと考えたい」などと力を込めていた。

協定書を手に(左から)岡田社長、牧社長、伊藤支社長

協定書を手に(左から)岡田社長、牧社長、伊藤支社長

子どものために行動 承子さまユニセフ教室

$
0
0

ユニセフ(国連児童基金)の活動への理解を深めてもらおうと、日本ユニセフ協会(赤松良子会長)の「ユニセフ・キャラバン・キャンペーン隊」が来県し、21日、和歌山市立砂山小学校(府中惠理校長)で教室を開いた。同協会学校事業部職員で高円宮さまの長女・承子(つぐこ)さまを講師に、6年生約70人が世界の子どもたちが直面する困難な現状を学んだ。

承子さまはユニセフについて、「一つしかない地球について考える会議が国際連合で、ユニセフはその中で子どものことを考える委員会のようなものです」と児童に分かりやすく解説。エチオピアの映像を紹介しながら、池や川の水をそのまま使わざるを得ない人は世界に約1億5900万人おり、重労働である水汲みを任せられる女の子が、学校に通えない状況にあることなどを伝えた。

ネパールの農村で実際に使われている真ちゅう製の水がめで約15㌔の水を運ぶ重労働を体験する場面もあり、7人の児童が挑戦。困窮した状況に置かれている世界の子どもについて実感し、関心を高めた様子だった。

講義に熱心に耳を傾け、活発に質問する児童の姿に承子さまも笑顔。教室を終え、「活発な質問のおかげで、双方向的に授業を進めることができました。きょうがユニセフの活動を知り、子どもたちが自分にできることを考える良いきっかけになったらうれしい」と話された。

児童を代表して土井菜々子さん(11)は「きょうの学習で、私たちは幸せであることを知りました。これからは募金など、世界の子どもたちのためにできることをしていきたいです」とあいさつ。府中校長は「貴重な体験ができて皆さんはとても幸運です。きょうの学習を行動につなげられたら、すてきな学びになると思います」と話していた。

この日は同市立明和中学校でも教室が開かれた。

承子さま(中央)を講師に水がめを運ぶ体験をする児童

承子さま(中央)を講師に水がめを運ぶ体験をする児童

市高が逆転で開幕戦勝利 マスターズ甲子園

$
0
0

元高校球児が母校の先輩、後輩らとチームを結成して再び甲子園出場を目指す「マスターズ甲子園2019」(全国高校野球OBクラブ連合主催)の和歌山県代表を決める和歌山大会(マスターズ甲子園和歌山支部主催)が19日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開幕した。幅広い年齢層の選手たちが全力で白球を追い掛け、初日から1点を争う接戦を展開。開幕試合では市和歌山が満塁本塁打による逆転劇などで、前回優勝の日高中津を6―5で破った。

今大会は海南、日高、和歌山工業、貴志川の初出場4チームを含む計15チームがリーグ戦で県代表を目指し、10代から60代まで幅広い年齢層の選手が出場している。優勝、準優勝チームは近畿大会に進む。

開会式では、市和歌山の川島英之内野手が「支えてくださるたくさんの方々に感動を与えられるよう、一球一球全力でプレーすることを誓います」と力強く宣誓した。

日高中津 0 1 1 0 2 0 1 5
市和歌山 1 0 4 0 1 0 X 6

市和歌山は1回裏、2死1塁から4番の南方拓磨選手が左翼線に適時3塁打を放ち1点を先制。逆転されて迎えた3回裏は四球や相手の失策で2死満塁とし、5番の井上紘一選手が左翼席に満塁本塁打を放ち試合をひっくり返した。

投手陣はキレの良い直球が武器の若い投手や右横手から変化球を制球よく投げ込むベテラン投手などタイプの異なる複数の投手をつなぎ、日高中津の終盤の反撃をしのいでリードを守り切った。

1994年夏の甲子園に市和歌山商(当時)の4番打者として出場し、プロ野球・広島東洋カープでプレーした井上選手は、満塁本塁打について「来た球を強く中堅に打とうと意識し、狙っていた直球をバットの芯で捉えることができた。フェンスを越えるかどうか自信はなかったが、左翼手の足が止まったのを見て確信した。強豪の日高中津に勝てて良かった」と笑顔を見せた。

本塁打を放ち喜ぶ市和歌山の選手ら

本塁打を放ち喜ぶ市和歌山の選手ら

アジア、世界大会に4選手 北高レスリング

$
0
0

2019年度JOCジュニアオリンピックカップ全日本ジュニアレスリング選手権大会(4月27・28日、横浜文化体育館)で和歌山県立和歌山北高校レスリング部の池端珠理君(2年)、請川胡大良君(1年)、茂野吏玖君(2年)、澤田幸明君(同)、久保裕次郎君(同)の5人が上位3位に入る活躍を見せ、池端君と請川君はアジア選手権、澤田君と久保君は世界選手権への出場を決めた。

5人は15~17歳が対象のカデットの部で上半身の攻防のみで戦うグレコローマンスタイルに出場。請川君が48㌔級で2位、澤田君が51㌔級で2位、池端君が65㌔級で2位、茂野君が71㌔級で3位、久保君が92㌔級で3位となった。

1年生の請川君は高校に入学して初めての全日本大会。右手首の骨折からの回復中で棄権も考えていたが、海外の試合を実際に見て戦ってみたいという思いが強くなり、出場権を目指して試合に出ることを決めた。グレコローマンスタイルも今大会に向けて初めて取り組み、先輩と練習量を積み重ねて臨み、初挑戦で表彰台に上った。

茂野君は昨年の全日本が3位だったため、ことしこそは優勝をと練習を重ね、準決勝まで勝ち上がった。対戦相手は全国選抜大会2位の強豪、小柴伊織選手(佐賀・鳥栖工)。「強い相手が出てきたので、気持ちが弱くなってしまった」と振り返るように、相手に主導権を握られ、判定負けを喫した。「気持ちの部分を直していきたい」と雪辱を誓った。

世界カデット選手権は7月29日~8月4日にブルガリア・ソフィアで、アジアカデット選手権は7月4~7日にカザフスタン・アスタナで開かれる。

アジア選手権に出場する池端君は「JOCで出てしまったつめの甘さを直せるように頑張りたい。世界選手権より先に試合があるので、良い成績を残して部の仲間にバトンをつなぎたい」と話し、世界選手権に出場する澤田君は「国際試合は初めて。恥ずかしい試合はしないように、これから3カ月で足腰を強くして、体を変えていきたい」と意気込んでいる。

全日本で活躍した(左から)茂野君、澤田君、池端君、請川君

全日本で活躍した(左から)茂野君、澤田君、池端君、請川君

5月23日付

ネイルで笑顔 福祉施設で高齢者が体験

$
0
0

 施設の利用者に指先を美しく彩るネイルを楽しんでもらおうと、介護老人保健施設やよい苑(和歌山県岩出市中迫、和田好史施設長)で21日、「福祉ネイル」が行われた。利用者8人が福祉ネイリストと会話を楽しみながら爪のおしゃれを楽しんだ。

 和田施設長が2月に母校の星林高校で行われた「第2回星翔塾」で、日本保健福祉ネイリスト協会認定校講師の佐竹美早紀さんと会話を交わしたことをきっかけに実現。同日は20人の希望者の中から8人が選ばれ、佐竹さんと研修生の舛井里江さんが2ブースで実施した。

 利用者はカラーリングやハンドトリートメントなど8メニューから選択。カラーリングでは13色とパンダやイチゴなど15種類の絵柄の中から好きなものを選び、ネイリストからの「趣味は何ですか」「好きな色は」などの質問に答えながら癒やしのひとときを過ごした。

 体験した宇治田智恵子さん(93)は「アジサイを描いてもらったけどきれい。良い経験になりました」と笑顔だった。

 和田施設長は「アニマルセラピーなどいろいろな取り組みをしている。会話を楽しみながら認知症予防や生きがいにつながれば」、佐竹さんは「利用者さんがすごく喜んでくれて良かった。ネイルをすることを通して若い頃の気持ちを思い出してもらい、『きれい』と笑顔になってくれればうれしい」と話した。

 福祉ネイルは同所で毎月定期的に実施する予定という。

ネイルで笑顔 福祉施設で高齢者が体験

ネイルで笑顔 福祉施設で高齢者が体験


交流拠点に 杭ノ瀬に児童・地区福祉セ

$
0
0

 和歌山市杭ノ瀬の杭の瀬児童・地区福祉センターが完成し、21日に竣工式が行われた。

 同地域の児童館と福祉館を複合施設としてリニューアルしたもの。児童館は1982年、福祉館は1986年に完成し、長年親しまれてきたが児童館の老朽化に伴い、福祉館を改修し児童館を増築した。鉄筋コンクリートと鉄骨造りの2階建てで、歌の練習やカラオケに使える音楽室や卓球など屋内スポーツが楽しめる遊戯室などを設置している。地域の子どもたちが放課後に遊びに訪れ、同じ施設を利用する高齢者とつながりを深められる施設を目指す。

 テープカットの後、式典では尾花正啓市長が「全ての人に快適に使ってもらい、子どもと高齢者が共にいられる施設になった。広く活用してもらえるように取り組んでいきたい」とあいさつ。同地区子ども会の藤本哲史会長は「児童館は子ども会の拠点としてさまざまな活動をしてきた。また新しい活動が芽生えるのでは。地域で声を掛け合って活動できる場になっていけばと思う」と開館に期待を込めた。

 同センターは6月1日開館。午前9時から午後9時半まで。

完成した施設前でテープカット

完成した施設前でテープカット

大賞に早和果樹園 経営者協ビジネス表彰

$
0
0

 和歌山県経営者協会(木村明人会長)は21日、第81回定時総会を開き、独創的で市場性のある新しいビジネスを展開する企業や経営者を表彰する、2018年度の「アントレプレナー大賞」に、㈱早和果樹園(有田市、秋竹俊伸社長)、同賞奨励賞にパワーアシストインターナショナル㈱(和歌山市、八木栄一代表取締役)を選んだ。女性起業家を応援する「キラリ!輝く女性ビジネス大賞」には㈱エムアファブリー(新宮市、竹原真奈美代表取締役)を選び、賞金や副賞を贈った。

 県経営者協会(木村明人会長)は21日、第81回定時総会を開き、独創的で市場性のある新しいビジネスを展開する企業や経営者を表彰する、2018年度の「アントレプレナー大賞」に、㈱早和果樹園(有田市、秋竹俊伸社長)、同賞奨励賞にパワーアシストインターナショナル㈱(和歌山市、八木栄一代表取締役)を選んだ。女性起業家を応援する「キラリ!輝く女性ビジネス大賞」には㈱エムアファブリー(新宮市、竹原真奈美代表取締役)を選び、賞金や副賞を贈った。

木村会長㊧から表彰を受ける秋竹社長

木村会長㊧から表彰を受ける秋竹社長

ユニセフに理解を 協会職員ら和歌山県庁訪問

$
0
0

 日本ユニセフ協会のキャラバン隊は20日、県庁を訪れ、仁坂吉伸知事にユニセフの活動を紹介した。キャラバン隊は世界の子どもたちが直面している困難やユニセフの活動を知ってもらおうと、1979年から毎年キャンペーンを実施。各都道府県をほぼ4年に1回のペースで訪れており、県内訪問は4年ぶり9回目となった。

 訪れたのは、同協会の高橋正博事務局次長と鈴木有紀子学校事業部マネージャー、高円宮家の長女・承子(つぐこ)さまの3人。

 高橋事務局次長は2018年度に約8100万円の募金が同協会へ寄せられたことを紹介し、「個人からの寄付が約9割を占めていて学校からもたくさんの募金を頂いている。教育現場でユニセフの活動を知っていただき、将来大人になった時にまた募金していただけたら」と話した。

 鈴木マネージャーは県内の小学校の26%、中学校の17%がユニセフ募金に参加していることを紹介。発展途上国では井戸からくんだ水を水がめに入れて運んでいる子どもがいることや、マラリアを予防する蚊帳に日本企業の技術が使われていることを話した。

 仁坂知事は「世界の子どもたちが置かれている状況を聞くと、こうした活動に切実感を感じる。立派な仕事だと思う。私も勉強していきたい」と話していた。

 知事室訪問を前に県庁で行われた会見で、鈴木マネージャーは紛争や気候変動や難民などによって子どもがリスクにさらされていることを強調。「世界の課題を知って自分に何ができるか、持続可能な社会はどうしたらつくれるか、子どもたちによく考えてほしい」と話していた。

 同日、メンバーは同市茶屋ノ丁の県自治会館で県内の教員約40人を対象に発展途上国の子どもを取り巻く環境を説明。21日には市内の小中学校で教室を開いた。

ユニセフの活動を紹介する鈴木マネージャー㊨ら

ユニセフの活動を紹介する鈴木マネージャー㊨ら

野党は藤井氏に一本化 共産出馬見送り

$
0
0

 今夏の参院選和歌山選挙区で、国民民主、立憲民主、社民、共産の野党4党が元和歌山弁護士会会長の藤井幹雄氏(58)に候補を一本化することを決めた。これにより、同選挙区に出馬を表明していた前久共産党県常任委員(62)は出馬をしないことになった。

 野党は21日、国会内で幹事長・書記局長会談を開き、和歌山を含む計8の1人区で候補者の一本化を決めた。藤井氏については、国民民主、社民の両党が推薦を決定している。

 共産党県委員会の下角力委員長は「野党全体が一つになり与党に対抗することはとても重要。共産が旧民進党の勢力と一緒に国政の候補をかつぐのは初めてのこと。楽しみにしている」と期待を示し、藤井氏への支援については「まだ何も決まっていないが、とにかく勝つためにどうすべきかしっかり検討していきたい」と話した。

 国民民主党県連の浦口高典幹事長は「一本化により力の分散が防げる」と歓迎する一方、連合和歌山が共産党との協力に消極的との認識から、「共産党が藤井氏を応援してくれること自体は良いが、推薦や支持をするとなると連合との関係で難しい部分も出てくるかもしれない」と懸念。「選挙までそんなに日がない中、どうしていくかしっかり検討しなければいけない」と話した。

 和歌山選挙区では自民現職の世耕弘成経済産業相(56)が改選を迎える。

根来寺の6棟が重文に 国の文化審答申

$
0
0

 国の文化審議会は、根来寺(岩出市根来)の6棟を重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申した。大伝法堂、光明真言殿、大門、不動堂、行者堂、聖天堂の建物で、指定されれば和歌山県内の重要文化財(建造物)は国宝を含め84件となる。

 根来寺は新義真言宗の総本山寺院。平安時代末期に覚鑁(かくばん)が高野山に創建した大伝法院を起源に、根来に移転。その後、室町時代から戦国時代にかけて発展したが、1585年の兵火で大きな被害を受けた。

 大伝法堂は国宝の大塔の隣に建っている。前身の仏堂は兵火の直後に解体され、1824年に再建された。本尊の大日如来像を安置しており、寺の宗教活動の中心となる施設。重層の屋根を持つ県内屈指の大規模仏堂としても貴重。

 光明真言殿は紀伊徳川家の支援で1801年に建立。現在は宗祖覚鑁を祭っている。外側にあたる外陣は内部に柱を立てない大空間で、繊細な小組格天井を張り穏やかな内部空間をつくり出している。

 大門は境内西の正門。近世の根来寺復興の最後を飾る事業として1845年に建立された。根来の大工と海南市下津町の加茂の大工が参加しており、細部には独特の意匠が用いられている雄大で重厚な二重門。

 不動堂の建立は江戸時代中期にさかのぼるとみられ、数少ない大規模な八角円堂として貴重。行者堂と聖天堂は光明真言殿の西側に接続して建っている。行者堂も江戸中期の建立と考えられており、簡素でありながらしっかりとした造りの仏堂である。聖天堂は1736年に建立され、その後、池に面する現在地に移築された。

 6棟は全て近世における復興の中で整備されたもの。大伝法堂、光明真言殿、大門は境内復興の中枢をなす大規模建造物であり、他の諸堂とともに高い歴史的価値があり、構造的工夫や細部に認められる地方的特色など、紀北地方における近世中・後期の建築技術や意匠の展開を知る上で重要と認められた。

重層の屋根を持つ大伝法堂

重層の屋根を持つ大伝法堂

5月24日付

キャッシュカードと通帳詐取 80代女性被害

$
0
0

 和歌山北署は22日、和歌山市内の80代女性が、キャッシュカード1枚と通帳1通をだまし取られ、口座から数百万円を引き出される特殊詐欺被害が発生したと発表した。

 同署によると、21日午後1時ごろ、女性宅に市役所職員をかたる男から「還付金があり、保管している。取引口座は何があるか」と電話があり、女性は銀行名を伝えた。さらに、「銀行のヤマモト」を名乗る男から電話で「キャッシュカードの期限が切れている。再発行のために行員を向かわせる」と言われ、電話はつないだまま、女性は自宅を訪れた男にカードを手渡し、要求された別の銀行の通帳も渡してしまった。その後、電話口のヤマモトに暗証番号を伝えたという。

 ヤマモトが「午後3時半ごろに新しい通帳を持っていく」と言っていたにもかかわらず、訪問がないのをおかしいと感じた女性が知人に相談し、被害に気付き届け出た。


水軒堤防公園で清掃活動 星林高が地域連携

$
0
0

 和歌山県立星林高校(和歌山市西浜、岩崎博校長)の生徒は21日、西浜の水軒堤防公園で清掃活動を行った。

 同校による地域貢献活動の一環で、希望した生徒約300人が参加。校外での清掃活動は年に2回行っており、今回は同公園のサポートクラブ(奥津尚宏代表)が清掃道具を提供するなど、連携して行った。同クラブでは市立西浜中学校との清掃活動は毎年行っているが、高校との活動は初めて。

 生徒はマツが生える斜面約600㍍を清掃。熊手を手に斜面に落ちたマツの葉をかき集めていた。集めた葉はちりとりや袋に集め、30分ほどの作業で茶色い葉の山が積み上がっていた。

 清掃を終え、奥津代表は「希望して参加してくれた生徒たちなので、掃除用具の不足もあったがしっかり掃除してくれた」と笑顔。生徒会長で3年生の小林千弘さん(17)は「今回は学校から離れた公園での活動になった。あまり地域と高校生が共同でする活動がないので、一緒に協力できて良かった」と話していた。

掃除した葉を集める生徒たち

掃除した葉を集める生徒たち

犯罪抑止の功労たたえて 20人5団体を表彰

$
0
0

多年にわたり各地域で防犯活動に尽力し、犯罪の抑止に多大な功労があった個人や団体をたたえる本年度の「防犯功労者・団体表彰式」が22日、和歌山市茶屋ノ丁の和歌山県自治会館で行われ、20人と5団体が表彰された。

 公益財団法人県防犯協議会連合会(片山博臣会長)と県警本部が主催。県警の檜垣重臣本部長が受賞者に表彰状を手渡した。

 片山会長は「まちの安全、子どもの安全を守る防犯活動に積極的に従事されていることを大変心強く思う」と式辞。檜垣本部長は「安全で安心な和歌山を実現していくためには県民の一人ひとりが防犯意識を持ち、防犯活動に積極的に参加し、地域での連帯感や絆を一層強めることが重要」と祝辞した。

 県防犯協議会連合会防犯功労者の表彰を受けた同市の上野俊憲さん(62)は「賞はありがたい。非行の子どもたちが立ち直る姿を見るのが一番うれしい。生きている限り活動を続けたい」と話した。

 本紙エリアの受賞者は次の皆さん。

 【近畿管区警察局長・近畿防犯協会連絡協議会会長連名表彰】〈防犯功労者〉南出一夫(和歌山市)▽大西勝(岩出市)
 【県警察本部長・県防犯協議会連合会会長連名表彰】〈防犯功労者〉延與明弘(紀の川市)▽上野俊憲(和歌山市)▽新井達男(同)▽豊浦幸三(同)▽前原久仁広(海南市)〈防犯功労団体〉四箇郷地区地域安全推進員会(和歌山市、藤上和男代表)▽塩屋地区見守り隊(同、堀任代表)▽湊地区安全パトロール隊(同、松本和彦代表)

表彰を受けた皆さん

表彰を受けた皆さん

差別や中傷なくそう 県人権擁護委連が総会

$
0
0

 県人権擁護委員連合会の定時総会が22日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれ、約120人が出席し、功労のある委員の表彰、2018年度の事業や決算の報告、19年度の事業計画や予算案の承認などが行われた。

 人権擁護委員は、法務大臣から委嘱を受け、地域の人権相談を受け、問題解決の手伝いをしたり、法務局職員と協力して人権侵害から救済したり、人権に関する啓発活動を行うなどしている民間のボランティア。

 山西陽裕会長は「インターネットでの誹謗(ひぼう)中傷や虐待、外国人差別など人権侵害は形を変えている。これまで以上に相手の気持ちを考え、違いを認め合うことを訴えて啓発する必要がある」とあいさつ。人権擁護活動に尽力した委員の表彰が行われ、受賞者を代表して田辺協議会の吉水美津代さんが「人権問題は依然として深刻。相談に来られない人をいかに受け止めるかが重要だと考えている。委員としての使命の重大さを痛感し、受賞の光栄を肝に銘じて、人権思想の普及に尽力したい」と述べた。

 その後の議事では、事業計画や収支決算などを承認。いじめ、虐待を防ぐ人権教室の拡大や、ハラスメントの防止に向けて企業、団体と連携した啓発活動に取り組むなどの宣言が採択された。

 本紙エリアの和歌山協議会で表彰されたのは次の皆さん。

 【法務大臣表彰】東芝學
 【法務大臣感謝状】金原徹雄▽中前和子▽上段順弘▽川嶋早苗▽金野從子▽谷脇誠▽山口芳子
 【法務省人権擁護局長感謝状】西川宏平▽楠見郁夫▽栗山勝典
 【全国人権擁護委員連合会長表彰】野間弓子▽谷澤佐規子▽芝本和華▽榮川二美子▽宮本芳子▽家原護▽星山俊二▽畑中泰武
 【近畿人権擁護委員連合会長表彰】南條俊樹▽村畠康秀▽林久晴▽藤原正章▽松尾隆▽垣明子
 【和歌山地方法務局長表彰】植村佐和子▽大西敏夫▽寺下能明▽大田まり子▽木村隆夫▽西田好宏▽宮本直樹▽藤本嗣子

山西会長㊨から表彰状を受け取る受賞者

山西会長㊨から表彰状を受け取る受賞者

県とタイ工業省が覚書 中小企業を共同支援

$
0
0

 県内中小企業の国際ビジネスのチャンス拡大に向け、和歌山県は20日、タイの工業省と経済連携に関する覚書(MOU)を締結した。県はアジア各国との協力関係を推進しており、共同声明やMOUの締結は今回で6カ国・地域、9件となった。

 今回の覚書は、タイと県の中小企業間の連携促進で協力することを掲げている。中小企業を共同でサポートすること、セミナーや展示会の開催、定期的な協議の場の設置、両社に連絡窓口を設けることなどで合意しており、タイ側は産業振興局長、県側は知事名による調印となった。

 締結式は県庁正庁で行われ、仁坂吉伸知事とコブチャイ・サンシッティサワッド産業振興局長が覚書に署名した。

 仁坂知事はタイについて「経済力があり、経済発展のスピードも著しい。素晴らしい国だ」とたたえ、「和歌山は世界の中で生きていかなければいけない。工業省はタイの産業界に大変なネットワークを持っておられる。MOU締結は大変意義深いことだと思う」と喜んだ。

 タイ工業省からはパス・ロハジュン事務次官も出席。日本の皇室とタイ王室間には交流があり、タイにとって日本は有数の貿易相手国だと述べ、「和歌山の中小企業は技術が高いと感じた。MOU締結は、より緊密な協力をしていく第一歩になる。お互いの投資が活発になっていくことを期待している」と話した。

 ロハジュン事務次官やサンシッティサワッド局長らタイの一行はこの日、県工業技術センター(和歌山市)や紀州漆器伝統産業会館うるわし館(海南市)などを訪れ、県内の産業技術を視察した。

 県はタイ観光庁との観光促進についての趣意書を交わしており、インド・マハラシュトラ州やインドネシア、ベトナム、香港、台湾ともMOUなどを締結し、協力関係を深めている。

覚書を手にする仁坂知事(右から2人目)とサンシッティサワッド産業振興局長(同3人目)、ロハジュン事務次官(同4人目)ら

覚書を手にする仁坂知事(右から2人目)とサンシッティサワッド産業振興局長(同3人目)、ロハジュン事務次官(同4人目)ら

県内札所も喜び 三十三所巡礼が日本遺産に

$
0
0

 地域の歴史的魅力や特色を語るストーリーを認定する「日本遺産」に、和歌山県をはじめ近畿2府4県と岐阜県にまたがる「1300年続く日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」が認定された。県内からの認定は今回で5件目。全国では2019年度に16件が認定され、累計83件となった。

 西国三十三所巡礼は718年、大和国・長谷寺の徳道上人が病気の際に閻魔大王のお告げを受け、三十三の宝印にしたがって開いたとされる霊場。日本最古の巡礼道といわれる。

 県内には第一番札所の青岸渡寺(那智勝浦町)、第二番札所の紀三井寺(和歌山市)、第三番札所の粉河寺(紀の川市)があり、草創1300年を迎えた昨年を中心に、各寺で特別拝観や記念ご朱印の配布などのイベントが行われた。

 日本遺産「1300年続く日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」は、西国三十三所の寺院など37点の文化財で構成。県内の構成文化財は、青岸渡寺(重要文化財)と六臂如意輪観音坐像(未指定)、紀三井寺(県指定)と木造十一面観音立像(重要文化財)、粉河寺(重要文化財)と千手千眼観世音菩薩(未指定)。紀三井寺は17年度認定の「絶景の宝庫 和歌の浦」に続いて、構成文化財に選ばれるのは2回目となった。

 認定されたストーリーでは、日本人にとっての究極の「終活」は、ただ死に向かって人生の整理をすることではなく、人生を通して、いかに充実した心の生活が送れるかを考えることだとし、それを達成できるのが西国三十三所観音巡礼と位置付けた。さらに、日本人に対する「COOL」という海外からの評価は、優しさや心遣い、勤勉さといった日本人の本来の心であり、日本人が親しんできた「観音さん」の教えそのものだとしている。

 昨年1月、滋賀県大津市を代表に24市町村が申請し、認定が実現した。認定証の交付式は東京都内で行われた。

 認定を受け、紀三井寺の前田泰道貫主は「札所には世界遺産になっている寺院もある。今回は巡礼道という線でのつながりにスポットが当たった。新しく巡礼をしようという人が増えてくれたらうれしい」、粉河寺の逸木盛俊貫主は「昔から観音信仰として親しまれてきた日本最古の巡礼道の認知度が高まってくれるとうれしい。粉河寺を含め三十三所の巡礼所にお参りに来てもらいたい」と喜びを話していた。

 本年度は、県が申請していた「今も息づく『語り』~絶世の美女 清姫がたどった道」と「海から始まる修行の道『葛城修験』」の2件の認定は見送られた。

巡礼者が訪れる第三番札所・粉河寺

巡礼者が訪れる第三番札所・粉河寺

Viewing all 24090 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>