Quantcast
Channel: わかやま新報
Viewing all 24090 articles
Browse latest View live

勇壮な真田家の絵柄も 紙遊苑で民芸和凧店

$
0
0

 全国各地で作られた伝統的な紙の凧(たこ)が並ぶ「民芸和凧展」が26日まで、九度山町慈尊院の紀州野紙伝承体験資料館「紙遊苑」で開かれている。

 同町で戦後直後まで盛んに作られていた手すきの和紙「野紙(古沢紙)」の紙すき体験を実施している同苑が毎年4月下旬から5月上旬にかけて開いている展示で、ことしは開苑20周年となるのを記念し、期間を延長している。

 苑内の和室では、九度山にゆかりのある戦国武将の真田昌幸・幸村父子や「真田十勇士」として親しまれている家臣たちを描いたものや、初代苑長が集めた全国各地の凧など計約140点を展示している。

 凧の骨組みには竹が使われることが多いが、津軽地方(青森県)特産のヒバを使用したたこもある。セミやハチ、チョウなどの虫を描いた昆虫凧や、勇壮な武者の姿が描かれ、子どもが生まれたときなどに家の中に飾る祝凧などが壁や天井に飾られている。

 伝統的でなじみ深い奴凧も多く展示されており、下西徳義苑長(72)は「同じ奴凧でも地域によって足の長さが違い、眺めていると面白いですよ」と話す。

 同町出身の下西苑長は野紙について「強度があり、唐傘や障子紙などに使われていましたが、戦後は洋紙やビニールに押され衰退してしまった」とし、「凧の鑑賞を通じて、野紙のことを知ってもらえたら」と話している。

 入苑無料。午前9時~午後4時半。13、14、20、21日は休み。
 問い合わせは同苑(℡0736・54・2019)。

真田十勇士が描かれた凧を眺める来場者

真田十勇士が描かれた凧を眺める来場者


最優秀は市高の菅沼君 国体ヨットポスター

$
0
0

 2019年度全国高校総合体育大会ヨット競技大会のポスター原画表彰式が和歌山市六十谷の市立和歌山高校(勝本泰弘校長)で開かれ、最優秀賞にデザイン表現科3年生の菅沼丈二君(17)が選ばれた。

 和歌山セーリングセンター(同市毛見)で行われているヨット競技のポスター原画は毎年、和歌山県内の高校生から募集している。

 菅沼君の原画は昨年の夏に制作。さまざまなヨットの写真を見ながら考え、海の上を走るヨットの波しぶきや青空を表現した。背景は昔住んでいた和歌浦の周辺の風景をイメージして描いたという。菅沼君は今回ポスター全体のデザインも手掛け、レイアウトや配色なども考案した。

 同大会県実行委員会の森文哉事務局長から賞状を受け取った菅沼君は「自分で原画からポスターまで全てデザインしたのは初めてで、大変だったが、あまりない経験だと思うのでうれしい」と喜びを語った。

 優秀賞には同校3年の堀口聖矢君、県立和歌山商業高校2年の山本菜々星さんが選ばれている。ポスターは全国の高校体育連盟、ヨット部のある高校などで掲示されている。

最優秀賞のポスターと(左から)森事務局長、菅沼君、勝本校長

最優秀賞のポスターと(左から)森事務局長、菅沼君、勝本校長

和やかに初顔合わせ 新和歌山市議が懇談会

$
0
0

 大型連休明けの7日、統一地方選後半の和歌山市議選(4月21日)で当選した新市議の顔合わせとなる議員懇談会が市役所で行われた。

 当選した38人のうち37人が、市役所3階議会フロアの第2委員会室に集まり、一人ひとり自己紹介をした。この日が初登庁となった新人の赤松良寛議員(60)は「ピカピカの新人なので、よろしくお願いします」とあいさつ。7期目となるベテランの姫田高宏議員(共産)が「心は新人です」と笑いを誘う場面もあり、初顔合わせの会は和やかに進んだ。

 懇談会には市の幹部議員も出席し、それぞれ自己紹介。尾花正啓市長は「議員の皆さんと議論を行い、行政と議会が車の両輪となって市の課題を解決していきたい」とあいさつした。

 その後、議会事務局から議会運営や部屋割りなどについて説明が行われた。

自己紹介する新市議ら

自己紹介する新市議ら

日赤に災害医療救援セ 組織統合で対応強化

$
0
0

 近い将来、発生が懸念されている南海トラフ巨大地震に備えて、日赤和歌山医療センター(和歌山県和歌山市小松原通)は、院内組織として、国内・国外の枠組みを超えて幅広い救援活動にあたる災害医療救援センターを設置した。これまで別個に組織されていた国内救護と国際救援部を統合することで、災害発生時には、より迅速で質の高い救護が可能になると期待されている。

 設置は4月1日付。同院はこれまで、国内で発生した災害時に医者看護師、薬剤師らを派遣し、災害救護活動を行ってきた。加えて、同院は全国に91ある赤十字病院のうち、5カ所のみ指定されている国際医療救援拠点病院の一つ。災害や紛争で医療救援が必要な世界の約40カ国に、同センターから170人近い職員を派遣してきた。

 それらの豊富な経験や知識を、来る南海トラフ巨大地震などの国内の災害救援に生かそうと、国内、国際の両部門の統合を決めた。

 同院では海外派遣要員として21人が登録し、国内では7班(49人)の常備救護班を配置。全職員約1700人のうち、救援活動や災害訓練に積極的に参加する「災害対応協力員」に、約300人が登録しているという。今後は全職員を対象に毎月研修会を開催。国際救援に関わった職員や行政関係者らを講師に学びを深め、訓練などを重ねる。

 4月中旬に行われた開設後初の研修会で、災害医療救援センターの中大輔センター長は「南海トラフ地震の発生時には、立地条件から考えても、日赤和歌山医療センターが県内の災害医療の拠点を担うことになる。これまで培った国際救援の力を国内の救護活動に貸してもらい、一体となって災害時の救援活動に尽くしたい」と意気込みを語った。

 また「災害時には、誰の指揮下で動くかという指揮命令系統をしっかりしておくことが大事。その意味でも、一つのセンターを組織する意義は大きい」とし、「国際救援のメンバーは語学力に長けているので、国内での災害時、最近増えている外国人旅行者などへの対応で力を発揮してもらえるはず」と期待を寄せた。

全職員を対象に毎月研修会を開催

全職員を対象に毎月研修会を開催

5月10日付

カード詐取で114万円 有田の80歳が被害

$
0
0

キャッシュカードをだまし取り、現金を引き出したとして、有田、橋本、和歌山北各署と和歌山県警捜査第二課は8日、大阪市西成区北津守の無職、横内雅貴容疑者(24)を詐欺容疑で逮捕した。

同課によると、横内容疑者と複数の共謀者は、2018年11月20日午後1時30分ごろ、有田市の女性(80)に警察官を装って「個人情報が出回っているのでキャッシュカードを凍結しなければならない」とうその電話をかけ、女性宅を訪問して封筒にカードを入れさせ、偽のカードとすり替えて3枚をだまし取り、現金114万1000円を引き出した疑い。

横内容疑者は被害金の回収役とみられ、共謀者と連絡する様子などが防犯カメラの映像で確認され、逮捕に至った。受け子兼出し子と運転手の男はすでに逮捕されており、県警は横内容疑者の余罪を追及している。

キャッシュカード詐欺多発 県警が街頭啓発

$
0
0

キャッシュカードをだまし取る特殊詐欺が多発していることから、県警は8日、被害に遭わないよう高齢者を中心に注意を呼び掛ける街頭啓発活動を、和歌山県和歌山市手平の和歌山ビッグホエール敷地内で行った。

同所ではこの日、芸能界で特殊詐欺被害防止を呼び掛ける「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(SOS47)のメンバーで、特別防犯対策監の杉良太郎さん、特別防犯支援官の伍代夏子さんらプロ歌手が出演する「第1回演歌・歌謡曲の祭典in和歌山」が開かれ、詐欺のターゲットにされやすい高齢者らが多く訪れることから、詐欺の手口などを知ってもらうおうと実施した。

啓発には生活安全企画課員、特殊詐欺被害防止アドバイザー、防犯アドバイザー、和歌山東署員の約30人と県警のキャラクター「きしゅう君」が参加。「改元のためキャッシュカード変更手続きが必要」などの詐欺の主な手口、被害防止に役立つ自動通話録音機能が付いた電話機の案内などを記したチラシやポケットティッシュ約4000セットを来場者に手渡し、一人ひとりに説明して被害防止を訴えた。

知人が詐欺の電話を受けたという同市の70代女性は「『詐欺に注意』などのチラシを家に貼っている。被害に遭わないように意識したい」と話し、同課の岡畑好紀犯罪抑止総合対策室長は「キャッシュカードを渡さない、暗証番号を教えないようにし、被害を防いでほしい。不審な電話があれば警察に相談を」と呼び掛けていた。

3月末までの県内の特殊詐欺被害は5件(前年比13件減)、総額1303万円(同4876万円減)。被害者はいずれも女性で、和歌山市が4件、橋本市が1件だった。

来場者に詐欺被害防止を呼び掛ける警察官

来場者に詐欺被害防止を呼び掛ける警察官

まちの功労者19人を表彰 海南市制施行記念

$
0
0

海南市の振興、発展に貢献したさまざまな分野の人を表彰する、2019年の「海南市制施行記念表彰式」がこのほど、市役所で行われ、地方自治や社会福祉、消防、商工業などの各分野から19人が選ばれ、神出政巳市長から表彰状と記念品が贈られた。

式で神出市長は、2005年に旧海南市と旧下津町が合併してから14年が経過したことにふれ「災害時の司令塔、復旧復興の拠点として新市庁舎へ移転し、旧庁舎跡は市民交流施設として建設を進めている」などと市政の取り組みの成果と現状を報告。「引き続き、未来の海南市に重要と思われる事業に、皆さんのお力添えをお願いしたい」と話した。

来賓の川崎一樹市議は「皆さんの多大な貢献に深甚なる感謝の意を表する。さらなる市制発展のため、深い経験に裏打ちされた力をお借りしたい」と祝辞を述べた。

受彰者を代表し、選挙管理委員会委員として長きにわたり各種選挙の管理執行に貢献した森下修宏さんは「受彰は、共に活動してきた仲間の支援のおかげです。明るいまちづくりに寄与できるよう頑張ります」と謝辞を述べた。

 

今回の受彰者は次の皆さん。
〈地方自治〉倉方弥生▽朝井郁子
〈特別職〉森下修宏
〈社会福祉〉紙谷將和▽藤本敏弘▽中野昌臣▽中井紀美▽中野文子▽小谷きみよ
〈消防〉岩本毎一▽中谷千万喜
〈保健衛生〉谷口公子▽山﨑美和
〈商工業〉西山季男▽上辻正一
〈教育・保健衛生〉山田貢司▽川村貴秀▽野田栄子
〈社会教育〉岩井和美

表彰を受けた皆さん

表彰を受けた皆さん


歌の力で元気に 演歌・歌謡曲の祭典初開催

$
0
0

プロの歌手が一堂に集う「第1回演歌・歌謡曲の祭典in和歌山~ふるさと創生プロ・アマ音楽祭~」が8日、和歌山県和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、県内外から訪れた約4000人が実力派歌手の歌声に酔いしれた。歌の持つ力で地域の発展や活性化につなげようと、杉良太郎さんが会長を務める「演歌・歌謡曲の力実行委員会」が主催。カラオケ愛好者との交流を活発にし、音楽の力で地域創生を目指す祭典の記念すべき1回目となった。

出演は杉さんの他、千昌夫さん、美川憲一さん、山川豊さん、山本譲二さん、瀬川瑛子さん、伍代夏子さん、市川由紀乃さんら8人の他、「和歌山ブルース」誕生50周年を記念して、古都清乃さん。

今回の音楽祭の大きな特徴は、プロの歌手と、公募で選ばれたアマチュア歌手が同じステージに立ち、一緒にプロの曲を歌うという特別企画が盛り込まれたこと。

出演直前に開かれた会見で、杉さんは「演歌・歌謡曲は放っておけば廃れてしまうことに危機感があった」とし、カラオケファンに支えられていることを再確認するためにも、今回のような前例のない舞台にした経緯を説明。「演歌・歌謡曲の歌い手は大衆に密着し、苦楽を共にしているんだという思い」と話した。

また、瀬川さんは「歌を録音して楽しむ人が多くなったが、それも時代の流れ。私たちはどうすればいいのか思案する中、『演歌・流行歌はここにあるというものをつくっていけたら』と、記念すべき第1回を和歌山で開催できたことは大感激」と話した。 今後も年間10カ所程度を目標に各地で実施したいといい、2回目は9月に静岡で開かれることも発表された。

1部のステージでは有田てる美さん、宮本静さん、富士わか子さん、羅布陽介さんの4人の地元歌手が出演し、ご当地ソングを披露。フィナーレでは古都さんを迎え、聴衆と参加者全員で「和歌山ブルース」を大合唱し、会場は大きな熱気に包まれた。

会場を埋めた来場者と共に杉さん(右から2人目)ら

会場を埋めた来場者と共に杉さん(右から2人目)ら

選ばれるスーパー目指して 大桑専務に聞く

$
0
0

―半世紀以上にわたってオークワが地域に愛され、発展し続けてきた要因はどのような点にあると感じているか

創業以来、「商業を通じて地域社会に貢献する」を信条に、お客さまのために何ができるかを常に考え、地域に密着したスーパーとして地道に小さな努力を積み重ねてきたことが、お客さまに支持され、今につながっているのだと思います。

 

―現在、最も力を入れて取り組んでいることは

これまでは店舗の売り場面積を少しずつ広げ、品ぞろえを充実させてきましたが、現在は売り場を大きくするだけでなく、店のリブランド化のため改装もしています。

商売を続けるには商品が最も重要。店舗では惣菜部門に最も力を入れています。自社工場「オーデリカファクトリー」で製造した、だし巻き玉子や、店舗内製造し、2009年度の販売開始から累計500万食を突破した名物カルビ重など、味、品質、鮮度に磨きをかけ、もっとアピールしてオークワならではの商品を買いに来ていただけるお客さまを増やしていきたいです。オークワ独自の商品づくりで、これまでより一層お客さまに支持される「オークワブランド」を確立させたいと考えています。

 

―経営においての課題は

良い人材を育てること。例えば、例年と同じような取り組みをするにも「じゃあ、去年やったことをことしは少し変えてみよう」という発想ができる人材を育てたいですね。「与えられたことはやるけれど、それで終わり」という人ばかりでは、商売はうまくいきません。

お客さまに買い物をする楽しさや感動を提供し、「商売が楽しい」と思う社員、例えば自分が仕入れた商品をお客さまに買っていただく喜び、お客さまの笑顔が自身の喜びや、やりがいに感じられる社員を育てていきたいです。また、和歌山で育てていただいた会社なので、地元を活性化させるために何かできないかを絶えず考えています。

 

―少子高齢化やネットビジネスの拡大で、消費者のライフスタイルも変化しているが…

人口は減少していますが、オークワは遠くから来店していただけるお客さまに支えられている部分もあります。そのため、もっと近くに住む人にもお店に足を運んでもらい、「普段買い」をしてもらうことに注力したいです。

一方で、特に高齢化が進む和歌山で、買い物に関して、お客さまに不自由をかけない方法はないか模索しています。

 

―これまでの経験をどのように生かしたいと考えているか

人事にも携わり、営業一辺倒ではないのが強みだと思います。私の入社時はバブル経済が崩壊し、同業異業を問わず競合店との競争が激化する中で、私自身「お客さまに選んでもらうのは、そう簡単ではない」という意識が強くありました。間違った成功体験がないおかげで、先入観を持たずに取り組めていると感じています。農産、畜産、水産、惣菜の生鮮4部門で、自社ブランドを生かして他店と差別化し、お客さまに選んでいただける店舗づくりに力を注いでいきたいです。

 

―今後70、80年、100年に向けての思いを

これまで同様、お客さまが必要とするものは何かを考え、買い物をする楽しみや、ワクワク感を提供していきたいです。60周年を機に「reborn(リボーン)」(生まれ変わる)をキーワードに再スタートできれば。原点に立ち戻り、これからも地域に貢献できるよう、新たな気持ちでさまざまなことに挑戦していきたいです。

長年地域とお客さまに育てていただいたので、恩返しができればと思います。60周年を機に、従業員の制服も一新しました。吉本新喜劇への招待や工場見学ツアー、商品券のプレゼントなど、ご愛顧いただいているお客さまに還元できる企画を考えていますので、どうぞご期待ください。

「お客さまに支持され続けるオークワに」と大桑専務

「お客さまに支持され続けるオークワに」と大桑専務

商業を通じ地域貢献 オークワが創立60周年

$
0
0

近畿・東海エリアに160店舗(2月現在)を展開するオークワは創立60周年を迎えた。「商業を通じて地域社会に貢献する」という企業信条のもと、地域密着を第一に「低価格・良品質・安全安心」を提供してきた。同社では「今後も時代のニーズに応じた便利さと買い物の楽しさを提供し、驚きと感動のある店舗づくりに努めていきたい」としている。

1938年に故・大桑勇氏が三重県熊野市に呉服反物商を創業。41年に三重県南牟婁郡入鹿村(現熊野市)板屋に、売り場面積18平方㍍の店舗をオープンし、59年に新宮市に県内初のスーパーマーケット「主婦の店新宮店」を開店。以降、紀南から和歌山市内、和歌山県全体に規模を拡大させてきた。

66年には店名を「オークワ」に変更。87年に大証二部、90年に大証一部、2001年に東証一部へ上場を果たした。

04年には、メッサガーデンパーク和歌山店の開店に合わせ、西日本で初となるセルフレジを導入するなど、業界において先進的な取り組みを進めてきた。

また、インターネットの普及や少子高齢化を見据え、06年に「ネットスーパーオークワ」を開始。1号店を大阪府和泉市の和泉小田店で展開し、国内最大の約1万5000点を取り扱い、実際に店内で買い物をした感覚になる「バーチャル店舗」は大きな話題となった。

牛乳パックや食品トレイなどの店頭回収、リサイクル活動など、CO2削減に向けた環境保全活動にも力を入れる。

さまざまな文化事業や社会貢献活動も実施してきた。創業者の大桑勇氏は93年に私財を投じて、財団法人大桑教育文化振興財団を設立。毎年約3500万円を奨学金や援助金、寄付金として社会に還元し、大学生の育英奨学金の支給や留学生に対する援助、学校などへの図書の寄贈やスポーツ振興援助など、累計総額は8億3400万円に上り、地域社会の発展に貢献してきた。

今後も「地域とともに歩み、地域とともに成長する」を理念に、常に進化するスーパーを目指す。

和歌山市の第1号店は1963年、屋形町に開店

和歌山市の第1号店は1963年、屋形町に開店

5月11日付

若い世代の交流促進 県内経営者が中国訪問

$
0
0

 和歌山県内の若手企業経営者らによる中国経済視察団が5日から7日まで、遼寧省の商業都市・大連市を訪問した。二階俊博自民党幹事長の秘書で三男の伸康氏が団長を務め、日中経済交流促進を目的に、山梨、新潟の県幹部職員らを含む24人が参加。大連の譚成旭市長への表敬訪問も行い、二階団長は両国の観光、経済分野の関係強化に支援を求めた。

 在大連領事事務所とJETRO(日本貿易振興機構)の協力で訪中。初日は中国国際貿易促進委員会大連委員会主催の日本産品情報交換会に参加し、和歌山県の㈱早和果樹園(有田市)の秋竹俊伸代表取締役社長、田倉漆芸㈱(海南市)の田倉裕璽代表取締役、㈱石神邑(田辺市)の濱田朝康専務取締役、㈲カネイワ醤油本店(有田川町)の岩本行弘代表取締役らが自社の商品や各業種の歴史についてプレゼンテーションを行った。

 2日目は朝から東北財経大学を訪ね、二階幹事長が植樹した桜や学生たちの日本語の授業を見学。午後には譚市長ら市の幹部との会談の場が設けられ、二階団長らが市長と経済交流について意見を交換した。

 二階団長は「先週北京で行われた習近平主席と二階俊博幹事長の会談において、民間交流の重要性について話し合われたが、今回は次の世代の日中関係を担う30~40代の若い世代の皆さんと訪問した。それぞれの目で見て肌で感じた中国・大連の姿を帰国後、関係者に伝え、次の世代にも大連との友好の絆を繋ぎたい。大連の皆さまにも和歌山をはじめとする日本の地方の魅力を伝えたい」と呼び掛けた。

 譚市長は、大連で投資を行った日本企業が累計で4800社近くに上ることを紹介し、「双方の民間交流は日増しに深化し、特に青少年交流は、友好の種をまき、民の心を通じ合わせるために重要だ。これまでは商工業分野の結び付きが強かったが、これからは観光、文化、教育などの交流を深めていきたい」と両国の関係強化に意欲を示した。

譚市長(手前右)と会談する二階団長(中列左から2人目)ら

譚市長(手前右)と会談する二階団長(中列左から2人目)ら

県初・貴重なクモヒトデ化石 自然博で展示

$
0
0

 約1600万年前と推定される地層から、県で初めて発見されたクモヒトデの化石が、和歌山県立自然博物館(海南市船尾)のロビーで展示されている。クモのような長い腕が残っている貴重な4種5点を、間近に見ることができる。31日まで。

 化石は2013年、和歌山大学災害科学教育研究センターの後誠介客員教授が那智勝浦町大勝浦で発見。現場が吉野熊野国立公園だったため現地保存したが、16年、波の浸食で化石の一部が消失したため、現地調査と採取を行い、今回の展示に至った。

 化石は、地質的に見どころのある地域を巡る「ジオパークツアー」の活動の一環で確認された。石灰質でできているクモヒトデは、細かいパーツから成り立っているためしなやかに動けるが、死後はばらばらになりやすく、化石になることは希少と考えられている。

 学芸員の小原正顕さんは「地震などによる地盤の変化に生きたまま巻き込まれたのでないでしょうか。格好の良い化石です」と、多くの来場を呼び掛けている。

 問い合わせは同館(℡073・483・1777)。

体の形がしっかりと残る貴重な化石

体の形がしっかりと残る貴重な化石

新高卒者の求人確保 県など経済団体へ要請

$
0
0

 県や和歌山労働局は9日、和歌山県内の経済5団体に対して新規高校卒業予定者の求人確保を要請した。

 和歌山市内のホテルでは、県教育委員会の宮﨑泉教育長が各経済団体の幹部を前に、「全国的に新規高校等卒業者に対する求人意欲が高まっており、若い人材の確保を巡る地域間競争が一段と厳しいものになることが予想される。これまでの先例や慣例にとらわれることなく、魅力ある求人を早期に提出し一人でも多くの人を採用していただきたい」と呼び掛け、幹部一人ひとりに要請文を手渡した。

 県商工観光労働部の稲本英介部長は県内での就職促進に力を入れていることを説明。「県内は人口が1年に約1万人減っており、危機的な状況。新規高卒者の県内企業就職率を現在の約75%から90%に伸ばしたい」と訴えた。

 要請文を受け取った和歌哲也県商工会議所連合会常任幹事は「県内には小さいくてもきらりと光る会社も多いが、採用を専属で担当する部署や人がいる会社は多くない。生徒の皆さんにどうしたら会社の魅力が届くか教えてほしい」と応じた。永井慶一県経営者協会専務理事は県教委が一部の高校に派遣している就職指導員について「熱心な人も多く、高校の先生も忙しい中、役割はとても大きいと思う。できれば県内全校に配置していただき、指導員の皆さんと企業の意見交換会もできたらと思う」と要望した。

 来年春の高校卒業予定者に対する求人の受け付けは6月1日に始まり、7月1日からは学校への求人提示が始まる。

県の関係者が県内企業への就職率向上を訴えた

県の関係者が県内企業への就職率向上を訴えた


大地震想定し対応確認 和歌山市で初動訓練

$
0
0

 和歌山市は10日、市役所庁舎などで、大地震発生時の職員や対策本部の行動を確認する初動対応訓練を行った。

 大地震が起こった際に、被害状況や避難などの情報を収集、報告し、会議、発表など一連の動きを実働と図上で訓練。午前9時40分に東海・東南海・南海の3連動地震が発生し、和歌山県内で震度5~7の揺れを観測した後、沿岸で大津波が発生するという想定。庁舎では職員が想定の発生時刻に合わせて避難訓練を行った。

 消防庁舎の災害対策本部には職員50人が集まり、津波の第1波が到達する約1時間の間に県や自衛隊、警察、ガス会社や電力会社から情報収集を行い、モニターで各地の津波浸水状況を見ながら地図上で被害のマッピング作業や防災無線で避難を呼び掛けた。会議では各部局が被害状況や救援態勢を報告した。

 訓練後の総括で尾花正啓市長は「まずは人命優先。報告にもまだまだ取捨選択するところがあったのではないか。それぞれするべきことをもう一度点検していきたい」と話した。危機管理局の岡﨑州宏局長は「普段からすぐ逃げられる準備をしてほしい。地震が起きたら自ら逃げる意志を持って諦めないで避難してもらいたい」と市民に対する思いを話した。

情報をまとめる対策本部

情報をまとめる対策本部

写真でたどる和歌山市の歩み 市博で企画展

$
0
0

 和歌山市湊本町の市立博物館で6月9日まで、春期企画展「写真にみる和歌山市の歩み1889―2019」が開かれている。市制施行130年を記念し、まちの発展から戦争、復興に至るまで130年の歴史を写真122枚を含む資料222点で振り返る。

 和歌山城城下町は1889年に和歌山市になった。官公庁の施設やインフラが整備され、まちは一気に近代化。その後もにぎわっていたが、太平洋戦争で大空襲に遭う。その後復興し、道路や住宅を整備。高度経済成長期に周囲の町村を合併し、現在の市に近い形ができたという。

 明治・大正期には地方裁判所や琴ノ浦火力発電所、市電、始成小学校などの写真が並び、近代化していく和歌山の様子がうかがえる。昭和時代は狭い通りを人が行き交うぶらくり丁や万市場、銃を携えた児童が写る戦時中の国民学校の様子、戦後の闇市や黒潮国体の開会式など、激動の時代を記録。空襲で焼失した和歌山城再建の寄付を呼び掛けるポスターや、陶器でできた防衛食(非常食)の缶詰、白黒テレビなど時代を語る資料も並ぶ。

 昭和後期から平成にかけては市立博物館の開館から世界リゾート博、紀の国わかやま国体に至るまで現在の姿を写している。

 同館事務主任の太田宏一さんは「昔の和歌山を知らない人も多い。過去にどんなことがあって、今の和歌山があるのかを見てもらいたい」と話している。

 一般・大学生100円、高校生以下無料。17~19日は国際博物館の日で入場無料となる。25日午後2時からは「市電・国潮国体」をテーマにフィルム上映会を行う。展示解説は6月1日午後2時から。いずれも申し込み不要。問い合わせは同館(℡073・423・0003)。

歴史を語る資料が並ぶ会場

歴史を語る資料が並ぶ会場

思いやりの心届けたい Ruiさん4冊目絵本

$
0
0

 和歌山県和歌山市在住のイラスト作家・Rui(ルイ)さんは、4作目の絵本『だいすきだよ。』を和歌山印刷所から出版した。これまでの3作は、自身が受けたいじめの体験を基に思いを詰め込んだ物語だったが、今作は「シンプルに伝えたいことがある」とRuiさんを支えてくれた祖母・千代子さんとの思い出から得た気持ちを描いている。

 主人公ウサギの「りょうま」はウサギの「モネせんぱい」、シーズー犬の「うめばあちゃん」とおばあちゃんの墓参りに行く。おばあちゃんとの思い出を振り返り、亡くなる前に感謝を伝えられなかったと後悔がこみ上げて――というお話。

 これまでは、いじめと自殺をテーマに、立ち直る姿や支える人々を描いてきた。今回は千代子さんから教わった思いやりの心や感謝の気持ちを多くの人に伝えたいと、雰囲気が少し違った作品になった。

 千代子さんは10年ほど前に82歳で亡くなった。聞き上手でいろいろな人の身の上相談を受ける優しい人だったという。過去の作品中にも「つらい時はしっかりご飯を食べる」など、りょうまたちを支える千代子さんの言葉が登場している。晩年は家族で介護。Ruiさんも介護疲れで千代子さんに強く当たってしまうこともあり、作中にもそんなエピソードが盛り込まれている。

 イラストは彩色に使う色鉛筆の数を減らし、柔らかい雰囲気に。最後のページにあるりょうまとおばあちゃんのツーショットはRuiさんと千代子さんの写真を基に描かれた。表紙にたくさん描かれた風船には天国まで思いが届くようにと願いが込められている。

 Ruiさんは「いじめの多い社会で、人を思いやる大切さと感謝の心が読んだ人に響けば。介護に取り組む人の心を癒やせたらうれしい」と話している。

 税抜き1500円。宮脇書店和歌山店、ロイネット和歌山店、TSUTAYAWAYガーデンパーク和歌山店、宇治書店などで販売中。サイン会などのイベント日程はホームページ(http://rui-house.com)から。

絵本と、祖母との写真を手にRuiさん

絵本と、祖母との写真を手にRuiさん

5月12日付

仲間づくりの輪広げて 和歌山市民大学開講式

$
0
0

生きがいづくりや世代間交流の場になっている和歌山市民大学の入学開講式が10日、市民会館で行われ、20~91歳の新入生623人が入学した。

同大学は2013年度に、同市が老人大学と市民成人学校を一つにして開講した。在校生は254人。20歳以上の同市に在住または勤務する人が対象で、初級囲碁や将棋、園芸、初級詩吟、水彩画などの14講座(2年)とヨガやマジック、初級写真、太極拳など13講座(1年)を学ぶ。

式では同大学学長の尾花正啓市長の代理として、森井均副市長が「市民大学での学びは個人の自己実現だけでなく地域社会の活性化、高齢者の社会参加、青少年の健全育成など社会全体にとっても大変意義深い。仲間づくりの輪を大きく広げながら、社会の発展のために活躍してほしい」と式辞した。

来賓として県教育庁の松本泰幸生涯学習局長は「豊かな自己の能力や個性だけでなく、地域社会の活性化、地域の教育力の向上にもつながる」と祝辞した。

式の後にはサイバー大学の石黒マリーローズ客員教授が「日本と世界の文化」~外国から見た日本の美しさ~と題して講演。「日本では財布を落としても手元に戻るのがすごい。『とんでもございません』『こちらこそ』とお辞儀をして相手を敬う礼儀正しさと謙遜、人間性が素晴らしい。皆さん、素晴らしい国に住んでいるということに心から感謝してください」と話した。

式辞を述べる森井副市長

式辞を述べる森井副市長

Viewing all 24090 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>