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新時代に期待を込めて 高校生「新万葉歌」

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さまざまな思いを歌に託した万葉人のように――。新たな時代を担う高校生の皆さんに、新元号や「令和」にちなんだ短歌や俳句を寄せてもらいました。若い世代に、新しい時代の幕開けはどのように映り、どんな思いや期待を持っているのでしょうか。ここでは、和歌山県立桐蔭高校の創作部の皆さんの作品を紹介します。

新年度夢追い駆けるその瞳には令和生き抜く決意が満ちる
1年 池上拓公也

平成の世界を生きて十五年突如改元少し違和感
1年 大浦寧桜

「時代だけ他に変わりはないんでしょ?」澄ました横顔ちょっと笑ってる
1年 中野彩那

繋ぐ手を若草隠し風そよぐ時よ止まれとされど進めと
2年 岩橋咲耶

まっさらな時代のキャンバス彩るは君なりの色「今」だけの色
2年 植田真有

星や花朝日のように輝いて平和な時代待つのも少し
2年 宇野結菜

画面越し連呼し騒ぐ新元号カウントダウンにまじる寂寥
2年 坂口佑紀

五月風明日への希望花咲かす
2年 西村寿初

春先は新しきもので溢れども新元号とは胸踊る
3年 平野真由

風香る時は移ろふものなれど歩むは人よ令和元年
3年 古川実咲

新元号令和に変わる新時代「礼」は変わらぬ世の中であれ
3年 山﨑晃平

桐蔭高校創作部の皆さん

桐蔭高校創作部の皆さん


笑いに挑戦するアウチ 令和に輝く紀州人②

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和歌山県岩出市に住む高校2年生、井上真翔(まなと)君(16)と太田匠君(16)は、漫才コンビ「アウチ」として出身中学校の文化祭でデビューした。幼なじみの日常会話のような2人の〝ナチュラル漫才〟が人気を博してはや3年。通学先や抱く夢は別々になっても、笑いへの挑戦、新しいものに取り組みたいという希望は同じ。周囲を明るく和ませる2人の活躍は令和の時代が本番だ。

井上君と太田君は家が近所で、付き合いは保育所の頃から10年以上。小学生の頃は、家の前でボールのぶつけ合いを延々と続ける1対1のドッジボールを楽しみ、田植えの時期には、用水路に給食の牛乳ビンのふたを浮かべ、家の前のゴールまでどちらが先に到着するかレースをした。ふたには印を付けなくても、「愛情で見分けることができました」という仲の良さ。井上君が那賀高、太田君が向陽高と学校は違うようになってもそれは変わらない。

中学生になり、2人が選んだ部活動はソフトテニス部。県大会で上位に入る強豪で一緒に汗を流し、井上君はキャプテンも務めた。

2年生の文化祭が近づき、「お前ら、ノリで出ろよ」と周囲に言われてその気になり、「漫才すんねん!」とふれ回ったものの、本番の3日前まで何もせず。切羽詰まった2人は部活後に汗と泥にまみれた練習着のまま、道端でネタの打ち合わせをした。

そんなデビューで好評を博した2人はその後、校内の行事で5回舞台に立ち、3年生の9月には岩出小学校へ出張公演。高校1年になった昨年9月の「第13回岩出市青少年育成市民大会」では、多くの大人の前で初の大舞台を踏んだ。

コンビ名は当初、2人の苗字を組み合わせて「井田(いた)」にしようとしたが、友人から「イタイやん!」との突っ込み。それに反応した太田君がすかさず井上君の太ももをパンチすると、「普通に痛いと言っても面白くないだろう」と井上君が「アウチ!」と叫んだことが決め手となった。

ネタ帳は作らず、簡単に打ち合わせるだけで舞台に立ち、会場とも会話をするスタイルが「アウチ」らしさ。活動を続けてこられた理由は「反省会をして次の課題を見つけているから」と井上君。反省会は〝テニス部精神〟によるもので、2人は中学時代の監督から「チャレンジ精神・地域貢献・勉強・掃除」の大切さをたたき込まれたという。「あのつらさに耐えられたことが明日の自信につながっています」と口をそろえる。

令和を迎え、「平成生まれは古くさいと思われるようになるのではと、一気に老けたように感じました」と笑う2人。将来はカメラマンを夢見ている井上君は「昔はこうだったのに…と現代を悲観するのではなく、その時代の良さを吸収できる大人になりたいです」、太田君は「とても面白かった小学6年の時の担任の先生に憧れているので、教師になりたいです」とそれぞれの道を話す。

それでも、「何でもできる時代だからこそ何でもやりたい。漫才はそのうちの一つ」と笑いへの情熱を燃やす。今後はもっと大きな舞台やコントにも挑戦したいと目を輝かせている。

「アウチでーす」のポーズを決める井上君㊨、太田君

「アウチでーす」のポーズを決める井上君㊨、太田君

紀州漆器を世界に発信 令和に輝く紀州人①

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和歌山県海南市岡田の「山家(やまが)漆器店」の山家優一さん(31)は、3年前から家業に従事。伝統的な紀州漆器の盆や皿などを製造し、通信販売する一方、海外の漆器ファンを増やそうと、伝統にとらわれないユニークなデザインも手掛ける。ビジネス形態をはじめ、ますます変化が予想される令和の新時代には「困難をも楽しめるマインド」が必要と考え、海南の古き良きものづくりを、新たな手法で世界へ発信する。

山家さんは近畿大学文芸学部で英米文学を専攻し、卒業後はテレビ番組制作会社に就職したが1カ月で退職。続いて大阪南部の包装資材の中小企業で3年間営業職を担当し、住んでいた和歌山市内で外国人との交流会などに参加し、英会話にも磨きをかけた。

そこで築いた交友関係をきっかけに、26~28歳の3年間、電気設備会社の社員としてミャンマーで勤務。同国最大の都市ヤンゴンで暮らし、ODA(政府開発援助)関係の仕事に従事しながら、余暇には行きつけのバーなどで地元住民やアジア諸国の友人と交流を深めた。

現地から家業の漆器店のホームページの更新も行い、ヒットしやすい検索キーワードや、分かりやすい構成などを工夫するうち、「越境EC」(国境を越えて通信販売を行うオンラインショップ)を活用して家業を盛り立てたいと思うようになり、帰国した。

現在は㈱やまが社長であり、山家漆器店の営業部長。語学力を生かして英語版ホームページを作成し、「国内の人口減少を悲観するばかりでなく、品質の良い日本製品を海外へPRし、外貨を稼ぐことが大切ではないでしょうか」と話す。

紀州漆器の全国シェアが高い飲食店用の角盆などは、塗りの工程を機械で行うなどして低価格での提供を実現。一方、海外向けには、職人が伝統技術で和風の図柄の蒔絵(まきえ)を施した製品などを適正な価格で提供することに努めている。

「需要に応じた量産体制で利益を上げながら、ブランド力を高めるためには、売るよりも“魅せる”ことを意識した仕事も必要です」

海外からの注文は現在、アメリカやスペイン、台湾などから週に3~5件程度だが、確実に漆器への関心の高まりを感じている。人気が高い屏風(びょうぶ)型の時計に注目した山家さんは「富士山のような日本の景色ばかりが求められているとも限らない」と考え、アメリカの顧客向けに自由の女神をデザインした商品を生み出した。紀州漆器のブランド名と、塗りの技術力を世界に広く知ってもらうための挑戦は、令和の時代に本格化していく。

新時代については「個人が尊重される時代」と予想し、「フリーターやニートなど、一見、不安定ともみられる期間を過ごした人も、その経験が強みになります」と話す。

価値観の多様化や社会の国際化がさらに進み、先が読みづらいともいえる状況にも、「楽しみながらやることが大切です。思い通りにならないことがあったとしても、多くのことを経験した方が、人生も豊かになるのではないでしょうか」と信じている。

自由の女神をデザインした屏風型時計を手に山家さん

自由の女神をデザインした屏風型時計を手に山家さん

令和の幕開け 紀伊万葉ネットワークの思い

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新しい時代が幕を開けた。価値観が多様化し、めまぐるしく変化する社会状況で、まだ見ぬ「令和」は、どんな時代になるのか。古代から受け継がれる日本人の心を伝えようと取り組む人、伝統を守り、継承するために国際的な感覚で発信する若き経営者、ユニークな発想と抜群の時代感覚で、新境地を開拓する若者たち――。新時代への希望と期待を込めて、令和の和歌山を築き、彩っていく皆さんを紹介する。

新元号「令和」の典拠となり、注目される日本最古の歌集『万葉集』。自然の美しさを愛で、人を恋しく思う気持ちは、万葉の時代も今も変わらない。和歌山県内で詠まれた万葉集の歌の魅力を、より多くの人に伝えようと活動する紀伊万葉ネットワークの代表、村瀬憲夫さん(72=近畿大学名誉教授)は「現代を生きる私たちの心にも響く歌ばかり。万葉集の素晴らしさを皆さんと共有できれば」と話す。

同会によると、県内で詠まれた歌は102首あるといい、「新しい時代をきっかけに、これまで顧みられなかった万葉集の価値が見直されるのは、喜ばしいこと」と歓迎。

紀伊万葉には、大和の都から紀伊国へ旅した万葉人の万感の思いがあふれている。季節や自然、愛や恋、旅を題材にしたものなど実に多彩。村瀬さんは、その魅力を「素朴で大らか。技巧がなく、心情を素直に詠んだ歌が多い。そのぶん心に訴えてくるものがある」とする。

紀伊万葉歌で、村瀬さんが特に心引かれるのは、藤原卿が詠んだ「紀伊国の 雑賀の浦に 出で見れば 海人の燈火 波の間ゆ見ゆ」(紀の国の雑賀の浦に出て見ると、漁師の燈火が波間ごしに見えることだ)。権力闘争の中にあっても、花鳥風月を詠むことで、心ひそまる部分があったのではと推し量る。

同会の副会長の一人、馬場吉久さん(67)は「難しそうに思えるかもしれませんが、詠み込まれているのは草花なども多く、私たちの身近なもの」と話す。「万葉集に親しんで自然をよく観察するようになり、四季の変化にも敏感になりました。何より、万葉歌を朗唱すると気分が良くなりますよ」。

また、事務局長の木綿良介さん(71)は「万葉集には自然を愛し、楽しむ優しい心が詰まっている。若い世代にも、万葉集に興味を持ってもらいたい」と話す。

1300年も前から読み継がれてきた万葉集は、その時代の人々の心を映し出す鏡のようなものだという。迎えた新たな時代に、村瀬さんは「白梅に色をつけていくように、私たちの生き方、時代も、どういうもので彩っていくかが大切ではないでしょうか」と話している。

万葉集に詠まれた地、和歌の浦の奠供山を背に紀伊万葉ネットワークの皆さん(県公館で)

万葉集に詠まれた地、和歌の浦の奠供山を背に紀伊万葉ネットワークの皆さん(県公館で)

5月3日付

豊かな自然を楽しんで 生石高原で山開き

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紀美野町から有田川町に広がる生石高原で4月29日、観光シーズンの到来を告げる山開きが行われた。観光客の安全を願う神事や護摩祈願、餅投げなどが行われ、山頂は約500人の家族連れらでにぎわった。

小川八幡神社の西尾酒子宮司による神事には、石田真敏総務大臣も出席。生石高原観光協会会長を務める寺本光嘉紀美野町長や、同副会長の中山正隆有田川町長、湯浅警察署や有田川町消防の関係者ら約60人が参列し、厳かに観光客の安全を祈っていた。

寺本会長は、昨年9月の台風被害により周辺道路の通行状況が万全ではなく、観光客が減少傾向にあることを話し「美しいススキの景観の継承に一層の力を込めたい」とあいさつ。石田総務大臣は「AIの活用などで無機質ともなりがちな新時代には人間性を養うために自然と親しむことが必要になる。大勢の人に生石に来てもらいたい」と話した。

来賓らによるテープカットには紀美野町のPRキャラクター「きみちょん」もお目見えし、華やかに観光シーズンが始まった。

テープカットには「きみちょん」も登場

テープカットには「きみちょん」も登場

令和最初の音楽大行進 5日和歌山城一帯で

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こどもの日の和歌山市の恒例行事「子どもなかよしまつり・音楽大行進」が5日正午から午後4時まで、和歌山城公園一帯で開かれる。市、市教育委員会、市青少年育成市民会議主催。令和に改元されて初めての開催となり、34団体が華やかなダンスや演奏を繰り広げながら行進する。

音楽大行進は、けやき大通りの三木町から汀丁交差点の区間で行い、午後0時45分から和歌山中央郵便局前でセレモニーの後、1時に出発する。

西の丸広場などでは各種催しを開催。和歌山城一周スタンプラリー▽ボルダリング体験▽地震体験車▽子ども甲冑(かっちゅう)体験(正午から先着20人)▽おもしろ自転車コーナー(午前11時50分と午後1時20分から整理券配布)▽モンキーパフォーマンス(0時半、3時半からの2回)▽一輪車模範演技(1時半)▽ビンゴゲーム(2時からカード配布、2時半開始)――などがある。

周辺では午後0時40分から4時まで、交通規制を行う。主催者は、路上駐車をしないことと、できるだけバスなどを利用して来場するよう呼び掛けている。

雨天中止。態度決定は和歌山放送ラジオで午前8時19分ごろ、9時59分ごろに放送する。

音楽大行進の参加団体は出演順に次の通り。

和歌山市消防音楽隊▽ボーイスカウト和歌山地区協議会▽天理教少年会しらもも鼓笛隊▽太陽保育園▽あわ保育園▽和歌山トライアンズキッズチアリーダー▽和歌山市軟式野球連盟学童部▽日本一輪車協会県支部▽ガールスカウト和歌山地区協議会▽和歌山市地域活動連絡協議会▽すなやま親子クラブ▽雄湊若草母親子どもクラブ▽創価学会関西富士鼓笛隊▽芦原ジュニアアンサンブル▽下津小金管バンド▽天理教少年会和歌山教区団鼓笛隊▽和歌山バトン(Aチーム)▽高野口中吹奏楽部▽橋本中央中吹奏楽部▽和歌山バトン(Bチーム)▽隅田中吹奏楽部▽伏虎義務教育学校吹奏楽部▽和歌山バトン(Cチーム)▽紀之川中吹奏楽部▽西浜中吹奏楽部▽楠見中吹奏楽部▽有功中吹奏楽部▽日進中吹奏楽部▽和歌山バトンエンジェルジュニアチーム▽開智中・高音楽部吹奏楽団▽星林高吹奏楽部・バトントワリング部▽和歌山商業高吹奏楽部・バトン部▽和歌山バトンエンジェルシニアチーム▽創価和歌山ブルーイーグルス

交通規制区間(午後0時40分~4時)

交通規制区間(午後0時40分~4時)

メディアに広がる忖度 望月さん報道語る

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菅義偉官房長官の記者会見で沖縄の米軍基地移設問題や森友・加計両学園を巡る疑惑などについて積極的に質問している東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんが4月26日、和歌山市の和歌山県民文化会館で開かれた「憲法を考える夕べ」で講演し、第2次安倍晋三政権のメディアに対する姿勢について語った。

青年法律家協会和歌山支部が主催。望月さんは「政治家の汚職を追い掛けるのがすごく面白い」と話し、「記者は権力側が隠そうとすることを明るみに出すことが大事」と強調。第2次安倍政権の成立以降、首相官邸での記者会見の開催回数が減る一方で、報道機関の幹部と安倍首相の会食は増えたとし、メディアの政権批判が第1次政権の退陣に大きな影響を与えたという認識から、政権に批判的な報道を少なくさせることに力を入れている可能性があると話した。

2014年末の衆院選の報道を巡り、自民党がテレビ局に対して「報道の公平中立ならびに公正の確保のお願い」との文書を送ったことにふれ、「今の政治に批判的な意見を5人分取って来た記者に対しデスクが、評価している人の意見も5人分取るよう促すなど、テレビ局が(政権の意向を)忖度(そんたく)し批判を控える空気がじわじわ広がっている」とし、「メディアは今こそ権力に向き合い、納得いかないことに声を上げなければ権力側の思うままになる」と強調した。

菅官房長官に対する望月記者の質問を巡っては、昨年12月に首相官邸が、沖縄県辺野古沖に赤土が広がっているとする質問は事実誤認だとする文書を公表。望月さんは「海が目に見えて赤くなっているのを見れば赤土が多く入っている可能性が高い」と話し、投入土砂に占める細粒分の含有率を10%前後とする県と国の合意が守られていないとして政府の対応を批判した。

政権と報道の関係を語る望月さん

政権と報道の関係を語る望月さん


天皇陛下即位を祝賀 各自治体で記帳始まる

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新しい天皇陛下の即位を祝賀するため、県内各自治体で1日から、記帳所の受け付けが順次始まっている。

和歌山市役所本庁舎では1日、午前9時から記帳所を開設し、令和開幕に合わせて婚姻届を提出したカップルらが記帳する姿が見られた。

天皇陛下については「退位された両陛下と同じように、国民の身近に感じる方です」、令和への期待では「平成と同じく戦争のない時代であってほしい」「災害が少なくなることを願っています」などの声があった。

本紙エリアの記帳所は次の通り。

【和歌山県】4、5日午前9時~午後5時45分=県庁本館正面入り口サービスステーション、那賀総合庁舎1階県民ロビー

【和歌山市】4、5日午前9時~午後5時=市役所本庁舎1階ロビー、東部・河西・河南・河北・中央・北・南各コミュニティセンター

【岩出市】7日までの午前9時~午後5時半=市役所1階正面玄関ロビー

【紀の川市】4~7日午前8時45分~午後5時半=市役所本庁舎1階

【海南市】4、5日午前8時半~午後5時15分=市役所本庁1階受付ロビー

【紀美野町】4、5日午前8時半~午後5時15分=町役場本庁正面入り口

各自治体に記帳所が設置されている(和歌山市役所)

各自治体に記帳所が設置されている(和歌山市役所)

改元記念符配布でにぎわい 和歌山城天守閣

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令和元年を迎えた1日、和歌山県和歌山市の和歌山城天守閣では、歴史の節目の日に登閣したことを示す「改元記念符」2000枚が配布され、にぎわった。

小雨の降る中、午前9時の配布開始に合わせて天守閣前には記念符を求める人が長い列が作った。記念符は小天守の入り口で配られ、受け取った家族連れらは記念撮影するなどして楽しんだ。

一番に受け取った市内三葛の谷正信さん(72)は「知り合いに聞いたので来てみようと思い、朝5時に来た。記念符をもらって気持ち新たにいきたいという重いです」と話した。

また、天守閣前広場には、今月で1歳になる和歌山城動物園の紀州犬、皐月(さつき)と絢芽(あやめ)も登場し、訪れた人とふれあった。愛知県の徳岡楓ちゃん(8)は「(紀州犬は)大きくてふわふわしていた。とってもおとなしかった」と笑顔だった。

改元記念符を受け取る子ども

改元記念符を受け取る子ども

めでたい令和婚139組 和市で改元初日に

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「令和」の時代が始まった1日、改元に合わせて人生の門出を迎えようと、この日に婚姻届を出すカップルが各地で相次いだ。和歌山市役所では、祝日ながら本庁舎1階の市民課戸籍窓口を特別に開設し、オリジナル記念品も用意。尾花正啓市長が窓口でカップルたちを祝福し、幸せな雰囲気に包まれた新時代の幕開けとなった。

特別窓口が開設される午前8時半までに10組以上のカップルが訪れ、順番待ちの列を作った。市は休日も戸籍の届け出などを受理しており、この日も、令和に改まった午前0時から特別窓口開設までの間に19組が婚姻届を出した。

特別窓口には「令和元年5月1日」と記した飾りが掲示され、訪れたカップルは尾花市長に婚姻届を手渡すと、喜びと少し恥ずかしさが入り混じったような笑顔を浮かべた。尾花市長は、記念品として、すみれ色と生成り色のニットの令和オリジナルペアコースター(㈱島精機製作所協賛)をカップルにプレゼントし、「おめでとうございます。どうぞお幸せに」と祝福した。

午前11時45分ごろには100組目のカップルが訪れ、市はさらに記念のアルバムを用意し、尾花市長から手渡した。

同市の婚姻届の件数は、2018年度が一日平均4・8件。近年で多かったのは、大安と「いい夫婦の日」が重なった13年11月22日の103件だが、令和への改元の日は、窓口を開設していた午後5時15分までで、従来を大きく上回る139件に達した。

市はさらに、提出用の婚姻届とは別に、記念に持ち帰ることができるオリジナル用紙を用意。ハートマークに囲まれた「令和元年」の文字や“めでたい”鯛の図柄がデザインされ、記念スタンプを押してもらえる。オリジナル用紙の配布は本年末まで行う。

市民課には昨年3月から、婚姻届提出の記念撮影ができるメモリアルフォトブースを設け、ことし4月25日で利用900組を突破する人気となっている。令和初日のこの日は、利用するカップルの列が絶えないほどで、華やかに飾られた日付入りボードと共に、笑顔でカメラに収まっていた。

ことし1月ごろから改元の5月1日に婚姻届を出そうと決めていたという、松尾侑杜さん(25)、遥那さん(27)夫妻は「きょう届けを出して良かった。一生忘れられない一日になりそうです」「お互い気を使わず、仲良く、平凡に幸せな暮らしをしたい」と幸せいっぱい。令和の時代については「令和の和は和歌山の和であり、平和の和でもあるので、新たな良い時代になってほしい」と期待していた。

令和元年5月1日に婚姻届を出し、笑顔で記念撮影するカップル

令和元年5月1日に婚姻届を出し、笑顔で記念撮影するカップル

5月8日付

加太の海岸で人間の頭蓋骨発見 身元不明

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5日午前9時ごろ、和歌山県和歌山市加太の海岸で下顎のない人間の頭蓋骨が見つかった。

和歌山北署によると、現場は田倉埼灯台の南約150㍍の海岸で、同日午前10時ごろ、発見者から同署に「海岸沿いを歩いていたところ、人の頭蓋骨のようなものを発見した」と通報があり、署員が確認した。

同署は性別や年齢など身元について調べている。

新時代の美術+アート ビュッフェファイヴ

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和歌山県海南市大野中の画廊ビュッフェファイヴ(堀内俊延代表取締役)で12日まで、「令和元年 現代美術アート+アート展」が開かれている。村上隆、関根美夫、元永定正、横尾忠則ら人気作家や若手作家約20人の個性的な絵画と立体作品約40点が楽しめる。

郷土ゆかりの湯川雅紀さんの「円の世界」をはじめ、北川宏人さんの造形作品、初紹介となるU‐die(ユーダイ)さんのネオ・シルクスクリーンなど、さまざまなジャンルが並ぶ。

U‐dieさんが取り組むのは、自身が創作したコミックをページ順に並べて絵画に仕上げるという新しい技法。アメリカの映画女優、マリリン・モンローの肖像画を表現した1枚も、近寄ると1枚1枚がコミックになっていることが分かり、その世界をのぞくことができる。

堀内代表は「さまざまな技法でこれまでにない新しい作品を生み出すのが現代アートの面白さです」と話し、来場を呼び掛けている。

午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。8日は休み。問い合わせは同所(℡073・482・1994)。

個性的な現代アート作品が並ぶ

個性的な現代アート作品が並ぶ

TCRジャパンレースに参戦 和歌山トヨタ

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和歌山県内唯一のフォルクスワーゲンのディーラー「フォルクスワーゲン和歌山中央」(和歌山市栗栖)を展開する和歌山トヨタ自動車㈱(同市美園町、小川至弘会長)は、今月から10月にかけて国内各地で初めて開かれるレース「TCRジャパン」に参戦し、初代チャンピオンを目指す。

同社は所属エンジニアの技術力向上と新たなエンジニアの確保に向けたPRなどを狙いとして、2014年からモータースポーツに参戦しており、3月23、24日に鈴鹿サーキットで開かれた「TGR86/BRZレース2019第1戦」のプロフェッショナルシリーズでは優勝を果たしている。

TCRジャパンは、WTCR(世界ツーリングカー・カップ)などと同じ規定(TCR)のツーリングカーを使用して争われるレースシリーズで初開催。5月18、19日の大分県での第1戦を皮切りに、10月まで富士スピードウェイや岡山サーキット、鈴鹿サーキットなどで計5戦が行われる。

フォルクスワーゲン和歌山中央が参戦するマシンは、フォルクスワーゲンが販売している「VW Golf GTI TCR Car. No25」を改良したもの。緑の車体には県特産のミカンをイメージしたオレンジのラインが入っている。約280㌔で走行できるという。

チーム名は「フォルクスワーゲン和歌山中央RT With TEAM和歌山」。マシンのメンテナンスは同店のエンジニアが担当し、ドライバーはこれまでに参戦してきたレースと同じく、レーシングドライバーの松本武士さん(31)が務める。

松本さんは「自分が乗っている車が改良されてレーシングカーになるので、車が好きな人は見ていてとても面白いと思います」とTCRジャパンの魅力を語り、「初代チャンピオンを取りたい」と意気込みを示す。

同社の松本幸治専務は「時間設定が厳しい中で作業を仕上げるのは特に若いスタッフにとって勉強になる」とレースがエンジニアに好影響を及ぼすことに期待し、「モータースポーツへの参戦を通じてフォルクスワーゲンのファンも増えてくれたらうれしい」と話した。小川会長は「レースに携わる社員が楽しみながらエンジニアとしてのレベルアップを果たしてくれることを期待している」と笑顔を見せていた。

初代チャンピオンを目指す車両と松本ドライバー

初代チャンピオンを目指す車両と松本ドライバー


新県議42人が議場で初総会 臨時会16日召集

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4月7日に行われた和歌山県議選で当選した新県議42人が7日、県庁(和歌山市小松原通)内の県議会議場に集まり、初の議員総会に臨んだ。

初当選の9人を含む全員が出席。議員は事務局から一人ひとり名前を呼ばれると、席から立ち他の議員に向かって「よろしくお願いします」と頭を下げた。

仁坂吉伸知事はあいさつで、道路網の拡大など県内のインフラ整備の進展にふれ、「和歌山が発展するための礎ができつつある。本県のさらなる飛躍のため、議員の皆さんと心を一つにして諸課題の解決に取り組んでいきたい」と述べた。

総会では、六つの新会派ごとに所属議員が紹介された他、16日に臨時議会が召集日されることも発表された。終了後は記念撮影を行い、議員らは笑顔であいさつを交わすなどしていた。

笑顔で記念撮影する新県議ら

笑顔で記念撮影する新県議ら

たま駅長の誕生日 ハイブリッドバイク寄贈

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和歌山電鐵貴志川線のたま名誉永久駅長の20回目の誕生日イベントが4月29日、和歌山県紀の川市の貴志駅で開かれ、多くのファンが集まった。平成最後の誕生日に合わせたプレゼントとして、glafit(グラフィット)㈱(和歌山市南大工町、鳴海禎造社長)から、電動とペダルの両方で走行できるハイブリッドバイク1台の寄贈も行われた。

2015年に天国に旅立ったたまの後を受け、「たまⅡ世駅長」を務めるニタマ、伊太祈曽駅長のよんたまも出席。ニタマを抱いて登場した和歌山電鐵の小嶋光信社長は「亡くなってからも(たまの)人気はうなぎ上りで素晴らしい活躍をしてくれている」と話し、「ニタマとよんたまを厳しくしつけ、次の時代を託す部下も育ててくれた」と感謝した。

集まったファンからハッピーバースデーの歌声が聞こえる中、小嶋社長がバースデーケーキのろうそくを吹き消し、たまを祭っている駅構内の「たま神社」に参拝。ニタマとよんたまの成長の様子などを報告した。

グラフィットがプレゼントしたのは、ニタマのエンブレムを取り付けた特別デザインのハイブリッドバイク。寄贈式では、小嶋社長がバイクの速度や重さなどを質問し、鳴海社長が詳しく説明した。

地元貴志川町の大橋成樹さん(31)はたまについて「かわいくて愛嬌(あいきょう)があり、アイドル性がどんどん増していった」と振り返り、「ハイブリッドバイクは釣りや近くのスーパーへ行く時によく使っています。車にも積めるのでとても便利です」と話していた。

また、和歌山電鐵広報でたま名誉永久駅長マネージャーの山木慶子さんが、たまやニタマを撮影した写真を展示している「平成の地方鉄道を救ったたま駅長秘蔵写真展」も、貴志駅構内で12日まで開かれている。

グラフィットは今月1日から6月30日までの2カ月間、テストマーケティングとして、ハイブリッドバイクのレンタルサービスを伊太祈曽駅で実施中。鳴海社長は「貴志駅から紀美野の方まで行って帰ってくることもできる。観光の範囲が広がると思います」と話し、利用を呼び掛けた。

貸出時間は午前9時~午後5時。5台を配置し、料金は1回1台2000円。原付一種の運転免許が必要で、伊太祈曽駅で申し込む。

問い合わせはグラフィット(℡050・3852・1236)。

ハイブリッドバイクについて説明する鳴海社長㊧

ハイブリッドバイクについて説明する鳴海社長㊧

新会長に岡本氏 紀美野町観光協会が総会

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紀美野町観光協会(畠山博充会長)の2019年度通常総会が町役場美里支所で開かれ、役員改選で新会長に宿泊施設「たまゆらの里」の岡本尚代表(47)が決まった。

同協会は町内の宿泊施設や飲食店の経営者らで構成し、町内の観光資源を活用した誘客事業などを進めている。

総会では18年度の事業報告と収支決算に続き、19年度事業計画案、収支予算案、新役員の選任、会則の改正が審議され、いずれも承認された。19年度事業には、フォトコンテストやスターパーティーの継続開催、体験プログラムの開発などが盛り込まれた。

畠山会長は「美しい星空をテーマにしたスターパーティーの事業も定着し、第3弾のPR動画も完成した。町のPRを進め、今後一層の盛り上がりを期待したい」とあいさつ。岡本新会長は「紀美野はとても良い所であるという自信を糧に、観光客をもっと呼び込み、会員の利益向上を目指したい」と力を込めた。

顧問を務める寺本光嘉町長は「町としても課題解決に向け頑張るので、観光協会は、行政にはできない手法での取り組みを期待したい」と話していた。

新役員は次の皆さん。

顧問=寺本光嘉(町長)▽相談役=畠山博充(大十バス代表)▽会長=岡本尚(たまゆらの里代表)▽副会長=森谷泰文(かじか荘代表)、前畔邦彦(ふるいちオートキャンプ場代表)▽理事=木元伸彦(貴志川漁協組合長)、松本恵津子(喫茶まどか代表)、宇城哲志(キミノーカ代表)、本田裕美(hontana代表)、南出典子(風の古民家うえみなみ代表)、田和慎司(田和農機店代表)▽監事=美野勝男(和海紀森林組合組合長)、岩橋一明(ながみね農協美里支店長)

あいさつする岡本新会長

あいさつする岡本新会長

5月9日付

名物の大餅投げに700人 立神社の春祭り

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海南市下津町引尾の立神社(舩橋平宮司)で3日、五穀豊穣を祈る春祭りが行われ、名物の大餅投げに住民ら約700人が集まるなどにぎわった。

境内は、本殿北側の大岩や、咲き誇るツツジの花などの景観が美しい。午前は神事があり、奉賛会や興(おき)、下出、土井原、松尾、上出、百垣内などの地区ごとに準備された総量約1㌧の餅が境内で祈祷を受け、小学6年生の女子児童によるみこの舞いが奉納された。

名物の大餅投げは午後2時から約2時間という長丁場。境内には住民や帰省中の家族、見物人らが所狭しと集まり、小餅を拾った他、男性を中心とする大餅の争奪戦を見守るなどして楽しんだ。

和歌山市から4歳と2歳の娘を連れて参加した30代の主婦は「友人に誘われて初めて来ましたが、珍しい光景に驚きました」と笑顔。舩橋宮司(82)は「大勢の皆さんが祭りを楽しみに里帰りをしてくれ、ありがたい」と話していた。

 

大盛況となった大餅投げ

大盛況となった大餅投げ

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