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保守王国に揺らぎ 自民は苦戦、共産は倍増

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自民が各地で苦戦し、磐石とみられてきた「保守王国」の揺らぎが浮き彫りになったといえる和歌山県議選だった。

二階俊博自民党幹事長の地盤(衆院和歌山3区)内の御坊市、日高郡、西牟婁郡の3選挙区で現職3人が落選。特に御坊市は、9期目を目指した中村裕一氏が共産新人で元同市議の楠本文郎氏との一騎打ちに敗れ、県政界に衝撃をもって受け止められた。

二階氏の長男が出馬し、敗れた2016年5月の同市長選以来の保守分裂のしこりが大きく影響したとみられる。

中村氏と、日高郡で落選した花田健吉はともに二階氏の元秘書であり、県外でも大きくニュースとして取り上げられる結果だった。

自民は議席を28から25に減らしたが、単独過半数は維持。党県連は、保守系無所属の当選者の加入を進める構えで、自民一強の県議会の大勢に影響は少ないとみられている。

公明は和歌山市で現有3議席を確保。1、3、4位の上位での当選を果たし、争点に乏しい選挙戦の中で、支持基盤を確実に固め、安定した戦いを展開した。

共産は2議席から4議席に倍増した。御坊市に加え、西牟婁郡でも自民現職を抑えて元職が当選。紀の川市では、保守系が独占してきた3議席の一角を、無投票で初めて獲得。和歌山市では、前々回に失った2議席目の回復はならなかったが、現職が1議席を守った。

国民民主は、岩出市では自民に敗れたが、和歌山市で県連幹事長の浦口高典氏が議席を死守した。

日本維新の会は、維新の党時代の前回に得た議席がその後無所属となったことを受け、改めて和歌山市に新人を擁立。大阪のダブル選挙で注目された自党をアピールし、再び1議席を獲得した。

投票率は過去最低を更新し、47・01%にとどまった。政界関係者には衝撃を与えた選挙戦となったものの、一般有権者の関心は低下する一方となっている。

県議会議員一般選挙の投票率の推移

県議会議員一般選挙の投票率の推移


県の課題へ決意新た 新県議42人に当選証書

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7日に投開票が行われた和歌山県議選で当選を果たした新議員42人への当選証書の交付が9日、県庁や県内各振興局で行われた。和歌山市選挙区(定数15)は、当選を果たした新議員本人や代理人が県庁正庁に集まり、小濱孝夫県選挙管理委員長が一人ひとりに当選証書を手渡した。

現職15人と市議から転戦の新人3人による激戦となった同市は、自民党6▽国民民主党1▽公明党3▽共産党1▽日本維新の会1▽無所属3――で議席を分け合った。

国政与党の自民、公明はともに現有議席を堅守し、国民民主は1議席を死守。全県では倍増の躍進を見せた共産は、県都では前々回に失った1議席を今回も回復できなかった。

新人で唯一議席を獲得したのは維新。大阪府知事・市長のダブル選挙を仕掛けて全国から注目を浴び、府議・市議選と合わせて勝利した維新が、和歌山でも存在感を示した。

トップの8499票を獲得し、当選証書を受け取った公明現職の岩井弘次さん(61)は「自転車に乗っていると近所の方からおめでとうと声を掛けられうれしい」と笑顔を見せ、「喜びはひとしおですが、緊張感の方が大きい。人口減少のスピードを緩めるために、若い人が安心して学び働ける地域にし、健康寿命を伸ばすなど高齢者福祉も充実させなければいけない。一人ひとりに寄り添う政治をしていく」と決意を話した。

初当選を果たした維新の林隆一さん(56)は「にこにこする時間はない。責任を感じている」と表情を引き締め、「選挙戦を通じ、維新に対する期待の大きさを感じた。自民党の政治では暮らしは良くなっていない。吉村洋文大阪府知事とも連携し、大阪での維新のうねりを和歌山に呼び込みたい。行財政改革の推進へ力を尽くす」と抱負を語った。

トップ当選を果たし、証書を受け取る岩井さん㊧

トップ当選を果たし、証書を受け取る岩井さん㊧

4月11日付

高校生は保護者同伴で夜間入場可 条例改正

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和歌山県の青少年健全育成条例が1日、改正施行され、18歳未満は午後10時以降の夜間の入場が禁止されてきた、映画館やボーリング場、カラオケボックスなどの興行場について、15~17歳の高校生(中学生は不可)は保護者同伴に限り、入場が可能となった。

ライフスタイルの変化や共働き世帯の増加により、家族で過ごす時間が取りにくいなどの社会情勢を考慮した改正。映画館のレイトショーなどに保護者と共に出掛けることが可能となった。

改正ではこの他、青少年に児童ポルノなどの自撮り画像を要求する行為の禁止と罰則規定を設け、青少年がインターネットで有害情報を閲覧するのを防止するため、保護者などに努力義務を規定するなどしている。

ブロック塀の撤去費用 和市が補助対象拡充

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和歌山市は2019年度から、ブロック塀の撤去や付け替えを促進する耐震事業補助金の要件を拡充して募集する。

市はことし1月から2月にかけて幼稚園、小中学校、義務教育学校区を巡り、通学路に面したブロック塀のある家に安全点検や相談を呼び掛けるチラシをポスティング。1万1869件に配り、補助の申請方法などについて389件の問い合わせがあった。

補助対象は昨年度まで、建築基準法上の道路に面した通学路のみだったが、今回から同法上の道路でなくても通学路と確認された場合は対象となる。

補強コンクリートブロック造り、石造り、れんが造りの他、これらに類する造りの塀で、撤去か軽量フェンスの新設が対象となる。

補助額は、撤去費か撤去する長さ(㍍)×1万5000円のうち少ない金額の10分の9。軽量フェンスを新設する場合は、新設費用か新設する塀の長さ(㍍)×1万5000円のうち少ない金額の10分の9。上限額は40万円。

申請には現地での事前相談が必要。建築基準法上の道路については建築指導課(℡073・435・1100)、通学路については保健給食管理課(℡073・435・1137)、事前相談と申請については住宅政策課(℡073・435・1099)。申し込みは5月中旬ごろから開始予定。

1万2000株のチューリップ 亀池公園で見頃

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和歌山県海南市阪井の亀池公園周辺で、約1万2000株のチューリップが見頃を迎えている。桜の美しさでも有名な同所で、絨毯(じゅうたん)を敷き詰めたように咲く愛らしいチューリップも楽しもうと、連日多くの人が訪れている。

チューリップは、3月下旬から少しずつ開花が進んでおり、ピンクや紫、白など約20種類の花々が美しい模様を織り成している。縮れたり、線状の模様が入ったりした花など、珍しい品種も多い見応えのある花壇。昨年11月、和歌山石油精製㈱(海南市藤白)と協力会社の富士エンジニアリング㈱、カイセキ産業㈱の社員ら約160人が植栽した。

ことしは、より多くの人に楽しんでもらおうと看板を3カ所に設置したこともあり、平日もにぎわいを見せている。

大阪府阪南市から訪れた60代の夫婦は「風情のある花見をしよう」と公共交通機関で訪れたといい、「チューリップはとてもかわいいです。ゆっくり過ごします」と笑顔だった。

チューリップは4月下旬まで楽しめる。

見頃を迎えたチューリップ

見頃を迎えたチューリップ

「令和」祝賀ラベル限定販売 梅スピリッツ

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酒造会社の中野BC(和歌山県海南市藤白、中野幸治社長)は、新元号「令和」を祝うラベルを貼った梅スピリッツ「香雪―KAYUKI―」を限定販売している。

梅の花の別名を持つ「香雪」は、県産の南高梅を使用した梅酒に蒸留の工程を加え、凝縮した梅の香りとアルコール分だけを取り出した新感覚のクラフトスピリッツ。昨年11月に発売し、ことし3月にはフランス・リヨンでの「リヨン・インターナショナルコンクール」で、最高位の金賞を受賞。同社製品は昨年の「槙―KOZUE―」に続き2年連続の受賞となった。

5月からの新元号「令和」が発表され、典拠となった万葉集の一節が生まれた「梅花の宴」のように、梅を楽しみ、新元号を祝ってもらおうと、限定ラベルを用意した。

ソーダやお湯割り、紅茶、緑茶などともアレンジが可能で、梅の香味を十分に引き出せるよう無味無臭のホワイトリカー(醸造アルコール)を使い、芳醇な香り高さも特徴。酒が苦手な人も楽しめる新感覚の製品となっており、食前・食中・食後、どのタイミングにも合わせられるという。

同社営業企画課の小川真生さんは「フランスでの受賞と新元号はダブルの喜び。梅の香りを楽しんでほしい」と話している。

700㍉㍑、税込み3780円、アルコール度数は45度。同社内売店(長久庵)、同社オンラインショップ、楽天・ヤフーの自社オンラインショップなどで購入できる。問い合わせは同社(℡073・482・1234)。

「新元号とともに楽しんで」と小川さん

「新元号とともに楽しんで」と小川さん

1期生83人が教育の道へ 和歌山信愛大開学

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和歌山信愛大学(和歌山県和歌山市住吉町、森田登志子学長)が開学し、10日に入学式と落成式が行われた。市が誘致を進めてきた「まちなか3大学」の2校目。1期生として男女83人が入学し、教育者の道へ第一歩を踏み出した。

同大学は学校法人和歌山信愛女学院が設置し、2017年に閉校した市立本町小学校の跡地に建設。開設した教育学部子ども教育学科は、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士の資格が取得できる。初等教育分野の人材不足解消と大学進学に伴う若者の県外流出の抑制を図る。学生約5人に対し1人の教員が指導にあたり、一人ひとりを丁寧に教育する体制を整えている。近隣のぶらくり丁商店街と連携し、学生向けの割引サービスを行ったり、グラウンドを地域に開放したりと、地域交流できる環境づくりも進めている。

小学校の校舎をリノベーションしたキャンパスは、少人数で使える講義室や、移動できる机と椅子で自由な形態のアクティブ・ラーニングができるLAND教室、小学校の教室を再現した模擬教室など実践的に学べる空間となっている。来年10月には、隣接する本町幼稚園の敷地にチャペルや舞台付きの音楽室、保育実習室を備えた3号館も完成予定。

県民文化会館で行われた入学式では、森田学長が「人は自分を大切に思うもの。神様からもらったものを生かすには努力することが大事。自分と同じように友達や世界の人を大切にできる人になってもらいたい。そして、たくさん学んだことを多くの人に伝えてほしい」と式辞を述べ、新入生の入学を喜んだ。仁坂吉伸知事や尾花正啓和歌山市長も祝辞を述べ、開学を祝った。

新入生を代表し、宮田理世さん(19)が「社会に貢献できる立派な人になるよう、明るく真摯(しんし)に学生の本分を尽くします」と宣誓した。

大学で行われた落成式では、森田学長からキャンパスの施工を行った㈱淺川組(同市小松原通、栗生泰廣社長)と設計の㈱横河建築設計事務所(東京都品川区、鈴木良典社長)に感謝状が贈られた。

感謝の祈りをささげる新入生

感謝の祈りをささげる新入生


新工場で県内生産実現 グラフィットが協定

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電動ハイブリッドバイクの製造・販売を手掛けるglafit(グラフィット)㈱(和歌山県和歌山市南大工町、鳴海禎造社長)は、バイクの生産工程の一部を中国から同市梅原のノーリツプレシジョン㈱本社敷地内の新工場に移す。9日、県庁で県や市との立地協定調印式があり、鳴海社長は「和歌山を活性化させる使命を与えられていると感じる。100年先も続いていくような企業を目指したい」と話し、事業を通じた地元経済の振興に意欲を示した。

同社は2017年9月に設立。ペダルと電動の両方で走行可能なハイブリッドバイク「GFR―01」を開発し、すでに3000台以上を販売している。

鳴海社長によると、同社のバイクは中国や台湾などで作られたパーツを広東省にある関連会社の工場で組み立てており、和歌山では製品が規格に合っているかどうかのチェックなどが中心となっている。「日本のユーザーは製品に求める基準が世界一高い」と話し、地元移転により「多くのユーザーの方に適した物を作りやすくなり、生産ロスの減少にもつながる」と効果を見込む。

梅原工場での生産開始は来年7月を予定し、3年間で正社員18人、非正社員7人を雇用する方針。投資額は2億円。

同社は、金融機関やベンチャーキャピタルなどから構成し、創業や既存企業の新事業展開などを支援する「スタートアップ創出支援チーム」の支援を受けた。協定調印式には紀陽リース・キャピタル㈱やノーリツプレシジョン、ヤマハ発動機㈱などの出資企業の関係者も出席した。

仁坂吉伸知事、尾花正啓市長と3者で協定書に調印した鳴海社長は「大変うれしく、感動しています」と笑顔。仁坂知事は鳴海社長を「非常に有望な事業者だ」と評し、「全世界にグラフィットのバイクが和歌山から出荷されたら幸せ」と話した。尾花市長は「こんなにうれしいことはない。新時代のモビリティの原動力が和歌山から旅立ってくれたら」と期待を寄せた。

ノーリツプレシジョンの星野達也社長は「鳴海さんの熱い思いにほだされた」と話し、同社の敷地内にグラフィットの生産拠点が置かれることについて「社外の方との間で知の摩擦が起こり、互いに成長できたら」と意義を強調。㈱紀陽銀行の日野和彦常務は「地元のベンチャーが芽吹いてくれることを期待しており、グラフィットはパイオニア的存在の会社になった。今後もグループを挙げて精いっぱい応援していきたい」と話していた。

協定書を手にする鳴海社長㊥、仁坂知事㊧、尾花市長

協定書を手にする鳴海社長㊥、仁坂知事㊧、尾花市長

4月12日付

飽きさせない表現 新構造社和歌山支部展

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全国的な美術団体「新構造社」の和歌山支部(小川昭造代表)の第59回展が15日まで、和歌山県和歌山市小松原通の県民文化会館で開かれている。

本部の巡回作品を含め、26人が油彩やアクリル、水彩画を出品。小品から100号まで約50点が並んでいる。作品は抽象・具象を問わず、細筆で陰影を描いた大作、柔らかな光に包まれほほ笑むような水掛地蔵、奥行きのある都市空間で繰り広げられるサーカスを描いたものなど個性豊か。

審査も行われ、新構造社賞には、海辺に遊ぶ女性たちの時間を止めたような松田允子さんの「磯の風」、知事賞には、画面いっぱいに迫力ある桃色で表現した濱口憲子さんの「枝垂桜」などが選ばれた。

出品者の一人、井上浩子さんは「こういうものを描いてはだめ、というのがなく、いろんな画材やモチーフ、色彩で見る人を飽きさせない絵ばかり。自由な感性を楽しんでもらえれば」と話していた。午前9時半から午後5時(最終日は3時)まで。

問い合わせは同館(℡073・436・1331)。

独自の世界感を表現した作品が並ぶ会場

独自の世界感を表現した作品が並ぶ会場

熊野古道でフラメンコ撮影 世界発信のPJ

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全国の名所を舞台に和装でフラメンコを踊り、プロモーションビデオを制作するプロジェクト「日本に恋した、フラメンコ」の撮影が7日、和歌山県那智勝浦町の熊野古道で行われ、大門坂をバックに踊り手30人が華麗に舞った。

プロジェクトは、東京を拠点に活動している日本を代表する男性フラメンコダンサー・永田健さん(45)が、美しい日本の風景や伝統文化とフラメンコを融合させ、双方の魅力を世界に発信しようと発案した。

47都道府県の名所で地元の踊り手が踊る企画で、和歌山の舞台に選ばれたのは熊野古道。和歌山市のラ・ダンサアンダルシア(森久美子代表)と知念響フラメンコスタジオの生徒ら30人が平安衣装を身にまとい、フラメンコの代表曲「セビジャーナス」を踊った。

埼玉県川越市を皮切りに、和歌山での撮影は10番目。ことしの秋ごろまで全国を回り、それぞれ15秒ほどの映像を切り出してリレー形式の動画を完成させ、年内には動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開する予定。

スペインに次ぐ世界2位のフラメンコ人口を誇る日本だが、その一方で新たにフラメンコを始める人が減り、若者離れが進んでいるのが現状。「この動画がフラメンコ業界の活性化につながれば」と永田さん。撮影の様子や今後の予定、参加教室の情報などはプロジェクトのホームページ(http://koi-fla.com)で確認できる。

平安衣装で撮影に参加した踊り手たち

平安衣装で撮影に参加した踊り手たち

絵筆に学びの成果 第30回ぱれっとの会展

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絵画教室「ぱれっとの会」(辻本渡代表)の第30回展が14日まで、和歌山市民会館展示室で開かれている。

同市の洋画家・中森順一さんが、成人学校の絵画教室などで指導していた故・根来春雄さんから受け継いだ会。中央コミュニティセンターで月に2回の教室の他、年に数回の写生会で腕を磨き、公募展などへの出品を目標に制作に励んでいる。

30回目の記念回を迎え、中森さんを含め、60代から80代までの18人が風景や静物、花などを題材に、6号から100号までの油彩画約80点を出品。作品は、美しい緑のあらぎ島の棚田、のどかな紀の川のほとり、真夏の和歌浦や片男波、晩秋の温山荘など、身近な風景も並ぶ。

ウクレレを弾く高校生モデルや静物を描いた作品は、背景に青空や新緑、花などを思い思いに描き、色調や筆遣いなど表現方法も異なり個性豊か。

メンバーは「初心者から習い始める人も多いので、ぜひ若い方にも入会してもらいたい」とPR。入会して20年近くになるという山田康廣さん(68)は「最近は『こういうものを描きたい』と個人の課題も多様化し、年々レベルも上がっているように思います。それぞれの持ち味を生かした自由な作品を楽しんでもらいたいです」と話していた。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。

身近な風景を題材にした作品も

身近な風景を題材にした作品も

必要な援助できる人に 高等看護学院入学式

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和歌山県紀の川市西野山の県立高等看護学院(澁谷貞子学院長)で10日、2019年度入学式が行われ、新入生56人が看護職を目指す学びの日々へ決意の第一歩を踏み出した。

新入生の内訳は看護学科一部47人(うち男性5人)、助産学科9人(全員女性)。式にはスーツ姿で緊張した表情の新入生が並び、在校生や保護者ら約200人が見守った。

澁谷学院長はあいさつで、米国の看護師、ヴァージニア・ヘンダーソンが約60年前に発表した「看護師の独自の機能は、病人であれ健康人であれ、各人が健康あるいは健康の回復の一助になるような行動をすることを援助すること。援助はその人ができるだけ早く自立できるようなやり方で行う」との考えを紹介。新入生には、患者の体力や思い、知識などを理解して、必要なときに必要な看護ができる人間になることを促した。

在校生による歓迎の言葉では、看護学科一部3年の田川理砂子さんが、自身の新入生時代について「初めは多くの課題や90分の授業に慣れなかった」と振り返り、「学院生活は平坦な道ではなく、試練もあると思う。困ったり、悩んだりしたらいつでも先輩や先生に相談して」と呼び掛けた。

新入生を代表し、同学科の辻本唯衣(ゆこ)さんが「入学できた喜びと誇りを感じており、身が引き締まる思いです。患者さんに寄り添って健康を守る力になれるよう、仲間と共に高め合いながら勉学に励みます」と宣誓した。

式を終えた新入生は保護者や友人と記念撮影。同学科の南真生(まお)さんは「友達が増えるのがとても楽しみ。入学式が終わって、看護師を目指すという気持ちがさらに高まりました」と笑顔を見せ、小松未奈さんは「勉強は大変そうですが、実習が楽しみです。しっかり頑張りたい」と意気込んでいた。

緊張した表情で入学式に望む新入生

緊張した表情で入学式に望む新入生

定数1超の選挙戦へ 紀美野町議選事前審査

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統一地方選の後半で行われる紀美野町議選(16日告示、21日投開票)の立候補届出書類の事前審査が9、10日、同町役場で行われた。定数12に対し現職10陣営、新人3陣営が出席し、1人超の選挙戦になる見込みが強まった。

現職は上柏睆亮、伊都堅仁、美野勝男、北道勝彦、西口優、向井中洋二、南昭和、七良浴光の無所属8氏と美濃良和、田代哲郎の共産党2氏の各陣営が出席。

新人は、藤井基彰、桐山尚己の無所属2氏、公明党の廣瀨隆一氏の陣営が出席した。

立候補の届け出は16日午前8時半から午後5時まで、紀美野町中央公民館で受け付ける。


豊かな国際交流表れ 「令和」出典の万葉集

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5月1日に施行される新元号「令和」が発表され、出典の万葉集への関心が高まっている。令和は、春の晴れやかな宴の和やかな様子を記した序文に見られる2文字の組み合わせ。国文学者で紀伊万葉ネットワーク代表、近畿大学名誉教授の村瀬憲夫さん(72)=和歌山県和歌山市=に、その解釈と新時代への期待を聞いた。

序文は、宴で詠まれた32首の歌の前に、当日の情景を解説したもの。奈良時代の730年(天平2)1月13日、平城京から重要な役所だった大宰府(現在の福岡市)に長官として赴任していた、大伴旅人(おおとものたびと)が記した。

宴が開かれた長官の屋敷には、中国から渡来した白梅の木が植えられており、その美しく貴重な花の下で都の風流を再現しようと、九州全土から、現代の県知事クラスにあたる役人約30人が招待され、杯を交わしながら歌を詠んだ。

「令」と「和」の2文字は序文中の「于時初春令月氣淑風和梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」からとられており、意味は「時は初春のよい月で、辺りの空気は爽やかに澄み渡っており、風は和やかに吹いている。おしろいの粉のように梅の花が咲き、蘭は身を飾る装飾の香のように匂っている」。

村瀬さんは、序文が漢文で記され、同様の情景描写が、古代中国の名文を収めた書物『文選(もんぜん)』にも見られることから、「奈良時代にも大陸との活発な国際交流が行われ、日本文化は中国文明の豊かな土壌に育まれたものであることがうかがえる」と話す。また、「おしろいの粉のよう」との表現から、梅は白梅であったことが分かるという。

万葉集の特徴については、「恋ふること慰めかねて出で行けば山も川をも知らず来にけり」の歌を紹介し、「恋しくていてもたってもいられず家から出たら、呆然として山も川も越えてここまできてしまった」との、1300年前の人の情熱的な恋の表現が見られることなどを例に、「人間賛歌の歌集でもあった」と解説する。

「令和」の解釈は人それぞれによるところとした上で、「白梅のように今はまだ無垢な新しい時代を、豊かな文化で彩ってほしい。元号をきっかけに万葉集の素晴らしさを味わうことができたら、とても良い時代になるでしょう」と期待を寄せる。

「令和を豊かな文化の時代に」と村瀬さん

「令和を豊かな文化の時代に」と村瀬さん

来場10万人突破を報告 フェスタルーチェ

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和歌山マリーナシティで行われたイルミネーションイベント「フェスタ・ルーチェ」の結果報告のため5日、古澤良祐実行委員長が市役所の尾花正啓市長を訪れた。

フェスタ・ルーチェは「本物のクリスマスに出会える場所」をコンセプトに冬のヨーロッパを光で演出。昨年11月5日からことし2月11日まで、クリスマスマーケットやランタンを夜空に飛ばすスカイランタンなどさまざまなイベントが催された。

古澤委員長はビーコン(無線受信システム)を使い収集したデータを報告。来場者は前回より27%増の10万人以上となったことや、幅広い年齢層が訪れたことなどを説明した。

さらに、関西を中心に県外から訪れる人が増えたこと、夜景鑑賞士が選ぶ「イルミネーションアワード」で7位、日本ディスプレイ業団体連合会の「ディスプレイ産業賞」で入選し、インスタグラムでもハッシュタグを付けて1万枚以上の写真が投稿されたことなど前回より反響が大きく、注目を浴びたことを報告した。

また、実際にスウェーデンのストックホルムで配布されている街のイルミネーションをまとめた地図を紹介し、和歌山でも光を通して人が集まり、通る道をつくっていきたいとした。

報告書を手に古澤委員長㊧と尾花市長

報告書を手に古澤委員長㊧と尾花市長

4月13日付

夜の海に浮かぶ文化財 和歌浦ライトアップ

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 和歌山市の和歌浦地区で不老橋、観海閣、海禅院多宝塔の夜間ライトアップが行われている。

 2017年に認定された日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」を構成する妹背山周辺の文化財を光で浮かび上がらせた。夜間の観光、文化財の普及啓発を図る日本遺産活用推進協議会の事業の一環。

 観海閣はこれまで、竹燈夜などのイベント時にライトアップされていたが、不老橋は初めて。

 不老橋は玉津島神社沿い、観海閣、海禅院多宝塔は津屋橋を越えた和歌浦東周辺からきれいに見ることができる。

 市観光課は「夜間景観の促進ということで、市街地の外側も見に来てもらいたい。万葉集ゆかりの地として、新元号にも親しみのある地なので、もっと多くの人に来てもらえたら」と話している。

 ライトアップは日没後から午後10時まで毎日実施する。

ライトアップされた不老橋

ライトアップされた不老橋

満開の紀の川を快走 桃源郷ハーフマラソン

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 「第14回紀の川市桃源郷ハーフマラソン」が7日、同市花野の市民公園「打田若もの広場」を発着点に開かれ、福井県や福岡県などを含む県内外の約860人が出場し、桜と桃の花が満開の市内を駆け抜けた。

 実行委員会(会長=中村愼司市長)主催。市の美しい自然や文化に親しんでもらうことで市を全国にPRし、市内外の人々の健康増進と交流促進を目的に開催し、ハーフマラソン(21・0975㌔、3㌔、ファミリーマラソン1㌔の3部門を行った。

 開会式で中村会長は「ことしは桜満開、桃の花満開でマラソン日和。けがのないよう、日頃の練習の成果を発揮して爽やかに汗を流してほしい」とあいさつ。出場選手を代表して、和歌山市の今西信明さんが「桃の花の中、アップダウンに負けず、最後まで走り抜くことを誓います」と力強く宣誓した。

 奈良県から参加した竹村明生さん(51)は「今回が5回目の出場。きょうは暑いのでペースに注意しながら、良い記録を出せるように頑張りたい。余裕があれば桃や桜も楽しみたいです」と意気込みを語った。

 大会はハーフマラソンからスタート。中村会長のスタートの合図でランナーが一斉に走り出し、紀の川沿いから桃山地区へと軽快に駆けた。各部門で3位以内に入ったランナーには、実行委員会から賞状やメダル、桃などが贈られた。
    
 ファミリーマラソンを除く各部門の上位3人と記録は次の通り。

 【男子】

 〔ハーフマラソン〕39歳以下=①塩塚慎吾1時間15分04秒②岩橋俊幸1時間15分34秒③竹中俊樹1時間16分39秒▽40~49歳=①市井禎人1時間18分21秒②野村高弘1時間20分03秒③鈴木良1時間20分19秒▽50歳以上=①山下正1時間25分37秒②辻林一吉1時間25分51秒③山田和信1時間26分47秒

 〔3㌔〕一般=①下津開生9分23秒②上野山公基9分23秒③谷河幸祐9分28秒▽中学生=①中西達也10分07秒②福島直樹10分08秒③岩橋快晟10分23秒▽小学5・6年=①武市颯太10分37秒②山本久記10分44秒③渡辺敦紀10分48秒▽小学3・4年=①上野優太11分11秒②由良心希12分07秒③末吉利基12分17秒▽小学1・2年生=①武市蒼士12分48秒②松内翔13分32秒③満田翔太13分47秒
 【女子】

 〔ハーフマラソン〕39歳以下=①辻井千恵1時間33分49秒②三島陽子1時間34分23秒③岩城英里1時間44分11秒▽40~49歳=①小川千恵子1時間35分26秒②永井陽子1時間44分31秒③亀井綾子1時間46分32秒▽50歳以上=①出野ひろみ1時間36分19秒②石原栄子1時間38分32秒③小出裕子1時間39分17秒

 〔3㌔〕一般=①辻麻里12分35秒②下田利恵13分14秒③藤原睦子13分21秒▽中学生=①佐々木優11分51秒②山田祐衣11分54秒③山本じゅれ12分04秒▽小学5・6年=①山下真央10分41秒②河村璃央10分50秒③久保瑚都10分54秒▽小学3・4年=①上平美波12分6秒②竪心結乃12分09秒③井初香12分12秒▽1・2年=①藤原理子15分44秒②東莉帆15分54秒③橋崎真琳16分59秒

一斉にスタートするランナー

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