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流行の先端駆け抜けて 地域に愛された朱洸

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“アイビー”“パンタロン”“ニュートラ”と聞いて、懐かしいと感じる人はまさに「朱洸世代」かもしれない。和歌山市のぶらくり丁商店街で半世紀以上にわたって地域に愛され、31日で閉店するファッション衣料の朱洸ビル。時代の最先端の流行ファッションを紹介し、アパレル産業をリードしてきた朱洸の閉店に惜しむ声が広がる。昭和、平成をともに歩んだ朱洸の歴史を振り返る。

【明光商店街で産声】
1948年、和歌浦の明光通り商店街に、創業者の辻恒文会長(95)が「いもおと」の名で衣料品店を開いたのが始まり。店名は辻会長の父親がその昔、水軒で「芋屋の音吉」の屋号でサツマイモの仲買いをしていたことから、屋号を継ぐ形で商売を始めた。

明光通りの店舗は辻会長の母親が1914年から雑貨店を営んでいた場所で、戦争から戻った辻会長が戦後の物資不足の中、衣料や下駄などを販売。仕入先は大阪で、南海和歌山市駅まで自転車、そこから電車で大阪に向かい、風呂敷に大量の衣料品を詰め地元に持ち帰った。

当時、衣料品の販売形態は顧客によって値段を変え、支払いも年に1、2回の「掛け売り」が主流だったが、辻会長は大阪のコンサルティング会社で経営を学び、県内で初めて商品に正札を付ける「セルフ販売」を始めた。これは誰もが同じ値段で、自ら商品をレジまで持って行き購入するという現在に通じる販売方法で、販売の効率化と地域の人の信頼を得ることとなった。

【女性バイヤーが活躍】
その後、59年にぶらくり丁に「いもおと」(現エルビアン)を新たにオープンし、当時では珍しい女性バイヤーが商品を買い付け、最先端のファッションを紹介した。

丸正をはじめぶらくり丁全体が活気にあふれていた時代。当時は「よそ行き」の格好で出掛ける特別な場所だった。辻会長によると、同店も28秒に1回のペースでレジが稼働するほど、店内は買い物客であふれたという。

3年後の62年、現本社ビルの前身となる最初のビルが完成し、さらに6年後にはビルが増築され現在の形となり、店名も「朱洸」と改名し、ぶらくり丁周辺を代表するファッションビルとして新たなスタートを切った。

「朱洸」という名は、辻会長が京都の伏見稲荷大社に出掛けた際、キラキラ光る水面とそこに映る鳥居の朱色を見て思いついたという。

朱洸では最先端のファッションを求める若者が毎日のように買い物を楽しみ、下着やフォーマルウェアまで豊富な品ぞろえで店内は活気に満ちていた。

ぶらくり丁で親しまれた朱洸ビル(1968年ごろ)

ぶらくり丁で親しまれた朱洸ビル(1968年ごろ)


和歌浦の絶景を満喫 双子島荘の露天風呂

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日本遺産に認定された和歌の浦・雑賀崎海岸の最深部に位置し、ことしで創業65周年を迎えた和歌の浦紀州温泉雑賀の湯「双子島荘」。一番の名物は何といってもその景色で、日中の爽快な海と夕日の美しさは格別です。

3月末にはリニューアルも完了。2月には待望の絶景露天風呂付き大浴場「紀州温泉雑賀の湯絶景の湯処〝ハナフリ〟」が完成し、夕日百選にも選出された紀淡海峡の夕景や淡路島も見える絶好のロケーションは見る人に安らぎと感動を与えます。お湯は紀州冨士といわれる龍門山の麓より湧き出る温泉を使用。しっとりすべすべの温泉と雑賀崎海岸の自然を体全体で感じながら、心身ともにリラックスできる癒やしのひとときを過ごしてください。

春の食事は瀬戸内海や地元を中心に取れる「天然サクラダイ懐石」をご用意。32部屋の宿泊と大宴会場(約80人)、小宴会場(約30人)、会議室も利用できます。

大浴場の営業時間は午後3時~午前0時と午前6時~9時。食事と入浴のデイユースは午前11時~午後3時。

4代目となる中井善紀代表取締役(40)は「和歌の浦は絶景の宝庫。お風呂も景色を重視してつくったので、ぜひお越しいただき、美しい景色と海の幸を味わいながら癒やしの時間を過ごしてほしい」と話しています。

【和歌の浦紀州温泉雑賀の湯双子島荘】和歌山県和歌山市雑賀崎599▽℡073・444・1145▽FAX073・444・1147

絶景が広がる露天風呂

絶景が広がる露天風呂

かかりつけ医目指し なかふさ診療所開院

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来月5日、和歌山県岩出市中迫に「なかふさ診療所」が開院します。

田中賢院長は1991年に県立医科大学を卒業後、小児科や脳神経外科の他、多くの科で研修を受け、日本赤十字和歌山医療センターや公立那賀病院、東北大学医学部付属病院などで診療を行ってきました。

その後は同市の上岩出内科・脳神経外科で約13年間勤務。それらの経験を生かし同診療所では、地域のかかりつけ医を目指して脳神経外科を中心に、内科的疾患や外科、リハビリテーションなど幅広い分野で診療を行います。

また、頭痛やめまい、しびれや物忘れなど、頭や脊髄に関係することはもちろん、風邪や高血圧などの生活習慣病、打撲や傷の手当てなどにも対応してくれます。

昨年末にオープンしたマツゲン岩出中迫店の向かいにある診療所は、クリニック棟とリハビリ棟があり、広い駐車場も完備されています。

田中院長は「これまでの地域医療での経験を生かし、微力ながら今後も皆さまのご要望に応えられるよう職員共々、一生懸命頑張りたい」と話しています。

同診療所では、31日の午前10時から午後4時まで、内覧会を開催します。

 木を基調とした落ち着く院内

木を基調とした落ち着く院内

岸和田城天守の歴史と魅力

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 前号では、秀吉による紀州征伐と和歌山城築城の経緯、紀州藩のお目付け役として和泉岸和田藩の初代藩主となった、岡部宣勝について取り上げた。
 和歌山城の築城と時を同じくして、岸和田城は当初からあった本丸を五層の天守に改築。寛永17年(1631)に入城した岡部氏は、明治維新を迎えるまで13代にわたりこの地を統治した。
 現在の天守は昭和29年に建造されたもので3層3階の構造。岡部氏の子孫や市民の要望を受け再建され、内部を図書館として活用する考えであったという。
 竣工当初の天守は5層であったとされ、高さ18間(約32㍍)。文政10年(1827)11月、落雷により消失し、以後再建されることはなかった。縦横ともに長さ約18㍍の天守台に建ち、岡山城と同程度の大きさであったと考えられている。
 天守にそびえる「鯱」のうち、南側は「阿形」、北側は「うん形」と、神社などに置かれる狛犬と同様であることが特徴。
 近年は観光施設として、結婚式など各種イベント会場として活用。2014年には天守前にある「岸和田城庭園(八陣の庭)」が国の名勝に指定。堀端に植えられたソメイヨシノの木々は訪れる者を魅了し、この時期は大勢の花見客が訪れる観光名所として知られている。
 開場時間は午前10時から午後5時まで。お城まつり期間中(4月1日~15日)のうち1日から7日は午後8時30分までの特別営業で、いずれも入場は閉場の30分前まで。原則毎週月曜が休場。天守への入場料は大人300円。
 時を同じくして竣工した歴史のある和歌山城と岸和田城。一年で最も映える桜の季節。訪れて、城の魅力にふれてみては。
(次田尚弘/岸和田市)

4月1日付

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新元号は「令和」 「万葉集」から初の採用

http://www.wakayamashimpo.co.jp/2019/04/20190402_85648.html

行楽日和に支持訴え 選挙サンデーで候補ら

http://www.wakayamashimpo.co.jp/2019/04/20190402_85653.html

ともに4強ならず 県勢2校「夏へ」前向く

http://www.wakayamashimpo.co.jp/2019/04/20190402_85671.html

春らんまん桃源郷 桃山の紀の川沿いで見頃

http://www.wakayamashimpo.co.jp/2019/04/20190402_85657.html

加太の魚介味わって カフェ・セレーノ開店

http://www.wakayamashimpo.co.jp/2019/04/20190402_85662.html

最高位「富士スカウト」 受章2人喜び報告

http://www.wakayamashimpo.co.jp/2019/04/20190402_85666.html

最高位「富士スカウト」 受章2人喜び報告

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 ボーイスカウト活動に熱心に取り組んだとして、ボーイスカウト日本連盟から最高位の「富士スカウト章」を受けた和歌山連盟のスカウト2人が3月28日、和歌山県庁に仁坂吉伸知事を訪問。受章の喜びを報告した。

 受章したのは海草1団の大学生、岩橋佑馬さん(19)と、同和歌山第21団の大学生、釜中勇志さん(19)。

 2人は2018年度の主に高校生年代の活動を評価するベンチャースカウト部門で、同章を受章。本年度は全国で170人が受章し、県の同部門の受章者は今回を含め計33人となる。

 岩橋さんは「続けてきて良かった。今までの経験を生かし、社会に役立てたい」、釜中さんは「認められたという思いで安心した。うれしかった」と話していた。

知事に受章を報告する岩橋さん㊨と釜中さん

知事に受章を報告する岩橋さん㊨と釜中さん

加太の魚介味わって カフェ・セレーノ開店

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 和歌山県和歌山市加太に地域交流と情報発信のカフェ「SERENO seafood&cafe(セレーノ・シーフード アンド カフェ)」が1日にグランドオープン。3月26日にはセレモニーが行われた。

 昨年同地域に開設した「東京大学生産技術研究所 川添研究室 加太分室 地域ラボ」の斜め向かいにオープン。地元の加太まちづくり㈱が設置。築約100年の古民家を活用し、同研究所の川添善行准教授の設計で木造部分を補強。土間のようなゆったりした空間をイメージした。同社からの依頼に応え、加太出身の西川晴麗(せいら)さんが家族と共にカフェを運営し、住民や観光客の情報交流の場を目指す。

 メニューには、晴麗さんの父で漁師の加美誠さんや地元の漁師が取ったタイやワカメなど海の幸をたっぷり使用。さまざまな魚をさまざまな調理法で味わう数量限定の刺身定食や、友ヶ島、海に行く人向けのテイクアウトも充実。漁獲状況や季節によって使う食材も変わる。

 セレモニーでは生産技術研究所の岸利治所長と加太まちづくり㈱の尾家賢司代表、尾花正啓市長らがテープカットを行った。

 生まれ育った地元に店を開くという夢をかなえた西川さんは「魚を食べる機会が減った人に魚を楽しんでもらい、少しでも『加太にまた来たいな』と思ってもらえる人が増えるようにしていきたい」と思いを語った。

 カフェは午前11時半から午後5時まで。夏の営業時間は変更あり。水曜定休。情報はインスタグラムで発信する。

オープンした「SERENO seafood&cafe」

オープンした「SERENO seafood&cafe」

春らんまん桃源郷 桃山の紀の川沿いで見頃

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 和歌山県紀の川市桃山町の紀の川沿いに広がる「桃源郷」で、桃の花が見頃を迎え、ピンク色に染まった一帯にはほのかに甘い香りが漂い、訪れる観光客や住民を楽しませている。

 全国に知られるブランド「あら川の桃」の産地として知られる桃源郷は、環境省の「かおり風景100選」にも選ばれ、毎年3月下旬から4月上旬にかけて咲く花の光景は「一目十万本」とうたわれている。

 あら川の桃振興協議会によると、ことしの咲き始めは3月第4週の末ごろと例年よりやや早く、今週いっぱいは見頃が続きそう。

 暖かい陽気に包まれた3月31日は、桃畑を見下ろす紀の川の堤防などに観光客らが集まり、花を見ながら弁当を食べたり、写真を撮ったりして楽しんだ。

 大阪府貝塚市から訪れた山下紗織さん(23)は「すごくきれいな花で癒やされます。うまく写真を撮るのは難しいですね」と話していた。

桃畑で写真撮影を楽しむ観光客ら

桃畑で写真撮影を楽しむ観光客ら


ともに4強ならず 県勢2校「夏へ」前向く

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 第91回選抜高校野球大会は、9日目の3月31日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、市立和歌山と智弁和歌山の2校が共に1点差で涙をのんだ。和歌山県勢2校がそろって8強入りしたのは1938年の海草中(現向陽)と海南中(現海南)が勝ち残って以来81年ぶり。最後まで試合がどちらに転ぶか分からない大熱戦を繰り広げた両校の選手たちに、聖地の大観衆から大きな拍手が送られた。

 ◇3回戦

智弁和歌山 1
明石商 1 0 1X

 〔智〕池田泰、小林樹―東妻〔明〕中森―水上▽本塁打=来田2(明)▽3塁打=東妻(智)▽2塁打=西川、黒川(智)水上、岡田、清水(明)
 智弁が1球に泣き2年連続の4強入りを逃した。明石商には昨秋の近畿大会で0―12の5回コールド負けを喫しており、大舞台での雪辱はならなかった。

 智弁は1回表、秋に抑え込まれた相手先発の中森から4四球を選び、押し出しで1点を先制。2点を追う5回は安打で出塁した西川を3番の黒川主将が左中間を破る適時2塁打で還し、無死1、3塁から5番の根来が右犠飛を放って追い付いた。その後は何度も得点圏に走者を進めたがあと1本が出ず、2試合連続で2桁安打を記録した強力打線が8安打にとどまり、勝ち越すことができなかった。

 投げては、本塁打を含む6安打で3点を献上した池田泰に代わり3回から小林樹が今大会2試合目の登板。140㌔台前半の直球とフォークを駆使し、5回以降は走者を得点圏に背負いながらも本塁を踏ませない粘りの投球を見せた。暗転したのは9回裏。第1打席で本塁打を放った俊足強打の来田を左打席に迎え、内角高めに投じたこの日104球目の直球を右翼席に運ばれ、万事休した。

 中谷仁監督は「7回以降を勝負どころと見ていたが、点を取り切れなかった」と声を絞り出し、「小林は予想以上に良いピッチングをしてくれた。大事な場面で選手の背中を押し、力を発揮させるような指導法を身に付けたい」と話した。

 小林樹の印象について、2塁打を放った5番の岡田は「高めの直球が速く伸びもあり、目線を下げるよう意識したが手を出してしまった。フォークも低めに決まっていて冬場の成長を感じた」と振り返っていた。

5回表、黒川の適時2塁打で生還する西川

5回表、黒川の適時2塁打で生還する西川

 ◇3回戦

習志野 1
市和歌山

 〔習〕岩沢、飯塚―兼子〔市〕柏山、岩本―米田▽2塁打=竹縄、高橋(習)、柏山(市)
 市高は1回裏、相手先発の立ち上がりを攻めて1死1、2塁とし、柏山、米田の連続適時打で3点を挙げた。2回から登板した相手のエース・飯塚からも3回に2死3塁、5回に2死1、2塁の好機をつくったが、140㌔台中盤の直球と鋭いスライダーに苦しみいずれも無得点。6回以降は全て三者凡退に終わるなど、「前の試合より球が高く浮いていた」と話す飯塚の前に4安打9三振と抑え込まれた。

 2試合連続での先発となった柏山は予定の3回を1失点。2番手の岩本はボールが先行して毎回出塁を許し、5、6回に1点ずつを失うと同点の7回には2死1、3塁から遊撃への内野安打を浴びて決勝点を奪われた。

 半田真一監督は2回以降沈黙した打線について「飯塚君に要所でキレのある素晴らしい直球を投げられた」と力負けを認め、「打つ時の始動を速く、振りをコンパクトにするよう指示はしたが攻略は難しかった。夏に対応できる攻撃力をつけたい」と打力の向上を誓った。

敗退が決まり、肩を落とす市高の選手ら

敗退が決まり、肩を落とす市高の選手ら

行楽日和に支持訴え 選挙サンデーで候補ら

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 和歌山県議選(7日投開票)の期間中唯一の日曜を迎えた3月31日、多くの候補が桜の名所やショッピングセンターなど休日を過ごす人でにぎわう場所に姿を見せ、支持を訴えた。前日の雨から一転、暖かな行楽日和に恵まれ、浮動票からの上積みを図る陣営にとっては特に、多くの有権者に名前と顔を知ってもらうチャンスとなった。

 多くの候補は早朝から事務所近くの交差点などで辻立ちを始め、この日も活動をスタート。
 18人が争っている和歌山市選挙区(定数15)では、桜の見頃が近づき、大勢の花見客でごった返す和歌山城や紀三井寺などの名所に、続々と候補が現れた。

 ある現職は和歌山城近くの公園前交差点にのぼり旗を持って立ち、次々と行き交う歩行者やドライバーに手を振り、頭を下げた。別の現職は、たすきをかけて運動員と共に城内を歩き、花見客にアピールした。

 ある新人の陣営は「投票先を決めかねている有権者の支持をどこまで得られるかが当選ラインに届くために大切なので、日曜の活動は一つの山場。感触はいいと思っているが、状況をよく見て、残る期間の戦い方を考えていく」と気を引き締めていた。

 海南市・海草郡選挙区(定数3)は、自民現職2候補と元海南市議の新人2候補がしのぎを削る。

 自民現職の尾崎要二候補(66)は、地元を熟知する8期の経験を生かし、街宣する地域などは自ら決め、支持固めを進めている。市議4期連続トップ当選の無所属新人・中西徹候補(46)は、地域の道の奥まで回る市議時代からのスタイルでこの日も街宣。自民現職の藤山将材候補(43)は、若くして議長を務める4期の経験をアピールし、地元国会議員らの応援も受けた。共産新人の河野敬二候補(69)は、内海や黒江地区をハンドマイクを手に歩き、商業施設前で街頭演説を行った。

 岩出市選挙区(定数2)は、自民の2候補と野党の新人2候補が争う。

 国民民主新人の坂田隆徳候補(39)は、市内各地を街宣し、夕方に市内のホテルで個人演説会を開いた。自由と社民が推薦する無所属新人の内海洋一候補(60)は、市内の街宣が2周目に入り、カジノ誘致反対などを訴えた。自民現職の川畑哲哉候補(41)は支援者へのあいさつ回りなどをこなし、夜は山崎地区で個人演説会。自民新人の北山慎一候補(44)は、西国分地区での街頭演説をはじめ市内各地を回った。

 30、31日は石田真敏総務大臣が地元入りし、海南市・海草郡と岩出市の両選挙区で自民党候補を応援。演説では支援の訴えの他、4月1日に新元号発表を控えていることにふれ、「(1日午前)10時45分に首相官邸に来るよう言われている。発表まで、携帯電話や通信機器は全て預けなければならない」と話した。

花見客でにぎわう和歌山城を歩く候補者

花見客でにぎわう和歌山城を歩く候補者

新元号は「令和」 「万葉集」から初の採用

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 「平成」に代わる新元号に「令和(れいわ)」が決まった。1日午前11時40分、菅義偉官房長官が首相官邸で記者会見し、発表。皇太子さまが新天皇に即位する5月1日に施行される。

 出典は「万葉集」の梅の花の歌三十二首の序文にある「初春の令月にして気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」。「大化」(645年)から数えて248番目の元号で初めて、中国古典ではなく「国書」から採用した。

 安倍晋三首相は正午すぎ、「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」などとする談話を発表。万葉集からの引用については、「1200年余り前に編さんされた日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで幅広く人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化を象徴する国書である」とし、「悠久の歴史と香り高い文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいと願いを込め、令和に決定した」と述べた。

 和歌山県内でも、公共施設のテレビの前などで新元号の発表を待つ人だかりができ、和歌山市役所では本庁舎1階ロビーで約40人が菅官房長官の記者会見の生中継に見入り、「令和」の額が画面に映し出されると、どよめきが起こった。

 仁坂吉伸知事 新元号「令和」は、万葉集から出典され、「和」の文字が入り、また、梅の花の歌ということで、本県との深い縁を感じ、大変喜ばしく思っております。

 和歌山市の県職員,的場健司さん(38) どんな元号になるか以前から気になっていてテレビのニュースに注目していました。2文字の中に和歌山の『和』が入ってくれてとてもうれしい。これをきっかけに,次は和歌山の時代が来てくれたら良いですね。

 和歌山市伊太祁曽の主婦、浦田和子さん(86) 自分の名前と同じ字が入ってうれしい。戦争を経験した世代なので、今は平和ないい時代と思う。平成は自分にとっていろいろと苦しいことがあったが、令和の時代は元気で楽しく、一日でも長く過ごしたい。

 海南市大野中の喫茶店経営者、服部弘さん(71) 『令』が号令を意味しているとしたら、皆が同じ方向を向き、個性を発揮できない時代になるのではと恐ろしさも感じる。

新元号発表の中継に見入る市民ら(和歌山市役所)

新元号発表の中継に見入る市民ら(和歌山市役所)

4月2日付

4月3日付

お客さまに信頼・感動を 松源に34人が入社

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 スーパーを展開する㈱松源(本社=和歌山県和歌山市田屋、桑原太郎社長)で1日、入社式が行われ、34人(男性21人、女性13人)が新社会人としての一歩を踏み出した。

 桑原社長は「人の役に立つことは周りの人を幸せにすること。お客さまのためにどういうことができるか、何をすれば喜んでいただけるかを考えながら働いてほしい」と式辞を述べた。

 新入社員紹介では一人ひとりの名前と出身校が紹介され、新入社員は「はい」と大きな声で返事をして起立し、深く一礼。

 新入社員を代表して貴志実穂さんが「松源社員として進むべき道をしっかりと踏みしめ、それぞれが目標を定め、それを深く胸に刻み、精いっぱい努力します。常にお客さまの気持ちを理解し、一層の信頼と感動を与えるため全力を傾け頑張ります」と抱負を述べた。

 式の途中には同市出身のバイオリニスト・ミスターサカモトさんが登場。一青窈の「ハナミズキ」や葉加瀬太郎の「情熱大陸」、同社のCMソング「みんなのマツゲン」を演奏し、会場は一体感に包まれた。式後には懇親会が行われ、同期や上司との親睦を深めた。

バイオリンによる祝福の演奏も

バイオリンによる祝福の演奏も

必要とされる社会人に 紀陽グループ入社式

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 紀陽フィナンシャルグループは1日、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で入社式を行い、紀陽銀行142人、紀陽情報システム10人の計152人が社会人としての第一歩を踏み出した。

 松岡靖之頭取は「地域の期待に応え、期待をこえていくというテーマに真正面から取り組む努力を惜しまないでください。人に必要とされる社会人として、魅力ある人として、なくてはならない人に成長してくれることを期待します」と式辞を述べた。

 新入社員を代表して、郡拓海さん(22)は「強い使命感を持ち切磋琢磨(せっさたくま)し、果敢に挑戦し続けます。先輩方が築いた伝統に152人の可能性を加え、グループがたくましい発展を遂げていけるよう、精進することを誓います」と宣誓し、紀陽銀行を代表して岩城涼香さん、紀陽情報システムを代表して亀井絢香さんが辞令を受け取った。

辞令を受ける新入社員

辞令を受ける新入社員


子どもの美術活動たたえ 川端龍子賞決まる

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 美術教育に取り組む和歌山市内の学校を表彰する「市川端龍子(りゅうし)賞」と、優れた美術作品を制作した子どもに贈る「市幼児児童生徒川端龍子賞」の表彰式が3月28日に市役所大会議室で行われた。

 川端龍子(1885~1966)は同市出身の日本画家。流動感あふれる豪放な作風で1959年に文化勲章を受章。66年に名誉市民になっている。

 本年度は小学校2校と幼児、児童生徒21人が受賞した。式典では原一起教育長が受賞者に賞状と盾を手渡し「一人ひとりの教育活動はもちろん、学校が一つになって成し遂げた時の喜びは大きなもの。今後も活動を継続してもらいたい」とあいさつ。受賞者を代表して、市立和歌山高校の峪悠里子さんが「アイデアが出なかったり、思うように描けなかったり、つらいこともあるが完成した時の達成感は大きい。受賞を励みに頑張りたい」と思いを述べた。

 受賞したのは次の皆さん。

 【川端龍子賞(団体)】=東山東小▽高松小
 【幼児児童生徒川端龍子賞(個人)】=〈保育所園・幼稚園部門〉橋本大知(宮前幼)▽高塚眞(みちる保)▽坂井琥南(山口幼)▽高井美月(岡山幼)▽森川拓飛(みちる保)〈小学校低学年部門〉池上杏奈(岡崎小)▽大西蓮(高松小)▽奥原隆作(岡崎小)▽藤田朋也(山口小)▽結城悠良(広瀬小)〈小学校高学年部門〉山﨑悠功(山口小)▽梁村果憂(四箇郷北小)▽井上葵衣(宮小)▽吉岡龍大(高松小)▽佐貫歌凛(宮北小)〈中学校部門〉山本菜月(河北中)▽原田想来(加太中)▽土屋暉人(河北中)▽池永悠人(日進中)▽宮本志穂(伏虎義務)〈高校部門〉峪悠里子(市和高)

表彰された皆さん

表彰された皆さん

和歌山城で桜満開 日没後はライトアップも

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 和歌山地方気象台が1日、桜の満開を宣言し、紀三井寺や和歌山城公園など、和歌山市内の名所は花見シーズン真っ盛りを迎えている。

 平年より3日早く、昨年より5日遅い満開となったことしの桜は、入学式の時期まで見られるかどうか微妙だが、今週の和歌山県北部は晴れか曇りの予報で、雨の心配は少なそう。

 約600本の桜がある和歌山城公園では、満開宣言直前の先週末から花見客が本格的に訪れており、花の下でシートを広げて見上げるグループや、写真を撮るカップル、露店の飲食を楽しみながら散策する親子連れらでにぎわっている。

 同公園では7日まで「桜まつり」を開いており、日没から午後10時まで、ぼんぼり100個とちょうちん400個で桜をライトアップしている。

花見客でにぎわう和歌山城公園

花見客でにぎわう和歌山城公園

赤色のベビー誕生 めでたいでんしゃ新車両

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 南海電鉄加太線に観光列車「めでたいでんしゃ」の3編成目が登場し、3月31日に南海和歌山市駅で出発式が行われた。めでたいでんしゃは同社と加太・磯の浦の観光協会による「加太さかな線プロジェクト」の観光列車。昨年11月に加太駅で〝結婚式〟を挙げためでたいでんしゃピンクの「さち」と青色の「かい」の子どもという設定。駅には多くの鉄道ファンや市民らが集まり、出発を祝った。

 車体は両親と同じタイを想起させるうろこ柄に、縁起物に用いられる赤色で塗装。内装には縁起物がちりばめられ、縁結びの恋人シートも設置。

 南海電鉄㈱鉄道営業本部の梶谷知志副本部長は「現在は全国、海外の人にもめでたいでんしゃに乗ってもらっている。赤色の赤ちゃんにはいろいろな御利益を仕掛け、電車に乗る楽しみをたくさん詰めたので、乗った皆さんに御利益を授かってもらいたい」とあいさつ。

 出発式ではテープカットの後、萩原実穂さんと実織さん親子からコウノトリが描かれた記念ヘッドマークが贈られた。

 到着した真っ赤なめでたいでんしゃには待ち構えていた多くの人が乗車し、和歌山市駅の矢田英之駅長の合図で来場者がフラッグを振りながら電車を見送った。
 その後加太駅では「さち」と「かい」が赤ちゃん列車を迎え、沿線の小学校児童の合唱やくす玉で到着を祝った。

 ヘッドマークは赤ちゃん列車の名前が決まる夏ごろまで飾る予定。

テープカットで出発

テープカットで出発

当落選7000票巡る攻防 和歌山市選挙区

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 和歌山県議選(7日投開票)は選挙期間後半に突入し、和歌山市選挙区(定数15)では18候補の戦いが激しさを増している。現職15人が全員出馬し、新人3人はいずれも市議からの転戦で一定の地盤を持っており、「泡沫(ほうまつ)候補がいない戦い」(現職陣営)の行方は不透明。当選に必要とみられる7000票以上の獲得に向け、終盤まで混戦が続きそうだ。

 立候補者の党派別内訳は、自民が現職6、国民民主が現職1、公明が現職3、共産が現職1、新人1、維新が新人1、無所属が現職4、新人1(自民推薦)。

 前回県議選(2015年)の当選者中最下位の得票は6756票で、トップ当選は9371票、上位5人が8000票以上を獲得。前々回(11年)の最下位当選は7029票、上位8人が8000票以上に達している。今回も当落線は7000票前後とみられており、7000票代からどれだけ上乗せできるかが、勝利の鍵となる。

 公明は前々回、前回と続けて候補3人がトップ3を独占。今回も強固な支持基盤を背景に、安定して上位を確保すると見る他陣営は多い。

 共産は前々回に失った2議席目の回復を目指している。前回の2候補は8301票と6516票で票差が大きく開き、1議席にとどまったため、今回は慎重に票を読みながら戦いを進めている。

 自民は現職6人の公認に加え無所属新人1人を推薦し、議席増を図るが、保守票が割れることに危機感を示す現職も少なくない。ある無所属現職の陣営は、自民のベテランが前哨戦からこまめに支持拡大を図る活動を続けていたとし、「うちの票をひっくり返されていたところもあり、気が抜けない」と話す。

 前回選挙で得票数を減らした現職陣営は、「新しいところを開拓し、前回よりも多く票を取らないといけない。多くの企業・団体の推薦をもらっているが、どこまで実際の票につながるか、確認を徹底しなければ」と気を引き締める。

 国民民主と無所属現職の一部では、前回の当選順位が下位だった候補に対し、連合和歌山が支援体制を強化して告示を迎えた。ある候補は「選挙は告示の時点で活動は終盤になっている。今からパフォーマンスをしても仕方がない。これまでお願いしてきたところを確実に固めるしかない」と地道な活動に徹する。

 市議から転戦の3候補が15年の市議選で獲得したのは2000~4000票代で、県議の当選ラインには大幅な上乗せが必要。ある候補は「議員として4年間何をするのか、何のために有権者に訴えているのかということが各候補から見えてこない。どうなるか分からない選挙だ」と、政策論争に乏しい状況にもどかしさを口にする。

 別の新人は「支援組織がない中、有利なのか、不利なのかも分からない」としながらも、県議の海外視察報告書が1㌻のみだった問題などを批判し、「今の県議は事なかれで、何の仕事をしているのか。有権者の反応は良く、勝負になっていると思っている」と話す。

和歌山城近くの交差点で立礼をする候補

和歌山城近くの交差点で立礼をする候補

4月4日付

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