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吉本興業が60周年ツアー 6日に県文で公演

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ことし60周年を迎えた吉本新喜劇は、全国47都道府県とアジア5カ国を巡る「吉本新喜劇ワールドツアー~60周年 それがどうした!~」を敢行。4月6日には和歌山市の和歌山県民文化会館で公演を行う。14日には和歌山公演の座長を務める「すっちー」が、同市福町の和歌山新報社を訪れ「ベテラン勢に若いメンバーが加わり、次の時代をつくっていこうというタイミング。昔からの変わらない部分と、新しく吹く風を感じて」とPRした。

コテコテの大阪の笑いで、子どもからお年寄りまで幅広い世代に愛される吉本新喜劇。和歌山では、すっちーと川畑泰史の2座長が新喜劇の楽しいメンバーを引き連れて公演。通常の約50分の新喜劇とは違い、場面転換を交えた見応えのある90分の舞台を届ける。

出演は島田一の介、Mr・オクレ、今別府直之、松浦真也、浅香あき恵、住みます芸人の「わんだーらんど」ら。

「どこからがアドリブでどの部分が芝居か、境界がないのが新喜劇の魅力の一つ」と、すっちー。人気キャラクター「すち子」と、吉田裕との掛け合いが楽しい「乳首ドリル」ネタにも期待。和歌山公演でも、テンポのよいボケとツッコミで展開するドタバタ劇が楽しめそうで「純粋に面白いなぁと笑って見てもらえるのが一番ですね」。

ロケなどで和歌山を訪れる機会も多いすっちーは、大の梅干し好きで「甘くない、酸っぱいものがいい」という本格派。幼い頃から、はりはり鍋やクジラベーコンなど、クジラ料理が食卓に並び、捕鯨の文化などにも関心があるという。

「舞台はボケる人が目立つようになっていますが、『新喜劇』の名の通り、いろんな芝居をする人や、役割の人がいて成り立っています。全員でコケたり、ボケたり。みんなで笑いをつくっている、ぜひそのチームワークの良さを見て」と話している。

全国で公演後、10月から12月にかけて中国やシンガポール、マレーシアなど5カ国での公演を予定している。

和歌山公演は午後3時半開演。チケット前売り5500円、当日6000円(全席指定)。チケット購入や問い合わせは専用ダイヤル(℡0570・550・100)。

「抜群のチームワークで笑いを届けます」と、すっちー

「抜群のチームワークで笑いを届けます」と、すっちー


岸和田城から紀州征伐へ

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前号では、天正12年(1584)、雑賀衆などの紀州からの連合軍による岸和田城への襲撃の際、突如現れた蛸(タコ)に乗った法師とそれに続く蛸の大群が連合軍を退却させ、岸和田城が守られたという伝説と、それにまつわる寺「天性寺(蛸地蔵)」を紹介した。
その後も秀吉との交戦は続く。天正13年(1585)2月、秀吉は家臣である小早川隆景(こばやかわ・たかかげ)に、毛利水軍を岸和田へ派遣するよう命じ、3月9日、貝塚の寺内に禁制を発行し安全を保障。秀吉は根来寺に使者を派遣し和睦を提案するも、和睦の反対派が使者の宿舎に鉄砲を撃ちかけたことで交渉は決裂。秀吉による紀州への侵攻(紀州征伐)が始まる。
3月20日、秀吉は10万もの兵を率いて出陣し、翌21日、岸和田城に入る。多数の軍船をそろえ、海陸両方から紀州に攻め込む戦法をとり、対する根来衆や雑賀衆は9000の兵で迎え撃つこととなる。
まず、紀州側の防衛線で、根来寺の支城、現在の貝塚市橋本付近にあった「千石堀城(せんごくぼりじょう)」に攻め込む。城兵による弓と鉄砲に阻まれ、秀吉側の軍勢で1時間余りで千人の死傷者を出す攻防戦となったが、城内に射った火矢が火薬庫に引火し城は炎上。それが起因となり、その他の支城も落城を迎える。
和泉の制圧を受け、23日、秀吉は岸和田城を出立し根来寺へ向かう。根来寺では戦闘する者は少なく制圧。その後出火し3日間燃え続け、それは貝塚からも見えたという。日を同じくして粉河寺も炎上。24日には秀吉が紀の川の北岸から現在の和歌山市へ進軍。紀州側の軍勢は船での脱出を試みるなど大混乱となり、雑賀衆の残党による太田城の籠城も水攻めで落城。紀南方面への制圧も進み、紀州征伐は終わりを迎える。(次田尚弘/岸和田市)

3月19日付

勇壮な武者など表現 粉河祭だんじり幕展示

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毎年7月末に行われる「粉河祭」のだんじりを彩る色鮮やかな幕が、和歌山県紀の川市粉河地区の旧旅館・三笠館2階で展示されている。24日までの土・日曜日と祝日。

粉河祭のだんじりに使われる刺しゅう幕には、土台部分を飾る水引幕と上部を飾る行灯(あんどん)幕、傘幕がある。JR粉河駅から粉河寺にかけて続くとんまか通りをひな人形で彩るイベント「粉河とんまか雛通り」の一環として毎年幕を展示しており、今回は北町と上の段の両地区の幕を見ることができる。

幕には戦いで奮戦する武者たちの様子が描かれており、16世紀後半に羽柴秀吉と柴田勝家が現在の滋賀県で激突した賤ヶ岳(しずがたけ)の戦いの様子を描いた幕では、馬にまたがり、やりや刀を手にした武者たちが至近距離で格闘する様子が表現され、訪れた人は「勇ましい」「臨場感がある」「刺しゅうの色も鮮やかでまるで実際の合戦を見ているかのよう」などと驚きの声を上げていた。

同祭当日のにぎわいの様子を撮影した写真も展示されており、ガイドを務める土井康雄さん(80)は「こんなに色鮮やかで精巧な幕があったのかと驚かれる方も多いです。この機会に粉河祭のことを多くの人に知っていただけたら」と話している。

入場無料。午前10時~午後4時。問い合わせは粉河とんまか雛通り実行委員会(℡0736・73・3591)。

武者が戦う様子を描いた幕

武者が戦う様子を描いた幕

感謝を胸に輝く未来へ 和歌山市立小卒業式

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和歌山市立小学校50校で18日に卒業式が行われ、合わせて2774人が卒業した。野崎小学校(岩井秀文校長)では6年生42人が巣立ちの日を迎えた。

卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡した岩井校長は式辞で、濱口梧陵や華岡青洲など和歌山の先人を紹介。「皆さんも人のために役立ち、尽くせる人になってもらいたい。野崎は地域に支えられている小学校。その良さを引き継ぐ後継者になってほしい」と呼び掛けた。

別れの言葉では、152人の在校生が6年生との思い出を振り返り「皆さんが教えてくれた伝統を受け継いでいきます。輝ける未来に飛び立ってください」とエールを送った。卒業生は「先生や地域の人、家族に感謝の気持ちでいっぱいです。学んだことを力に、未来へ向かってこれからも頑張ります」と力強く誓った。

本紙エリアでは、海南市で18日、紀美野町で19日、岩出市と紀の川市で20日に卒業式が行われる。

卒業証書を受け取る児童(野崎小)

卒業証書を受け取る児童(野崎小)

身近な物を誰もが使いやすく 廣川教授講演

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年齢や性別、障害の有無などに関係なく、誰もが使いやすい製品を設計する「ユニバーサルデザイン」について考える講座が17日、和歌山県岩出市根来の岩出図書館で開かれ、近畿大学生物理工学部の廣川敬康教授(設計工学)は、駅の自動改札機やカメラ、急須など生活に身近な物の構造にユニバーサルデザインの考えが反映されていないと指摘した。

同館が主催し、親子連れや夫婦など約30人が聴き入った。

廣川教授はバリアフリーが障害のある人を対象としているのに対し、ユニバーサルデザインは障害の有無に関係なく誰もが使いやすい製品の設計を目指していると説明。両手に重い荷物を持って帰宅した際に玄関の扉の鍵を開けるのが大変なことや、夜に部屋の電気を消してベッドに戻ろうとした時、床に落ちていた物につまずくなどの事例を挙げ、「障害のある人だけでなく、一般の人も状況によっては不自由を感じる」とし、誰もが使いやすい製品の必要性を訴えた。

左利きの人が使いにくいと感じる物の例に駅の自動改札機や急須などを挙げ、「改札機は切符の挿入口が右側にあり、急須の取っ手は右手で持って注ぐような位置に付いている」と話し、スーツやワイシャツの胸ポケットから物を取り出す場合、左利きの人は取り出しにくいのではと話した。

使いにくさに改善が見られた例として蛇口やミニバンの自動車を挙げ、「蛇口はひねるタイプからレバータイプに変わり、弱い力でも水が出るようになった。ミニバンは90度開くドアが現われ、乗り降りや荷物の出し入れがしやすくなった」と説明。「生活の中で使いにくさや使いやすさを感じたら、なぜそうなるのかぜひ考えてみてほしい」と呼び掛けていた。

急須は右手で持つ構造になっていると話す廣川教授

急須は右手で持つ構造になっていると話す廣川教授

ヤマアカガエルか 真国川にオタマジャクシ

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和歌山県紀美野町の真国川でオタマジャクシが元気に泳ぐ姿が見られている。2月末ごろに確認され、日本固有種のヤマアカガエルではないかと考えられており、発見者らは、今月下旬にはカエルの姿になり、かわいらしい鳴き声が聞けることを楽しみにしている。

ヤマアカガエルは、平野からやや低い山地にかけての水辺に近い草地や森林に生息している。4~8㌢の大きさで肌は褐色。他のカエルが5~6月ごろに繁殖期を迎えるのに対し、それより早く産卵し、鳴き声が「キュキュキュ」と小鳥のさえずりにも似ているのが特徴。

オタマジャクシが発見された場所の近隣住民が昨年春に似た鳴き声を聞いていることや、今回の発見者でNPO法人生石山の大草原保存会理事の西浦史雄さん(65)が、約30年前にも真国川に近い同町西野の休耕田でヤマアカガエルを発見していることからも、今回もヤマアカガエルである可能性は高いのではないかと期待されている。

関東や九州の一部の県では絶滅危惧種に指定される貴重な生物であることから、関係者は、生息環境を保全したいと見守っている。

元気に泳ぐオタマジャクシ

元気に泳ぐオタマジャクシ

プラネタリウム来場100万人 こども科学館

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和歌山県和歌山市寄合町の市立こども科学館のプラネタリウムが観覧者100万人を達成し、16日にセレモニーが行われた。

記念すべき100万人目になったのは、市立太田小学校2年生の足立歩結(ふゆ)さん(8)。月に2~3回来館しており、今月3日に祖父と新しいプラネタリウムを見に来た際に節目の観覧者となった。

同館のプラネタリウムは1981年の開館当初から県内唯一の常設プラネタリウムとして親しまれてきた。今月2日には投影機や座席を一新し、リニューアルオープン。旧プラネタリウムには37年間で99万8200人が訪れていた。リニューアルしてからは大人の来館者も増えつつあるという。

セレモニーでは、尾花正啓市長から足立さんへ100万人目の認定書と同館の1年間無料パスが贈られ、くす玉を割ってお祝い。この日は母の真沙美さんと祖父母と一緒に来ていた足立さんは「プラネタリウムは番組が変わると見に行く。パスをもらったので、またいっぱい来たい」とにっこり。尾花市長も「100万人が見に来るのはすごいこと。これからもプラネタリウムをかわいがってもらいたい」と笑顔であいさつした。

くす玉の前で足立歩結さん㊥と真沙美さん㊨、尾花市長

くす玉の前で足立歩結さん㊥と真沙美さん㊨、尾花市長


下請取引の適正化へ 県と中小企業庁シンポ

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中小企業庁と県は17日、和歌山県和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で「下請取引適正化推進シンポジウム」を開いた。昨年7月に県が経済産業省と締結した全国初の「下請等中小企業者の取引条件改善に向けた取組に関する連携協定」の取り組みの一環として共催。下請法に詳しい弁護士が基調講演し、発注元となる大手企業の担当者らが、適正化に向けた独自の先進事例を紹介した。

中小企業の経営者や営業担当者ら約430人が参加した。

弁護士の長澤哲也さんが「企業にとっての下請法とは」のテーマで講演。長澤さんは「下請法は守らされるものではない。むしろ積極的に自社で取り組むことで、公正な取引環境を自分たちのものにするための、いわばインフラと受け止めて事業発展に役立ててもらいたい」と話した。

続いて、パナソニックと島精機製作所の担当者が、それぞれの下請取引適正化へ向けた活動を紹介した。

登壇講師や県、中小企業庁の担当者らによるパネルディスカッションでは、「中小企業の公正な取引環境の実現に向けて」を演題に意見交換。

県の稲葉信・商工労働政策局長は「下請けをいじめている大企業に発展はない。また、下請けは泣き寝入りをしていては共倒れになる。改善を求める意識改革をしていくことが重要」、中小企業庁の林揚哲・取引課長は「もうかる企業は、共存共栄の理念がしっかりしている。下請法を攻めの経営理念とし、取引先をイノベーション(新製品や新資源)を生むパートナーであると考えて、共にもうかる仕組みをつくってもらいたい」などと話した。

この日はシンポジウムの他、全国事業承継推進会議(近畿ブロック)との2部構成で開かれた。

意見を交わすパネリストたち

意見を交わすパネリストたち

この日のシンポジウムには、世耕弘成経済産業大臣も出席。冒頭のあいさつで、県と結んだ全国初の協定について「この取り組みを和歌山モデルとして、全国各地に浸透させていきたい」と語った。

協定締結後は、経産省から県に職員を派遣し、県職員と合同で研修会を開催。県内企業へヒアリングを行い、不当な条件の取引をさせられていないかなどを調査。不当な取引慣行があればその是正につなげるなど、取引適正化に向けた取り組みを進めている。県によると聞き取り調査は2月末までで、181社を訪問したという。

世耕大臣は「『下請取引の改善なくして、経済の再生なし』との思いで、下請取引の適正化は、官房副長官時代から心血を注いで取り組んでいる政策の一つ」とし、「県内企業からは『原材料費などの上昇分を取引価格に反映してもらえるようになった』『下請取引代金の支払方法が、手形から現金に変わって資金繰りが楽になった』などの声を聞き、成果を感じている」と報告した。

その後、記者団の質問にも応じ「古くから繊維産業の盛んな和歌山では特に、いったん契約しながら代金支払いの際に値引きをする『歩引き(ぶびき)』など、独特の商習慣があり、下請企業がしわ寄せを受けやすい構造が残っている」と言及。「なかなか特効薬はないが、下請の中小企業が声を上げやすい仕組みをつくりたい。現場の状況をよくつかんでいる県と経産省が連携し、是正する取り組みを地道に続けていくことが重要」と話した。

下請取引の適正化について語る世耕大臣

下請取引の適正化について語る世耕大臣

3月20日付

県のIR構想説明会 7振興局管内で開催

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和歌山県は7振興局の各管内で、県が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)の説明会を開く。入場無料。申し込みが必要。

昨年10月に策定した「県IR基本構想(改訂版)」を基に、IRの概要や海外の事例、地域にもたらす経済効果やギャンブル依存症対策などの情報を提供する。質疑応答も予定している。

4月24日午前10時半からは、岩出市高塚の那賀振興局大会議室で開催。申し込み締め切りは4月19日。5月9日午後2時からは、海南市日方の海南保健福祉センターで実施。申し込み締め切りは4月26日。

申し込みに関する問い合わせは那賀振興局企画産業課(℡0736・61・0014)、海草振興局企画産業課(℡073・441・3375)。説明会の内容に関する問い合わせは県IR推進室(℡073・441・2334)。

小中学生が切り取る世界 貴志・今福写真展

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和歌山市立貴志中学校と今福小学校の写真部による作品展が十一番丁のギャラリーTENで開かれている。24日まで。

今福小の校務員で、貴志中にも勤務していた山下仁さんが技術指導を行う2クラブが初めて合同で行う作品展。発足2年目の今福小からは24点、貴志中からは14点が出品されている。

今福小からは1年間で撮影した活動成果を展示。カーブミラーに写るカメラを構えた自分の姿やレンズに近づく友達、傘を差す下級生など日常風景や遊び心にあふれた作品が並ぶ。2年目の活動について、昨年も写真部で活動した6年生の北原優織さん(12)は「きれいだなと思う風景や表情が増えて、写真を撮ろうとする機会が増えた」と振り返る。

貴志中からは校内の文化発表会で展示した14点を一般の人にも見てもらおうと展示。山下さんによると、小学生よりもこの作品を撮りたいという意志を強く感じられるという。そんな中学生の作品は、広い田園風景や空に向かって咲くコスモスなど学内外で撮影した選りすぐり。小学生とはまた違った作品が楽しめる。

6年生の鈴木心乃美さん(12)は「みんなが楽しそうな顔で写っているところを見てもらいたい」、5年生の平山智大君(11)は「ぶれている写真など、いろいろな撮り方を見てほしい」と話していた。

作品展は午前11時から午後6時(最終日は3時)まで。問い合わせは同所(℡073・432・5600)。

「写真の技術も見て」と今福小写真部

「写真の技術も見て」と今福小写真部

中世の伝統受け継ぐ 根来塗講座の作品展

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伝統工芸「根来寺根来塗」を体験する岩出市主催の講座の受講生による作品展が4月8日まで、根来の市民俗資料館で開かれている。

根来寺根来塗は、1585年の豊臣秀吉による根来攻め以降、根来寺内での生産が途絶えていたが、根来塗曙山会代表の池ノ上曙山さんが中世の技法とともに復興し、市は後世に伝える人材を育成しようと、約20年前から講座を開いており、現在は約60人が受講している。

会場には、和菓子などの取り皿に使われ、初心者が最初に制作する銘々皿や箸、わん、盆など約300点を、制作した受講生の名前のプレートと一緒に展示。制作工程を紹介するパネルや受講生の制作風景の写真なども並んでいる。

伝統文化に関心のある人らも会場を訪れ、池ノ上さんから根来寺根来塗の歴史や作品の特徴などの説明を受けていた。

受講生の西口真史さん(32)は「伝統工芸に興味があり、地元の文化を学ぼうと受講を決めました。うまく漆を塗ることができたときはうれしいです。根来寺根来塗を和歌山の人に知ってほしい」と話していた。

入場無料。午前9~午後5時。火曜休館。問い合わせは同館(℡0736・63・1499)。

わんや箸など多彩な作品が並ぶ

わんや箸など多彩な作品が並ぶ

雨に響いた喜びの声 県内公立高で合格発表

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2019年度公立高校入試の合格発表が19日、県内の各校で行われた。

和歌山県立向陽高校(和歌山市太田、土肥二郎校長)では、合格発表の午前10時前から小雨の中、受験生らが集まった。

合格者の番号が一斉に掲示されると、受験生は掲示板の前に駆け寄って自分の受験番号を探した。人や傘の間から自分の番号を見つけると不安げな顔は笑顔に変わり、一緒にいた友人や家族と抱き合ったり涙を流したりしながら喜びを分かち合っていた。

木村達記君(15)は「1週間前に受験を終えてから、中学校で頑張ったことを出し切れたと思っていた。合格できてうれしいけど、まだ実感が湧かない」とうれしそうに語った。

追募集を行う学校・学科は県庁南別館と県教育委員会ホームページで公表する。出願は25日までで、学力検査は27日、合格発表は29日に行う。

雨の中、掲示板に番号を見つけ喜ぶ受験生ら

雨の中、掲示板に番号を見つけ喜ぶ受験生ら

大声援で選手に力を 智弁応援団が懸命練習

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第91回選抜高校野球大会の開幕が23日に迫り、準優勝だった昨年の雪辱に燃える智弁和歌山では、応援団や吹奏楽部も、連日ハードな練習に明け暮れている。アルプススタンドを盛り上げ、グラウンドの選手に力を届けようと頑張る生徒たちのひたむきな汗が光る。

「カッセーカッセー智弁」「行け行け史陽」――。和歌山県和歌山市冬野の同校では、毎日夕方になると応援団リーダー部員の迫力ある声が響き渡る。部員は1、2年生約20人で、野球部の大会が近づくと生徒有志が応援団を組織する。今回は3月初旬に結成し、毎日約2時間の練習を続けてきた。団長の田倉拳太君(2年)によると、リーダー部を志望する生徒は多く、学業成績や抽選で希望者の半数程度に絞られるという。

練習時は体操服にはだし。部員たちは芝生にあおむけになり、両足と頭を上げたV字の体勢で校歌を歌う。立ち上がっての応援歌の練習では、田倉君が「ジョックロック」「アフリカンシンフォニー」などを口ずさむと、部員たちは手足を前後左右に動かして応援のポーズを取りながら「行け行け智弁」「かっとばせ」などと声を張り上げる。「小休止」の合図が掛かると、部員たちは水筒がある場所へダッシュ。飲むとすぐに走って練習場所に戻り、腕立て伏せやランニングに励む。

運動部顔負けの厳しいトレーニングだが、甲子園での長時間の応援は体力が必要になる上、「グラウンドに立っている選手たちに応援を届けようと思ったら、追い込んだ練習をしないといけない」との部員たちの思いがある。「選手たちはもっと大変。頑張ろう」を合言葉に練習を乗り越えているという。

顧問の坂上寿英さん(38)は「最初は10回連続で腕立て伏せができない生徒もいますが、毎日の練習で全員が軽く50回はできるようになっています。200回できる子もいますよ」と部員たちの努力に目を細める。

小学校から智弁に通い、甲子園で何度も選手と応援団の姿に感動してきた田倉君は、高校生になると応援団に志願し、今回が4度目の聖地での応援となる。

「高校野球の応援は特別。最近は野球部が特に強いので、リーダー部を志望する人も増えている。昨夏の応援を経験している人も多く、練習は順調です」と話し、開幕を心待ちにしている。

練習で声を張り上げるリーダー部員

練習で声を張り上げるリーダー部員


和市の商業地が4年連続上昇 19年地価公示

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国土交通省は19日、1月1日時点の地価を公示し、和歌山県内は180地点の価格が発表された。県全体の対前年平均変動率は1・2%下がり、住宅、商業地ともに28年連続で下落となったが、下落率は8年連続で縮小。継続調査地点176のうち、価格上昇地点は住宅地で13地点、商業地で18地点だった。

住宅地の対前年平均変動率はマイナス1・3%。価格上昇地点は和歌山市8地点を含む13地点で、横ばい地点は同5地点を含む6地点。上富田町の対前年平均変動率は1・1%で、5年連続の上昇となった。居住環境の選好性の高さや交通アクセスが充実している地域で価格上昇がみられる。最高価格は和歌山市美園町2丁目80番で、1平方㍍あたり17万円。上位5位は昨年と変わらなかった。

商業地の対前年平均変動率はマイナス1・1%。価格上昇地点は和歌山市の18地点で、横ばい地点は和歌山市4地点、岩出市1地点、白浜町1地点。和歌山市の対前年平均変動率は0・3%で、4年連続の上昇となった。中心部の施設が集積している地域や、幹線道路沿いの利便性が良く集客力の高い地域などで上昇がみられる。最高価格は、和歌山市友田町5丁目50番外で20年連続。1平方㍍あたり44万円。

都道府県別で平均変動率をみると、住宅地が46位(昨年46位)、商業地が42位(同36位)。近畿2付4県では、いずれも6位(同6位)となった。

本紙エリアの平均価格・対前年平均変動率

本紙エリアの平均価格・対前年平均変動率

3月21日付

コンテナ航路再開へ 和歌山港に新クレーン

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昨秋の台風の影響で荷役機械「ガントリークレーン」が損傷した和歌山県和歌山市西浜の和歌山下津港で25日、代替クレーンの西浜第5岸壁への設置が完了する。28日には、外貿コンテナ航路の寄港を再開する予定。

県港湾空港振興課によると、昨年9月4日の台風21号により、既設クレーンの竿の部分が損傷。韓国や中国への外貿コンテナ航路の寄港を中断していた。再開を目指し、レンタルで新しいガントリークレーンを導入。先月26日に到着し、陸揚げ、設置作業を進めている。

緊張感あるモノクロ 31日まで鈴木さん陶展

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和歌山市の陶芸家・鈴木正史(まさし)さん(36)の陶展「即今只今(そっこんただいま)」が31日まで、和歌山県和歌山市十二番丁のMsギャラリー12番丁で開催中。鈴木さんは「生活空間を楽しむことは、丁寧に生きることにもつながる。作品を通じて、そんな提案ができればうれしい」と話している。

地元で開く初の個展。鈴木さんは星林高校時代に、ものづくりに興味を持ち、田辺市の陶芸家・出口清廣さんに師事。倉敷芸術科学大学で陶芸を学んだ後、京都やポーランドで経験を積み、現在は海南市にある「旧田島うるし工場」共同アトリエを拠点に活動している。

陶や磁土を使った、モノクロを中心にした食器や花器などが展示されている。作品は繊細で艶やかな磁器の皿や小鉢の他、趣のあるランプシェードなど。反りのあるシャープな面を持つ白磁の抹茶茶わん、香炉や水指、棗(なつめ)などの茶道具も並び「日本的なものが好きで、きりっとした緊張感のある世界が好きなんです」とにっこり。

木炭や樹皮のようにも見える手の平サイズのオブジェは、土を削る制作の過程で自然に生まれたといい「自分が作ったものというよりは自然物の感覚。質感や手触りに引かれますね」。

鈴木さんは「出合った素材に対し、どんな表現ができるか。ものづくりに終わりはなく『自分は、まだまだ』という思いはありますが、今持ち得る技術を皆さんに見ていただければ」と話している。

午前11時から午後7時(最終日は5時)まで。火曜休廊。土日・祝日は鈴木さんが在廊予定。問い合わせは同店(℡073・431・8255)。

美しい造形の作品と鈴木さん

美しい造形の作品と鈴木さん

和歌山・台北市の交流さらに促進 覚書更新

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2017年に和歌山市と台湾の台北市が締結した交流促進に関する覚書が5月に有効期限を迎えることから、和歌山市役所で15日、更新が行われた。

覚書は和歌山市出身の平松徳松氏が台北市に建設した料亭「紀州庵」の創建100周年式典で締結。昨年8月には中高生が台北市でホームステイし、台北市民に向け和歌山市についてプレゼンテーションする交流活動も行った。今回の更新で覚書の有効期限は前回より1年長い3年間、2022年までとなった。

台北市政府の薛春明(せつ・しゅんめい)副秘書長と尾花正啓市長が覚書に署名。薛副秘書長は「こうして緊密な関係を築けたのも紀州庵の縁があったから。締結から2年、芸術や観光など多くの交流を展開してきた。5月に来られる和歌山市の訪問団との交流を深め、奥行きあるものにしたい」と述べ、尾花市長は「紀州徳川家の和歌山入城400年の節目の年に覚書を更新できるのは光栄なこと。これからも文化芸術や人の交流をさせてもらい、さらに関係を深めたい」と話した。

覚書を手に尾花市長㊧と薛副秘書長

覚書を手に尾花市長㊧と薛副秘書長

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