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休耕田の火災現場に焼死体 和歌山市薬勝寺

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9日午後3時25分ごろ、和歌山県和歌山市薬勝寺の休耕田で火災が発生し、女性の遺体が見つかった。

和歌山東署と市消防局によると、現場は薬王寺の北西約300㍍で、通り掛かりの男性が休耕田から火が出ているのに気付き、消火にあたったところ、倒れていた高齢とみられる女性を発見。警察からの連絡で消防が出動したが、女性は全身に重度のやけどを負ってすでに死亡しており、病院には搬送しなかった。

この火災で休耕田内の雑草約500平方㍍が焼けた。

その後の調べで、女性は近くに住む89歳と判明し、死因は焼死、同3時ごろに死亡したと推定されている。出火原因は調査中。


社会参加体験を文集に 県警が市教委に寄贈

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和歌山県警本部少年課が社会活動に参加した児童生徒の感想文をまとめた文集「社会参加活動を体験して」の本年度版が完成し、6日に和歌山市教育委員会の原一起教育長に寄贈した。

文集作製は今回で15集目。児童虐待防止やマナーアップキャンペーンの啓発、稲刈りをはじめ地域での農業体験などに取り組んだ小中高生や学生の感想文を、市立和歌山高校生によるイラストとともに掲載している。

県警少年課の黒井孝行課長、西署少年補導員連絡会の畑中幹造会長、東署同会の中尾眞智子会長、北署同会の牧野真知子会長、和歌山キワニスクラブの田中宣人さんが原教育長に文集を手渡した。

原教育長は「参加するだけでなく、こうして文字に残すことも大事。啓発などでは大きな声で呼び掛けられる子どもも増えて頼もしく思う」と話した。

黒井課長は「15年分の文集に、指導されてきた方の思いや継続の大切さが伝わってくる。少年の健全育成が安全な地域社会、非行を生まない社会につながるので、活動をこれからも続けたい」と節目の思いを語った。

文集は活動に参加した学校や市教委に430冊、少年補導員らに350冊配布される。

文集を渡す黒井課長(中央左)と原教育長(中央右)

文集を渡す黒井課長(中央左)と原教育長(中央右)

県内公立高校の入試始まる 合格発表は19日

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和歌山県内公立高校の2019年度入学試験が11日、全日制31校4分校67学科、定時制10校13学科で一斉に行われた。

この日は学力検査を実施。午前に国語、社会、数学、午後から理科と英語の試験が行われた。

和歌山市太田の県立向陽高校(出願倍率1・08倍)では、受験生が受験票と筆記用具を準備し、注意事項のアナウンスを静かに聞きながら問題と解答用紙の配布を待った。

試験は12日に面接、実技検査を行い、19日午前10時に合格発表。試験を受けられなかった生徒を対象にした再試験と追募集の試験は27日に行う。

試験開始を待つ受験生

試験開始を待つ受験生

チャギントンいっぱい 貴志川線の車両刷新

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和歌山電鐵貴志川線で運行中のアニメ「チャギントン」のラッピング列車がリニューアルし、9日に和歌山県和歌山市の伊太祈曽駅で公開された。

「チャギントン」は列車を擬人化した「チャガー」を描いたイギリスの人気アニメで、世界175カ国・地域で放送されている。同社の親会社である岡山電気軌道㈱が同アニメのキャラクター「ウィルソン」と「ブルースター」を実車化した「おかでんチャギントン電車」のデビューを16日に控え、PRのため10月から貴志川線で運行していたラッピング列車の車内の改装が完成した。

デザインはいずれも工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが手掛け、外装とシートにはウィルソンとブルースターが散りばめられ、床はチャギントンのキャラクターが一面に並ぶ。中づりやポスターもチャギントン仕様とした。

一般公開には、しょうぶこども園(吉礼)と愛友保育所(同)の子ども約50人が参加。電車に乗った子どもたちは車内に描かれたウィルソンたちに大はしゃぎ。小嶋光信社長は、よんたま駅長と共に「みんなに少し早くチャギントン電車を楽しんでもらおうとリニューアルしました。これからは岡山でも走るので、そちらも楽しんでもらいたい」とあいさつし、チャギントン電車の製造工程をビデオで観賞した。

しょうぶこども園の井上陽葵ちゃん(6)は「楽しかった。電車の中がかわいかった。また乗ってみたい」と話していた。

ラッピング列車の運行日程は和歌山電鐵ホームページ(https://www.wakayama-dentetsu.co.jp/)に掲載。おかでんチャギントン電車のチケット詳細は特設サイト(https://okaden-chuggington.com/)から。

チャギントン列車を楽しむ子どもたち

チャギントン列車を楽しむ子どもたち

備えと早期避難重要 南海トラフ地震シンポ

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東日本大震災から8年を迎えるのに合わせ、南海トラフ巨大地震について考える気象庁など主催のシンポジウムが10日、和歌山県和歌山市小松原通の県民文化会館小ホールで開かれた。同地震と東日本大震災の比較や、求められる対策などについて専門家らが講演とパネルディスカッションを行い、約300人が聴き入った。

全国で実施している「地域『防災・減災』シンポジウム」の一環で、今回は「情報と行動が命を救う」をテーマに2部構成で開かれた。

第1部では、気象庁地震予知情報課長の青木元さんが「南海トラフ巨大地震から命を守る」と題して講演。大地震による被害の具体例として、建物の倒壊や地滑り、火災、津波などを挙げ、1923年に発生した関東大震災では、犠牲者の約9割が火災によるものだったと説明。昨年6月の大阪北部地震で発生し、小学生が死亡したブロック塀の倒壊にもふれ、「ブロックは1個の重さが約10㌔もある。身近な危険だ」とし、対策の必要性を訴えた。

約100~150年の間隔で発生している南海トラフ巨大地震については、「前回は約70年前でまだ大丈夫と思うかもしれないが、前回は過去の南海トラフ地震より規模が小さかったのでエネルギーがたまりやすくなっている可能性がある」と注意を促し、2011年の東日本大震災と比較。南海トラフ地震による大きな被害が懸念される地域は人口が多く、予想される震源が海から近いため、津波の到達も早い可能性があると違いを説明し、「被害は東日本大震災よりかなり大きく、家具の固定や食料の備蓄、安否確認の方法など日頃から備えてほしい」と呼び掛けた。

第2部は、鳥羽真司県防災企画課長、宮脇寛和田辺市危機管理局長、仲山友章NHK和歌山放送局長、城下英行関西大学大学院准教授がパネリスト、山田尚幸和歌山地方気象台長がコーディネーターを務めたパネルディスカッション。

仲山さんは、東日本大震災の後、災害時のアナウンサーによる避難の呼び掛けが変化し、「東日本大震災を思い出してください」「高い所に逃げてください」など避難を強く促す表現になったことを紹介した。宮脇さんは「災害時は早期の避難が大事。情報をいかに分かりやすく市民の皆さまに届けるかが求められている」と話した。

南海トラフ地震への備えを議論するパネリストら

南海トラフ地震への備えを議論するパネリストら

和歌山南スマートIC開通 アクセス道路も

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和歌山県と西日本高速道路㈱(NEXCO西日本)が和歌山市森小手穂に建設を進めてきた阪和自動車道「和歌山南スマートインターチェンジ(IC)」が10日、開通した。小雨が降る中、地権者や地元住民、行政関係者ら1000人以上が式典に集まり、先立って行われたウオーキングには約1500人が参加。アクセス道路の主要地方道和歌山橋本線と県道三田海南線も同時に開通し、交通の利便性向上に加え、観光振興や防災、救急医療への寄与などの効果が期待されている。

同ICは、ICがなかった和歌山市南部で約30年前から建設を求める声があった待望久しい設備で、2013年度に事業化され、16年10月から工事が進められてきた。事業費は約53億円。和歌山ICから南に4・0㌔、海南東ICから北に5・8㌔の地点に位置し、全車種対応、全方向に24時間通行が可能な本格的なETC搭載車専用のIC。計画交通量は一日に7900台となっている。

同ICに接続する和歌山橋本線は、同市和田―吉礼間の東西2・5㌔で、事業費は約145億円。三田海南線は、和歌山橋本線の和田方面から南へ県道秋月海南線を経由して冬野に至る南北1・3㌔で、事業費は約30億円。いずれも4車線(一部除く)と歩道を備えている。

今回の開通により、和歌山市南部地域の高速道路へのアクセス性は大きく向上。りんくうタウンに移動する場合、同ICを利用すれば、和歌山ICを利用するよりも約12分の短縮となる。

IC利用5分圏域の人口は約5万人から約7万3000人に増え、和歌山、海南東など既存IC周辺道路の混雑緩和が見込まれる。

和歌山下津港や西浜工業団地などへのアクセス時間も短縮され、企業活動の活発化や企業誘致の促進につながる他、和歌山電鐵貴志駅(たま駅長)や桃源郷、和歌の浦などを巡る新たな観光周遊ルートの開発により、観光振興の効果も期待されている。

防災機能では、和歌山市から海南市間の被災地や防災拠点への迅速な救助や復旧活動が可能となり、新たに和歌山市の人口の約1割、約3万5000人の救助・救援ルートとしての活用を期待。

医療の面では、第三次救急医療機関である県立医科大学付属病院へのアクセスが、紀伊小学校からの場合、従来より13分短縮されることが見込まれ、広域的な救急医療体制の充実が図られる。

式典に先立ち、和歌山南スマートICのランプ部を開放してウオーキングイベントが行われ、雨の中、周辺の住民らが傘を差しながら真新しいアスファルトを踏みしめ、地元の新たなランドマークを体感していた。

式典はテント内で行われ、仁坂吉伸知事は「県民、特に和歌山市民の宿願であったICが、下の道(アクセス道)も含めて5年で実現に至ったのは大変早い。皆さんと共に開通を喜びたい」と述べ、NEXCO西日本の酒井和広社長もあいさつ。来賓には県関係の国会議員がそろい踏みし、二階俊博自民党幹事長、石田真敏総務大臣、世耕弘成経済産業大臣、鶴保庸介参議院議員、浮島智子文部科学副大臣、岸本周平衆議院議員、門博文衆議院議員らが祝辞を述べた。

建設計画スタート時、県の県土整備部長として事業化に尽力した尾花正啓和歌山市長の発声で万歳三唱し、参加者はICゲート前に移動。ちょうど一時的に雨が上がり、テープカットとくす玉開きで開通を祝い、紀州雑賀鉄砲衆による祝砲がとどろいた。

会場にはJAわかやまをはじめ地元の団体がブースを設け、特産品のPRなども行われた。

式典に参加した森小手穂の川辺公章さん(49)は「仕事にも、遊びに行くのにもスムーズに高速道路が利用できて便利になる。渋滞も緩和されて、地域が発展するのを期待している」と話していた。

テープカットとくす玉開きで開通を祝った

テープカットとくす玉開きで開通を祝った

3月13日付

感謝の気持ちをはがきに サンキュー差出式

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「サンキューの日」の3月9日、感謝の気持ちをはがきで伝える「ありがとうメッセージはがき」の差出式が和歌山県和歌山市の和歌山駅前通商店街で行われた。

NPO紀州お祭りプロジェクト(西平都紀子代表)が主催、同市内の郵便局が協力。「ありがとうを言い合えるまち」を目指して始まった企画で、ことし11回目を迎えた。

寄せられたはがきは、昨年8月に行われた紀州よさこい祭りの会場や市教委を通じて小学3~6年生が書いた計6480通。ありがとうマークの消印を押印し、全国へ一斉に発送した。

華やかな衣装に身を包んだよさこい5チームが踊りを披露し、各チーム1人ずつ自分の書いたはがきの文章を読み上げてポストへ投函。西平代表(55)らが寄せられたはがきを配達員に手渡した。

よさこいに出合えたことへの感謝をつづった紀州龍神の向井章さん(51)は「よさこいを通して、和歌山を元気にしていきたい」と笑顔。西平代表は「自分の字で気持ちを形にすることは大切なこと。日本中が温かい気持ちになれば」と話していた。

感謝のはがきをポストへ投函

感謝のはがきをポストへ投函


名勝和歌の浦でゆったり 30、31日桜まつり

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春らんまん、いよいよ桜が咲き誇る季節の到来。和歌山県和歌山市和歌浦中の玉津島神社と県公館で30、31の両日、満開の桜ととともにハイキングや演奏会、短歌などを楽しむ「第6回名勝和歌の浦桜まつり」が催される。春の和歌浦で、ゆったりとした時間を過ごしませんか。

名勝和歌の浦 玉津島保存会、あしべ屋妹背別荘が主催。
和歌浦散歩や箏の演奏、餅つき大会、講演などさまざまな催しがある。

恒例となった春の桜まつりはこれまで、あしべ屋妹背別荘を会場の一つに開いてきたが、昨年の台風21号で建物が大きな被害を受けた。今回は県公館を新たな会場に、応援企画を実施。

31日午後1時55分から、県公館で筝曲家西陽子さんの門下生らによる、箏と尺八の演奏会を開催。坪内逍遥の舞踏戯曲「和歌の浦」に触発され、筝曲家の中島雅楽之都が1922年に作曲した組曲「和歌の浦」から抜粋して披露する。

参加無料。問い合わせは渋谷さん(℡073・447・2660)。その他の主なイベントは次の通り。

【30日】 お花見ハイキング「漱石が見た風景 エレベーターを中心に」(午前10時~)溝端佳則さんを案内人に散策。玉津島神社に集合▽声楽家・西浦春美さん演奏会(午後0時半~)▽短歌大会(1時半~)=玉津島神社=

【31日】
餅つき(午前9時~)=玉津島神社=▽和歌祭唐舩御船歌連中音頭取り選抜大会(9時半~)▽村瀬憲夫・近畿大学名誉教授による講演会「神代よりしかぞ貴き玉津島山」(午後1時半~)=県公館=

春の和歌浦を満喫しよう

春の和歌浦を満喫しよう

27チームの対戦決定 本社杯第51回日曜野球

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本社杯・和歌山市長旗争奪第51回和歌山日曜野球春季大会の代表者会議・組み合わせ抽選会が8日夜、和歌山市中央コミュニティセンターで開かれ、参加27チームの対戦カードが決まった。

昨年発足50周年を迎えた日曜野球会にとって、今回の春季大会は、新たな時代を切り開く重要な大会でもあり、開会のあいさつに立った大道眸運営委員長は「みなさんのゲームは17日から始まるが、私たち役員はグラウンドの確保など、早くから取り組み、既にプレーボールがかかっている。50年を機に、新しい年のスタートでもあるが、野球が好きな仲間の絆は変わらない。野球をみんなで楽しもう」と、意欲を示した。

副会長の山下直也県議も激励に駆け付け、世代を超えた生涯スポーツとしての野球の魅力を交えながら、選手たちの健闘に、エールを送った。

1次予選、復活戦を含め、全てトーナメントで行われ、初日の17日は、紀三井寺公園野球場で、開会式に続きNo Limit―中和インサーツ、K’S―Goods、焼鳥おおつき―vertexの3試合が行われる。抽選会で1番くじを、引き当てたNo Limitが、選手宣誓を務める。

注目の対戦カードでは、2連覇を狙うGreen・Appleが、S・Projectと、秋季大会に続き2大会連続Vに挑むGalaxyは、ジョッキーズと、連続出場(138回)記録更新中の嶋村クラブは、ナイトローズとそれぞれ初戦で激突する。

県立全日0・93倍 19年度高校入試受験状況

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和歌山県教育委員会は11日、同日の2019年度公立高校入試の受験状況を発表。学力検査は全体で6556人(全日制6365人、定時制191人)が受験し、欠席は13人だった。

県立全日制(29校4分校62学科)では本出願者6092人(スポーツ推薦含む)中6085人が受験。受験倍率は0・93倍で本出願時と同じ。県立定時制(9校11学科)では本出願者182人中178人が受験。受験倍率は本出願時の0・32倍から0・31倍になった。全体では8校10人が別室受験した。

英語のリスニングテストでは、紀北工業高校で注意事項の放送が止まり1分遅れで実施された他、箕島高校で問題の1回目の放送中に音量が低下し聞き取りづらくなった。2回目の放送は問題なく行われたが、リスニングは2回の放送を聴いて解答するため、箕島の受験生全員に聞き取りづらくなった2問の各3点、計6点が与えられる。

12日は12校3分校21学科で面接、実技試験を行い、合格発表は19日午前10時に各学校で掲示される。追募集を行う学校・学科は同日午後2時に県庁南別館と県教委のホームページで発表。追募集の出願は25日まで。再学力検査は27日、合格発表は29日に行う。

〔出題の方針〕

【国語】大問一では漢字、言葉の基礎的な力と、話し合いが効果的に展開する工夫を理解できているかをみた。大問二は論理的、三は文学的な文章を読み、内容を理解し適切に表現できるかをみた。

【社会】歴史的分野は近世までと近現代に分けて出題。公民的分野は10月の消費税増税を控え、税の仕組みや経済、法、国際社会の課題などを出題した。

【数学】近年あまり出題されていなかった標本調査を出題。基礎的、基本的な内容の習得と、関心、意欲、数学的な見方や考え方、数理的考察力をみた。

【理科】ヨットを題材に自然の事物、現象の探究に必要な基礎的事項と科学的思考力、問題解決能力をみた。第1分野では化学変化や力学的エネルギーの保存について、第2分野では生物の変遷と火山活動、地層の広がりについて科学的思考力と分析力、表現力をみた。

【英語】パンダや地域コミュニティーなど生徒に身近な題材を使用。表現問題では「日本文化や歴史を学びたい」というホームステイ中のカナダ人に対する返答を30語以上で表現し、コミュニケーションへの意欲や自己表現力をみた。

 

鈴木屋敷復元の成功願い ゆかりの謡曲奉納

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全国に約200万人いるとされる鈴木姓のルーツ・和歌山県海南市の藤白神社境内にある「鈴木屋敷」復元へ機運を高めようと、東京の観世流能楽師・鈴木啓吾さんが10日、鈴木姓にちなんだ謡曲を同神社拝殿で奉納した。

鈴木屋敷は老朽化が進み、現在復元整備が進められている。鈴木啓吾さんは2016年に同地を訪ねて以来、屋敷の姿に心を痛め、復元の一助になればと、約300年上演されていなかった廃曲『語鈴木(かたりすずき)』を『鈴木三郎重家』として復曲。昨年3月、東京の国立能楽堂で上演した。

復元に向けては個人から寄付を募っている他、市では1月から企業版ふるさと納税制度を活用した寄付を呼び掛け、全国各地から「鈴木さん」をはじめとした寄付の申し出があるなど、関心が高まっている。

この日、鈴木さんは拝殿で謡曲「神歌」と「鈴木三郎重家」を朗々と謡い奉納。鈴木三郎重家は、源義経の家臣の一人。復曲された能は舞がほとんどなく語りが中心。頼朝に捕らわれた際にも主君・義経の正当性を語り、忠義を尽くす姿が描かれている。

奉納に続き、境内に設けられた舞台で、鈴木さんが義経に関係した仕舞「屋島」を披露。鈴木屋敷復元の会の役員8人も加わり「鈴木三郎重家」の謡曲の一部を連吟で披露した。

復元の会の神出勝治会長は「全国の『鈴木さん』に助けてもらい、今後3年をめどに何としてでも屋敷の復元、完成を祈念したい」と意気込み、鈴木さんは「拝殿での奉納は、身が引き締まる思いでした。地元ではあまり知られていない鈴木三郎重家を、もっと知ってもらいたい。今後は屋敷がどのように復元されるのか楽しみです」と話していた。

拝殿で謡曲を奉納する鈴木さん

拝殿で謡曲を奉納する鈴木さん

マンモスの細胞核動く 近大ら研究で初確認

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近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)と同大先端技術総合研究所(海南市)を中心とする国際研究グループは11日、シベリアの永久凍土に眠っていた約2万8000年前のマンモスの化石から取り出した細胞核をマウスの卵子に移植したところ、新しい細胞核を形成し始める動きを世界で初めて確認したと発表した。大阪市内で同学部の宮本圭講師(37)と同研究所の黒坂哲講師(47)が記者会見し、「マンモスの復活に向けて研究を発展させていく上で重要な一歩だ」と話した。

近畿大は1996年から、約1万年前に絶滅したマンモスの復活を目標とするプロジェクトに取り組み、ロシア北東部のサハ共和国科学アカデミーなどと共同研究を進めており、今回の成果には、2010年に同共和国で発見された若い雌のマンモス「Yuka(ユカ)」(発見地のユカギルにちなみ命名)から採取した骨髄と筋肉組織が用いられた。

研究グループは、取り出したマンモスの細胞核をマウスの卵子に注入し、細胞核の動きを観察したところ、一部が細胞分裂の直前に見られる「紡錘(ぼうすい)体」を形成した他、マウス卵子の細胞核がマンモス細胞核の一部を取り込む現象も確認した。

化石由来のマンモス細胞核の損傷したDNAが、マウス卵子が持つ修復機構によって実際に修復される可能性を科学的に示した初めての研究ともなった。損傷が小さく、より保存状態の良好な細胞核が得られれば、細胞分裂まで至り、個体に成長する受精卵の作製にもつながる可能性があるという。

宮本講師は、これまでの研究で特定されていたマンモス内のタンパク質は126種類だったが、今回の研究で869種類の特定に成功したと説明し、「特に筋肉の保存状態が良かった」と強調。「マンモスの研究をさらに深め、古生物学と進化生物学の分野で既存の考え方を崩すパラダイムシフト(劇的な転換)を起こしたい」と意欲を示した。

黒坂講師は「マンモスの細胞核を他の動物に移植して動きを見たこと自体が初めてのこと。今後、新しい知識を築いていく上で重要な下地となる」と研究の意義を話していた。

今回の研究成果は同日、イギリスのオンライン科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

研究に使用されたマンモス「Yuka」の化石(近畿大学提供)

研究に使用されたマンモス「Yuka」の化石(近畿大学提供)

3月14日付

キャッシュカード詐取 警察官装い70代被害

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和歌山北署は12日、和歌山市内の70代女性が、警察官を名乗る男にキャッシュカード6枚をだまし取られる特殊詐欺被害が発生したと発表した。

同署によると、同日午前9時30分ごろ、同署の警察官を名乗る男から女性宅に電話があり、「捕まえた犯人が持っていた名簿にあなたの名前が載っていた」「詐欺に遭わないよう口座を凍結する必要がある」「残金50万円以上のキャッシュカードはあるか」などと言われた。

女性は男が本当の警察官と信じ、「キャッシュカードは6枚ある」と答えると、男は「警察官が向かいます。封筒を渡すので、キャッシュカード6枚と暗証番号を書いたメモを入れてください」「口座凍結が済むまで封筒に入れたまま保管してください」などと持ちかけた。女性は自宅を訪れた男に封筒を手渡し、男は女性に印鑑を取りに行かせた間に中身をすり替え、キャッシュカードをだまし取ったとみられる。

女性が封筒の中を確認すると、中がすり替わっており、詐欺被害に気付いた。


和秋建設ら表彰 わかやま木の家コンテスト

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和歌山県が主催する「わかやま木の家コンテスト2018~あなたが選ぶ紀州材の家~」で、和歌山市寄合町の㈱和秋建設(前田純代表取締役)の作品「住み継がれる家」が優秀賞に輝いた。

紀州材の住宅建築の促進や需要拡大による地域の森林・林業・木材産業の活性化を図るため開催。県内事業者から14作品の応募があった。

1次審査は建築関係有識者らによる審査員審査を行い、全作品が通過。県内8カ所でのパネル掲示による一般投票などの2次審査を実施し、1次審査の得点と2次審査の得票数で賞を決めた。

優秀賞の「住み継がれる家」は839票を獲得。100年、150年使える家を前提とし、同一構造による自由な間取りが可能。標準化された構造材を繰り返し使用する汎用性の高い構造システムとなっている。

12日には県庁で表彰式があり、仁坂吉伸知事が受賞者に表彰状と盾を贈呈。前田代表取締役は「大変光栄に思う。これからも紀州材の普及に精進したい」と話していた。

コンテストでは、田辺市の中村伸吾建築設計室の作品「広がりをたのしむ家『みどりの斜面に建つ平屋』」が最優秀賞を受賞。上富田町の㈱伸栄木材の作品「家族が集まりゆったりと寛げる永く住んで居心地のいい家」が優秀賞を受賞した。

同設計室の中村伸吾代表は「若い人にも木の家を使ってもらえるよう、魅力を伝えていきたい」と話していた。

表彰状を受け取る前田代表

表彰状を受け取る前田代表

バナナFMエリア拡大 紀北46万人聴取可能

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和歌山県和歌山市のコミュニティFM放送「バナナFM」(87・7MHz)の放送エリアが拡大し、岩出市、海南市の山間部を除くほぼ全域、紀の川市の紀の川沿いや長山団地、有田市と紀美野町、大阪府岬町の一部でも聴けるようになった。

運営するNPO法人エフエム和歌山(山口昭昌理事長)によると、2008年4月の開局時は、対象エリアの和歌山市以外に聞こえてはならないと電波の制限が義務付けられ、アンテナの制御機を設置してきたが、東日本大震災や昨年の西日本豪雨、台風21号など大規模な自然災害が頻発する中、コミュニティ放送が地域の減災に果たす役割の大きさが指摘されるようになり、今回のエリア拡大につながった。

同局は、緊急時に自動起動する防災ラジオや日本初の人工知能(AI)アナウンサーの開発、運用などに取り組んでおり、技術を生かしてより広い地域に災害報道を発信するため、2月25日に総務省の許可を得て、放送エリアを制限してきたアンテナ制御機を調整し、電波が市外にも届くようにした。

今回のエリア拡大により、放送が聴取できる人口は県全体の半分、約46万人となり、和歌山市内の難聴地区だった加太、冬野、田ノ浦、雑賀崎でも改善が確認されている。今後は同市だけでなく、より多くのエリアの情報発信を目指す。

山口理事長は「紀北の人々のコミュニティが広がり、一つになれたらと思う。これからは岩出市や海南市、紀の川市の情報を発信できるように、協力をお願いしていきたい」と話している。

拡大したバナナFMの放送エリア

拡大したバナナFMの放送エリア

紀州漆器のメダル完成 秋のねんりんピック

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今秋開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の大会メダルが完成し、12日に披露された。

メダルは金、銀、銅と優秀賞(入賞)、参加賞の全5種類。紀州漆器協同組合が制作した。

メダルには公式シンボルマークの他、大会の記念となるよう県花の梅をデザイン。紀の国わかやま国体・大会と同様に紀州漆器の技法を用いて仕上げた。直径は金銀銅が約6㌢、優秀賞が約5㌢、参加賞が約4㌢。計2万個を制作する。

同日の定例記者会見で仁坂吉伸知事は「紀州漆器の技術を使った和歌山らしいメダルになった。ものすごくいいんじゃないか」と話していた。

完成した大会メダル

完成した大会メダル

菓子と笑顔を交換 だがしの日に園児に贈る

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日本記念日協会が認定する「だがしの日」の12日、菓子発祥の地とされる和歌山県海南市の公立幼稚園7園の園児287人に駄菓子がプレゼントされた。市民グループ「鱧の街・菓子の街海南プロジェクト実行委員会」のお菓子グループ(野田智也代表)が企画し、メンバーが2園を訪問。読み聞かせや菓子に関するクイズなども行い、園児と交流した。

同市下津町には「菓子の神様」田道間守(たぢまもり)を祭る橘本神社があり、田道間守の命日とされる3月12日を記念日にしようと、前山和範宮司の提案をきっかけに、全国の駄菓子メーカーなどでつくる「DAGASHIで世界を笑顔にする会」が登録し、認定された。

同会は「だがしの日」を「だがしと笑顔の交換日」と位置付け、子どもたちに駄菓子を贈って笑顔になってもらう活動を続けており、ことしで4回目。今回は全国15カ所で開催し、海南市は初めて参加した。

野田代表らお菓子グループのメンバー6人は、メーカーから提供された約4000個の菓子を1人分ずつ袋に分け、大野幼稚園(園児54人)と下津幼稚園(10人)を訪問。紙芝居などを通じて、大陸から伝来した橘の木が下津町に初めて植えられ、菓子の起源となったとされることや、菓子が争いを収めるきっかけにもなることなどを園児に話した。プレゼントの菓子を手渡すと、園児はにっこりと愛らしい表情で受け取った。

故郷に誇りを持ってもらいたいと、野田代表らは、この日学んだことを再度質問。園児らは、菓子の起源とされるかんきつ類の名前を「たちばな!」などと大きな声で答えた。

訪問には、田道間守の飼い猫をイメージしたキャラクター「海(かい)ニャン」も登場し、園児は大はしゃぎで、握手をしたり抱きついたりしていた。

園児を代表して大野幼稚園の岩﨑美月ちゃん(6)は「みんなが笑顔になってうれしかったです」と感謝のあいさつ。野田代表は「田道間守と橘のことをずっと覚えていてほしい。海南市内の全園を回れるよう、活動を継続したい」、同園の西村充司園長は「各地でイベントが開催されている中、菓子発祥の地として全国一、盛り上がったらいいと思う」と話していた。

駄菓子を手渡し笑顔と交換

駄菓子を手渡し笑顔と交換

地形観察にVR活用 和大付中で県内初授業

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教育現場に最新の技術や機器を導入し、授業の充実を図る取り組みが進められている中、和歌山大学付属中学校(和歌山県和歌山市吹上、矢野勝校長)で12日、VR(バーチャルリアリティー)を使った理科の授業が行われ、1年生が県内各地の地形の映像をVRで体感しながら、県の地質を学んだ。同校によると、VRを活用した中学校の授業は県内で初めて。

「地質学から学ぶ和歌山県の大地の成り立ち」がテーマの授業で、岩石標本の観察や校外学習などの直接体験に加え、VRを使って360度の映像で地形を観察する間接体験を通して、さまざまな地形に富む和歌山への理解を深めることを目的としている。

この日、1年D組の生徒35人は4人程度のグループに分かれ、南紀熊野ジオパーク推進協議会が作成した資料を使い、「付加体」「前弧海盆堆積体」「火成岩体」などの地質用語の意味を調べ、岩石標本を観察して地域ごとの地質年代を学んだ。

生徒は学習の中で、理科担当の矢野充博教諭が実際に足を運んでドローンで撮影した県内8カ所(潮岬、志原海岸、橋杭岩、古座川一枚岩、宇久井半島など)の地形を、VRゴーグル「Oculus Go」を装着して観察。目の前にあるかのように360度に広がるVR映像に、「すごく立体的」「面白い」などと興奮の声を上げながら、地形の特徴を話し合ってレポートにまとめた。

西本一平君(13)は「海岸や断層の様子がVRを使うと詳しく見られたのでうれしい。知らないことが分かって楽しい」、惣内鈴さん(13)は「岩や地層をじっくり見たことがなかったので、さまざまな地形、地層が学べて良かった。同じ紀伊半島でも崖の種類などが違うのは面白かった」と、VRを使った学びを楽しんでいた。

矢野教諭は「さまざまな地形の観察を通して、大地とつながることの大切さを学んでほしい。長い歴史に育まれた環境の中で私たちが生かされているという感覚を持ってもらえたら」と話している。

この授業では今後、15日に校外学習で由良町の白崎海岸と白浜町の志原海岸を訪問し、地質観察会を行う。振り返り学習の後、タブレット端末を使って付加体、前弧海盆堆積体、火山岩体ができるまでを画用紙や紙粘土で表現したコマ取りムービーを制作し、観賞する。

VRゴーグルで地形を学ぶ生徒ら

VRゴーグルで地形を学ぶ生徒ら

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