和歌山市伊太祈曽の伊太祁曽神社(奥重視宮司)で15日、厄よけなどを祈る「卯杖(うづえ)祭」が行われた。
奥宮司による厄よけを願う祭典では、約1㍍の梅の若枝を束ねた卯杖で地面をたたいて、大地の邪気を払拭(ふっしょく)。厄よけの他、農作物の豊作を願った。その後、境内で昨年のお札、お守りをたき上げる「とんど焼き」が行われた。
昨夜には炊いた小豆がゆの鍋に竹管を沈め、竹管の中に入ったかゆの量で農作物の豊凶を占う「粥占(かゆうらない)神事」があった。占ったのは日本晴れやキヌヒカリの稲17品種、果物など15種。結果は同神社割拝殿に掲示された。
また小豆がゆは無病息災の御利益があるとされており、参拝者に配布。紀三井寺から訪れた、東方善之さん(77)は「健康が第一。これからも好きな写真を撮り続けていたいですね」と話していた。