和歌山市新在家の教諭、佐武寛司さん(23)が全日本社会人ボクシング選手権大会(日本ボクシング連盟主催)に県代表として出場し、フライ級(52~49㌔)で準優勝に輝いた。佐武さんは「仕事をしながらの練習や減量が大変でしたが、結果を残せてうれしいです。次回は金色のメダルを狙います」とさらなる意欲を燃やしている。
試合は昨年12月に新潟県加茂市の市民体育館で行われた。男子は総勢47人が8階級に分かれて対戦(3分・3R)。フライ級には9人が出場した。アマチュアボクシング男子は昨年7月にヘッドギアなしにルールが変更されている。
佐武さんは、1回戦、2回戦と持ち前の攻めるボクシングを展開し、ともに3―0で判定勝ち。決勝では、山形県の選手と対戦。1Rから果敢に攻める姿勢で試合を優位に進めるかとみられたものの、2Rで隙を付かれ強烈なカウンターパンチ2発をもらいポイントを奪われるなどして勝利に一歩届かなかった。
佐武さんは現在、紀伊コスモス支援学校園部分校の4年生5人の担任を務めている。大会出発前には、児童から応援のメダルが贈られた。大会後には、メダルを手に児童らに入賞を報告することができた。
小学5年生の入部から指導しているというロータリーメインストリートボクシングジムの西川剛会長(48)は、「大会前から動きが良かったので、決勝進出は確信していた。佐武は努力のボクサー。今後は、県内のボクシング発展にも貢献してもらいたい」と期待を寄せる。