世界ボクシング評議会(WBC)女子フライ級チャンピオン、真道ゴー選手(26、クラトキ)の初防衛戦となるタイトルマッチ(22日)に向け、挑戦者フディス・ロドリゲス選手(31)=メキシコ=が18日、練習を公開した。身長156㌢と真道選手(168㌢)より一回り小柄ながらも、鍛え抜かれた体から繰り出されるパンチは破壊力十分。当日は白熱した試合が展開されそうだ。
ロドリゲス選手は、父、兄ともにボクサーというボクサー一家で育った。小柄ながらリーチが長く、伸びのある力強いストレートが持ち味。
これまでの戦績は11戦6勝(4KO)5敗。昨年11月には、前WBA女子スーパーフライ級チャンピオンの山口直子選手に挑戦。判定負けしたものの、「最終ラウンドまで粘り強いボクシングができる選手」と、会場に詰め掛けたボクシングファンの記憶に刻み付けた。
ロドリゲス選手は16日に来日。母国から長旅の疲れも見せず、公開練習では笑顔を見せるなどリラックスした様子だった。
真道選手の印象については「背が高くてスピードがある良い選手」とし、「攻め続けるボクシングで、攻撃の隙は与えない」と闘志むき出しに語った。
一方、王者の真道選手も初防衛に向け準備万端。「誰が見ても『真道ゴーが勝った』と思う試合で圧倒する」と勝利を宣言している。
21日に調印式と計量を実施。試合は翌22日に和歌山市手平の和歌山ビッグウエーブで行われる。