任期満了に伴う海南市長選が14日告示され、 現職の神出政巳さん(62)=無所属=の他に立候補の届け出はなく、 無投票で新市3選が決まった。 同市長選の無投票は平成17年の合併以降3回連続。 神出さんは3期目へ 「目標は安心安全、 元気ふれあいのまちづくり」 と力強く抱負を述べ、 防災対策の充実に意欲を見せた。
午後5時すぎ、 名高地内、 選挙事務所北の駐車場に神出さんが市内1周の街宣から戻ると、 集まった大勢の支持者らから祝福の拍手。 宮本勝利選対本部長の発声で万歳を三唱し喜びを爆発させた。
祝賀会では橋本静児選挙事務長が 「感謝、 感謝、 感謝の言葉でいっぱい」 と謝辞。 石田真敏衆院議員や県市長会会長の中芝正幸岩出市長らから祝辞が寄せられた。 その後、 壇上で神出さんは 「無当選は市役所幹部らによる行政の取り組みが承認された結果。 自信を持って今後の市政運営に取り組んでいきたい」 と決意を表明。 「皆さまの支援をもとに一段と 『住んでよかった』 と実感していただけるまちづくりにまい進していきたい」 と意気込みを示した。
神出さんは平成14年の旧海南市長選で初当選。 海南市と下津町の合併後17年、 21年とも無投票当選している。 3期目の市長選へは昨年の11月議会で出馬表明。 対抗馬のうわさすら聞こえないまま独走でゴールを決めた。
神出さんは祝賀会の後、 記者会見。 防災について 「きのう地震があり、 きょう一日を通して市民の皆さんから安心、 安全を望む声をたくさん聞いた。 国、 県の被害想定に基づき早急に見直しと対策を進めていきたい」 と力を込め、 海南港の直立浮上式津波防波堤建設事業促進や避難場所・避難路整備だけでなく、 災害弱者らの津波避難、 訓練の実施といったソフト面の充実を約束。 また、 5月中旬から市内17カ所での市政懇談会を開いていくとした。
3期目の任期は23日から。 初登庁は一足早く18日に行われる。