ハンドボールは9月29日、岩出市立体育館などで2日目が行われた。県勢は成年女子が準々決勝に挑み、強豪熊本に16―21で敗退したが、黒潮国体以来の出場となった本戦で、初の5位入賞を果たした。同男子は2回戦で岡山を27―19で下し、準々決勝に駒を進めた。少年女子は2回戦で福岡に20―25で敗れた。
成年女子は、元日本代表らトップレベルの選手を擁する熊本と対戦した。和歌山は長尾のサイドシュートで幸先良く先制。GK木澤が好セーブで相手シュートを次々に止め、7分過ぎまで2―2の互角の攻防を繰り広げた。途中2点のリードを奪われたが同点に追い付くと、攻撃的な守備から速攻を決め、5連続得点。前半を12―8で折り返した。
後半に入ると、和歌山はボール回しでミスが相次ぐ。熊本のスピード感あふれる速攻が次々と決まり、8連続失点。途中、退場者により一人少ない人数で果敢に攻めたが、熊本の堅い守備に阻まれ、追い付くことはできなかった。
三谷俊二監督は「後半はうまく攻められなかった」と振り返りながらも、「2年ちょっとでつくり上げたチームがよくここまで頑張ってくれた。わかやま国体はこれで終わるが、ハンドボール競技の発展に頑張りたい」と話した。