和歌山水彩画協会(谷上安良会長)の第53回「水彩展」が28日まで、和歌山市の県民文化会館で開かれている。
さまざまな会に所属するメンバーが、水彩画を共通点に集う会。100年以上の歴史がある美術団体「日本水彩画会」の支部に当たる。
趣味で描く人から講師を務める人まで、大阪を含め県内各地から33人が出品。会場には、水彩ならではの透明感あふれる作品から、緻密に描き込んだものまで、風景や人物、花や人形などの静物画、抽象画や心象表現まで多彩。小品から100号まで71点が並んでいる。
木陰で休む農作業中の夫婦を描いた光の美しい作品や、孫を題材に柔らかなタッチで写実的に表現した作品など、見応え十分。事務局の高田智弘さん(80)は「水彩は身近な画材で偶然性も楽しく、さまざまな可能性を秘めています。バラエティーに富んだ多彩な画風を楽しんでもらえれば。若い方の入会もぜひお待ちしています」と話している。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。