日赤和歌山医療センター(和歌山市小松原通)は10月2日、県内初の専門外来「周産期遺伝カウンセリング外来」を新設する。35歳以上の高齢妊娠の人などを対象に、情報提供やサポートを行う。
水・金曜の午後2時から、産婦人科外来診察室に開設。臨床遺伝、産婦人科の専門医が担当する。
同センターによると、国内の全出生数に占める35歳以上の高齢妊婦の割合は平成7年度の9・5%に対し、25年度は26・9%と増加傾向にあるが、県内には出生前の検査や診断に対する専門の相談窓口がなかった。
同外来では、出生前の諸検査で「何が分かるのか」「何が分からないのか」についての最新情報を説明。疾患を持って生まれた子どもの育児・療養環境についても情報提供する。
妊婦自身やその家族が正しい情報・知識を得、理解した上で出生前検査を受けるか、受けないかを選択できるようサポートするとともに、出生前診断の結果についても継続してサポートしていく。
相談料は初回5400円、再診3240円(ともに税込み)。完全予約制。問い合わせは同センター(℡073・422・4171)へ。