スーパーや量販店での万引を減らそうと、岩出署では、店内放送を使った啓発活動に取り組み、撲滅の対策を強化している。店内放送を使った対策は随時行い、防犯に努めていく。
11日午前10時半ごろ、畑毛交番の巡査部長と巡査長が、岩出市中迫のオークワミレニアシティ岩出店を来店。サービスカウンターのマイク放送を使い、買い物客に「万引は犯罪です。見つけた時は、店内の係員または警察への通報をお願いします」と呼び掛けた。
警察官はその後、目を光らせながら店内を巡回。未成年の非行行為などがないか、店外にも足を運び隅々まで見て回った。
買い物客に制服警察官の姿を見せることは、犯罪の抑止につながるという。ことしに入り、管内で発生した万引の件数は、8月末現在で昨年比15件減の71件。うち同店では10件の事案が発生しているが、店内放送を取り入れた8月以降の被害は0件だ。
防犯対策はことし6月にも取り入れられている。自転車盗などの被害を防ごうと、管内の駅改札付近に警察官を配備し、警戒を強化。ホットスポットとなっているJR岩出駅では、同時期現在で、自転車盗の被害は昨年比8件減の10件と減少している。