県産品の海外への販路開拓・拡大に向けて、県は20~22日、日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪本部の協力を得て海外バイヤーを招き、商談会や交流会などを行っている。
18、19日に東京で開かれた農産物商談会「アグリフードEXPO東京2015」で来日した海外バイヤーを誘致したもので、昨年度に続いて2回目。地方による誘致合戦となる中、和歌山は他府県が行っていない交流会などが高く評価され、2年連続の誘致に成功した。
今回、海外バイヤーは昨年度より2社増え、フランス、中国、香港、シンガポールなど4カ国・地域から6社が参加。国内の輸出商社2社も初めて招き、内容を充実させた。
20日は和歌山市の県民文化会館で輸出商社との商談会を開いた後、ホテルアバローム紀の国で交流・PR会を開催。交流・PR会では、海外バイヤーから面会希望があった食品事業者約20社が参加し、梅ドレッシングやごま豆腐、日本酒など自慢の商品をそれぞれ熱心にアピールしていた。
得意の英語でPRしたJA紀南の下岡三穂さんは、「手応えあり。梅ゼリーの見た目などが好評だった。こういった交流会があると、いろいろと情報交換もできていいと思う」と話していた。
21日には県内外の28社を集めた「ジェトロ食品輸出商談会in和歌山」を開催した。22日はことし開創1200年を迎えた高野山の視察や、かつらぎ総合文化会館でのごま豆腐作り体験を通して、海外に和食の原点を紹介する。