和歌山市のシンガー・ソングライター田頭宜和さん(30)が23日、3枚目のCD「Cheese」をリリースする。タイトルの「チーズ」は、自身の苦手な食べ物。少し苦手に感じたり、あまり歌わないような曲をあえて詰め込んだミニアルバムで、田頭さんは「B面的な曲を集めました。自分の内面部分が、より表れた一枚になったような気がします」と話している。
ポップな曲から落ち着いたバラードまで、キーボードの弾き語りを中心に、ギター曲を含む9曲を収録。「PATRIA~竜門山グラフィティ~」は、育ったまち紀の川市粉河を歩いて感じた思いを込めた哀愁漂う楽曲。その他、軽快なメロディーが心地良い「ジェットコースター」、結婚する友人のために作った「ハッピーエンド」など。独特の内面世界を歌詞に込め、軽やかに鍵盤を弾きながら、甘く切ない歌声が響く。
田頭さんは「コンプレックスに感じることも、扱い方やアプローチを変えればプラスになる。嫌なことに向き合うことで、成長もあるはず。音楽から何かを感じてもらえたら」と話している。
CDはライブ会場での販売のみ。1500円(税込み)。23日午後3時から、同市美園町のみその商店街レンジャーズバーでCD発売記念ライブを開く。藪下将人さん、宮本静さん、スタジオぽこ・あ・ぽこ、なっきぃがゲスト出演。前売り2000円(当日2500円、ワンドリンク代込み)。問い合わせは同所の松本さん(℡090・1140・9506)。