和歌山市西高松の県忠霊塔前広場で17日、「お盆精霊送り先祖精霊万燈供養会」が営まれ、ろうそくや灯籠の明かりが柔らかく辺りを照らした。
同市仏教会がかつての和歌浦から場所を変え、半世紀にわたって続けているお盆の法要。僧侶の読経が響く中、名前の書かれた灯籠が並び、約20人が新仏や先祖代々の冥福を祈った。おたき上げもあり、尾藤憲道会長(62)は「年々参加される方も減っていますが、今後も何とか続けていきたい」と話していた。
同会によると、忠霊塔は日露戦争以降の戦争で亡くなった県内の約3万7500人を合祀している。この日は戦没者を追悼する「みたま祭り」もあり、法要が営まれた。