プロボクサーでWBC世界バンタム級・フェザー級2階級を制覇した元世界チャンピオンの長谷川穂積さん(34)が3日、若手警官を対象にした教養研修会に講師として招かれ、「プロとしての学び方、教わり方」をテーマに、自身の人生観を語った。
県警主催で仕事への意欲を高めてもらうことなどが目的で、会場の県警察学校(和歌山市木ノ本)には約250人が集まった。
長谷川さんは、5年間で10回のバンタム級防衛に成功した実力の持ち主ながらも、プロテストに1度落ちていることや、4回戦ボクサー時代には、2回の敗戦など何度も自身の壁を乗り越えた苦労を紹介し、「本番では、練習してきたことしか実力が出ないので、毎日の1分1分を大切にしてほしい」と努力の末に結果はついてくること示した。技術向上に関しては、「自分は、世界チャンピオンになってからも、他人のアドバイスは全て素直に受け入れてきた。その姿勢が良い結果につながった」と、謙虚な姿勢の必要性をアドバイスした。
この日の長谷川さんは、柔道、剣道、逮捕術で県警内で選抜された術科特別訓練生のけいこの様子も見学した。