紀の国わかやま国体・大会のメーン会場である和歌山市の紀三井寺公園を訪れる人々に、和歌山らしいおもてなしをしようと、同市西浜の県立和歌山工業高校(中前耕一校長)産業デザイン科の生徒は紀州材の木製歓迎看板を制作し、10日に実行委員会への引き渡し式が同校で行われた。
看板は県産のヒノキを使った縦3・2㍍×横3・5㍍の大きさ。両大会マスコット「きいちゃん」のイラストと「ようこそ和歌山へ」の文字などがデザインされている。
同科の生徒がレーザー加工で板を焼いて模様を作った。ことし1月から制作が始まり、3カ月かけて完成させた。
引き渡し式には、制作した生徒や中前校長、県施設調整課の田村公一課長ら約40人が出席。田村課長は「大変ありがたい。生徒の皆さんには、50年に1回の大きなイベントの一端を担ったという自信を持ってほしい」と話した。その後、田村課長から中前校長に記念品の贈呈が行われた。
看板は国体の開幕に合わせ、9月下旬に紀三井寺公園の入り口付近に設置される。