和歌山西署は14日、和歌山市の雑賀崎漁港南側波止の東端先海上で、体長約1㍍のシュモクザメと思われる2匹を男性が釣り上げたと発表した。
同署によると、和歌山市東高松の男性(67)が13日午後3時と4時ごろ、アジを餌にしてスズキを狙っていたところ、1匹ずつ釣り上げたという。同サメは、別名「ハンマーヘッドシャーク」とも呼ばれ、6㍍ほどまで成長する種類もあり、危険性が指摘されることもある。県外の海水浴場では、同サメの出現で、遊泳禁止措置が取られたケースもあった。
一方で、県立自然博物館の学芸員によると、同サメの出現は珍しいものではなく、黒潮に乗ってよく紀伊水道を上がってくることが確認されているという。
浅瀬に来たことは珍しいが「台風か何らかの海流の影響なのかもしれない」とし、「海水浴場ではサメよけネットも設置しているので、注意することに越したことはないが、過剰に反応する必要もないだろう」としている。