平成26年度に県内2カ所の児童相談所に寄せられた児童虐待相談は932件(前年度比139件増)、市町村への相談は970件(同228件増)で、いずれも前年度を大きく上回ったことが県子ども未来課のまとめで分かった。
県が受けた相談を虐待の種類別に見ると、言葉による脅しや子どもの面前での家族への暴力などの「心理的虐待」が最多の405件(43・5%、前年度比138件増)。次いで、家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にするなどの「ネグレクト」が268件(28・8%、同35件増)、殴る蹴るなどの暴力を振るう「身体的虐待」が250件(26・8%、同28件減)、「性的虐待」が9件(1・0%、同6件減)だった。
前年度は身体的虐待、心理的虐待、ネグレクトの順に相談件数が多かったが、今回は心理的虐待の増加が目立った。
虐待者の内訳は、子どもと過ごす時間が長い実母が最も多い傾向が続いており、495件(53・1%)。次いで実父が338件(36・3%)、実父以外の父親が39件(4・2%)だった。