第41回全国中学生レスリング選手権大会(6月13~14日、茨城県)の66㌔級に出場した和歌山ジュニアレスリングクラブの谷口智紀君(14)=和歌山市立東中学校3年=が3位入賞の活躍を見せた。谷口君は「準決勝で負けたのは悔しいけど、少しは周りの期待に応えられたと思う」と笑みを浮かべる。
谷口君は年中児のころからレスリングを始め、中学生になってからは、放課後に県立和歌山北高校レスリング部の練習に参加している。
同選手権には3年連続の出場だが、1年の時は1回戦、2年の時は2回戦で敗退し、入賞に届かず、今回は過去2年間の雪辱を懸けての参戦となった。
選手権では、場外際に相手を攻め込み、タックルを決めるスタイルを意識して挑み、1回戦を3―0、2回戦を6―4、準々決勝を3―0で順調に勝利を収めた。準決勝では愛知県の選手と対戦したが、タックル、バックを決められ0―3で悔しい敗戦。「がっちり組んでくる選手で、攻め切れなかった」と試合を振り返る。
それでも、3年越しでようやく手が届いた表彰台に、谷口君は「高校の先生に教えてもらったり、高校生と組ませてもらったりして、技術面、メンタル面が鍛えられていることを実感しました。家族の支えにも感謝」と笑顔。「秋の全国大会では自分から攻めるレスリングをして、優勝を手にしたい」と次の飛躍へと闘志を燃やす。