途上国の子どもたちの現状やユニセフの活動を知ってもらう「ユニセフ教室」が27日、和歌山市の直川小学校と高積中学校で開かれた。
日本ユニセフ協会のユニセフ・キャラバンの一環で、県内への訪問は4年ぶり8回目。
このうち、高積中学校(赤桐久也校長)で行われた授業には全校生徒約550人が参加。日本ユニセフ協会職員で、円宮家の長女・承子(つぐこ)さまが、世界の子どもたちの現状をDVDで紹介しながら、世界中には小学校に通えない子が5700万人いること、生まれた場所が違うだけで大きな格差があることを説明。「世界の出来事に興味を持ってもらえたら。もし何かできるんじゃないかと思ったら行動し、いろんな人に伝えてほしい」と話された。
また、生徒10人がネパールの農村で少女たちが水くみに使っている水がめ(水入りで約15㌔)を持ち運び、その労働の大変さを体感した。
水がめ運びに挑戦した3年生の門祐五君(14)は「重くて大変だった。日本も昔はユニセフの支援を受けていたと聞いて、助け合いの心が大切だと思った」と話していた。