森林や樹木を守り育てる活動で功績があった個人や団体に贈られる平成27年度県緑化功労賞の表彰が24日、岩出市の県植物公園緑花センターで行われ、岩出市立根来小学校(岡本公博校長)が表彰を受けた。
同功労賞は「和歌山の森林及び樹木を守り育てる条例」に基づき、4年前から表彰。同校は初めての受賞となった。
同校は昭和51年に全校生徒による「みどりの少年団」を結成し、同58年から春と秋の年に2回、スーパーや同市の文化祭などで街頭募金活動を実施。平成16年からはプランターを使ってチューリップやパンジー、マリーゴールドなどを育て、地域の交番や郵便局など5カ所へ寄贈している。
また田辺市で同23年に開催された第62回全国植樹祭を契機に、5年生は竹ポットで苗木を育てる「苗木のスクールステイ」に取り組み、クヌギなどの植物を育成。6年生は県の緑育推進事業を活用した森林体験を日高川町で行い、間伐作業や木工体験など、五感を通してふれあうことで森林の働きや環境問題について学んでいる。
表彰式では仁坂吉伸知事から表彰状の授与があり、同校6年生の小西哉太君は「この賞を励みに、これからも緑を大切にし、岩出市が緑いっぱいのまちになるよう活動を続けたい」と述べた。
本年度は同校の他、平成17年から「企業の森」に参画し、植栽などに取り組んでいる日本たばこ産業㈱の計2団体が受賞している。