地域活性化を目指し、若手経営者らで昨年発足した「わかやま塾ネクスト」の2年目の活動が始動した。新世話役代表に就任した橋爪ふみよさん(30)=レヴィクリエ和歌山店オーナー=は、先日開いた本年度の第1回会合で「2年目は何か『実践』ができるんじゃないかと、すごくわくわくしている。セカンドシーズン、皆さんと一緒に頑張っていきたい」と意気込んだ。
県が平成25年度、経営者ら100人を集めて開いた勉強会「わかやま塾」(塾長=仁坂吉伸知事)。ネクストは、その卒塾生有志が自主的に立ち上げた。メンバーは若手経営者、農業従事者、行政職員ら57人。1年目は外部から講師を招いた勉強会を中心に、学びや親睦を深めてきた。
2年目は世話役メンバーを13人から19人に増員し、勉強会だけでなく、県内の企業訪問や、異業種間でのコラボ商品開発など、より活発な活動を目指す。
2年目の第1回会合は和歌山市の和歌山ビッグ愛で開き、31人が参加。和歌山大学経済学部の大澤健教授を講師に迎え、「観光は地域を元気にできるのか?」をテーマに講演を聴いた。
大澤教授は、行政職員が仕事として進めるような観光振興計画は「ほとんど失敗する」と断言。元気なまちづくりには、住民と事業者が主体的な意欲を持って取り組むことが何より大事と訴え、「イノベーションを起こすには『実践』に尽きる。人は行動することで、読書などよりもはるかに多くのことを学び、人同士のつながりが非常に強くなる。話し合うより、さっさと実践! 2年目は実践ですよ!」と、強くメンバーたちを鼓舞した。
和歌山が自慢できるものを出し合うグループワークも行い、前世話役代表の志場泰造さん(35)=㈱エスプロジェクト代表=は「私たち若い世代が業種、年齢の垣根を越えて団結しなければ、和歌山の発展はないと感じた。ネクストのメンバーで実現していきたい」と力強く語った。