和歌山西ライオンズクラブ(LC、菊地崇行会長)は12日、和歌山市の川辺橋のふもとでアユの稚魚放流イベントを開き、参加した宮北小学校(宮本茂校長)の5年生32人が約1000匹を紀の川に放した。
和歌山の農業用水や工業用水を支える紀の川の魅力を知ってもらうとともに、生き物の命の大切さにふれてもらおうと、昨年に続いて2回目の開催。
和歌山西LCメンバーから稚魚の入ったバケツを受け取った児童は、はだしで川岸へ。川面にゆっくりとバケツを近づけ、「ばいばーい!」「元気でねー!」などと声を掛けながら放流していた。
参加した中安風賀君(10)は「放流した稚魚が大きく育ってくれるとうれしい」、伊藤未来さん(10)は「楽しかった。大きなアユになってほしい」と笑顔。菊地会長(43)は「和歌山にいると山や川、海といった自然は当たり前の感覚になりがちですが、放流を通してあらためて和歌山の自然の素晴らしさを実感してほしいですね」と話していた。