任期満了に伴う紀美野町議選は21日に告示され、定数12に対して現職11人、元職1人、新人1人の計13人が立候補。26日の投開票へ向けて5日間の舌戦の火ぶたが切られた。初日は各候補者が有権者の支持を求め、選挙カーでの街宣を中心に運動を展開。雨上がりの山あいに〝お願いコール〟が響いた。
候補者は党派別で無所属10人、共産2人、公明1人。午前8時半から町中央公民館で届け出の受け付けが始まり、各陣営の運動員らが手続きを済ませると、七つ道具を手に各選挙事務所に戻った。ほとんどの陣営で出陣式があり、たすきをかけた候補者が集まった支持者らを前に第一声。抱負や政策を力強く訴え、声援を背に選挙カーに乗り込み、街宣へ繰り出した。
町議選は今回から定数を2人削減。元職1人、新人1人が名乗りを上げ、前哨戦から選挙戦突入が確定的となる中、現職3人が不出馬を表明し、1人超過の陣容が固まった。選挙戦は平成18年の町合併後、19年の前々回、23年の前回に続いて3回連続。
立候補者の所在地に偏りがあり、一部の地域で盛り上がりに欠けるとの見方はあるが、大きな争点はないものの、人口減少や産業衰退といった課題は山積しており、各陣営の熱を帯びた運動に有権者の関心も徐々に上向いている。
20日現在の選挙人名簿登録者数は、男性3967人、女性4697人の計8664人。旧町別では野上が5893人、美里が2771人となっている。