和歌山市の紀三井寺(前田孝道貫主)で3月31日、厄除けや無病息災を祈る餅まき「初午福つき大投餅」が行われた。境内を訪れた参拝者約400人は、福男らによってまかれる福餅に手を伸ばし、福を求めた。
この日は9俵分の餅米を使い、大小約4000個の福餅を用意。篤志家から納められた菓子や家庭用品などの品々もまかれた。
前田泰道副住職が「大福」の朱文字が入った直径約70㌢の餅「繁盛餅」2個を参拝者の中に投じた後、福男9人と前田貫主が「厄をはらい、福を授かりましょ~」の掛け声とともに勢いよく餅をまいていった。
前田副住職は「観音さまに参っていただいた参拝者に、餅からさらに福を授かっていただければ」とにっこり。3歳の子どもと参加した吉田裕里さん(33)は「すごい人の活気を感じました。エネルギーをもらいましたね」と笑顔で話していた。