JR和歌山駅の1番ホームに紀州材の格子とベンチが設置され、3月30日、完成記念除幕式典が行われた。
1番ホームは大阪方面に向かう特急列車の乗車ホームで、県内外の乗客が利用。高野山開創1200年や「紀の国わかやま国体」などで訪れる多くの人に、紀州材や和歌山の温もりを感じてもらおうと、ヒノキの格子(幅12㍍×高さ4㍍)と杉のベンチ3基を設置した。
式典ではJR西日本の川井正・和歌山支社長が「いつも待ち合わせに利用いただくスペースだが、少し寂しい感じだった。紀州の人が磨きをかけた紀州材のように、地域の皆さんに愛される鉄道へと磨きをかけていきたい」。海草振興局の中村安雄・地域振興部長が「和歌山駅は県の玄関口であり、利便性向上やイメージアップを図ることは大変重要」とあいさつし、川井支社長ら4人で除幕した。
辺りには木の香りが漂い、同駅の宮田敏彦駅長は「社員一同、紀州材に負けないおもてなしをしていきたい」と意気込んだ。