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消防指令業務を4月から統合 4市1町

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 和歌山、岩出、紀の川、海南、紀美野の4市1町の119番通報を和歌山市消防局内にある拠点で一括受信する「和歌山広域消防指令センター」の運用が4月1日からスタートする。

 デジタル無線化に伴う編成で、平成24年から、指令業務共同運用検討委員会を設立して、統合に向けた協議を重ねてきた。メリットは、32億円必要だった各本部の運用費が統合により20億円にまで減少する見込み。また、各消防救急車両の位置を一元的に管理できるため、市町の境界を越えた効率的な出動が可能になる。

 センター職員は、各消防本部が共同で担当し、3班計27人が業務に当たる。ことし3月から試験的に運用が開始されており、1日約80件の救急通報を受けたが、問題なく運用されているという。

 センターの回線数は、各市町単独時の約2倍に当たる28回線を確保。現在では最大18件の出動指令を同時にすることが可能という。年間4万件の通報受信を見込んでいる。

 管轄は、4本部18署で、消防関係車両は155台。29日に行われた開所式では、各自治体の首長を代表して、尾花正啓和歌山市長が「各市町の防災関係部署と消防が情報を共有することで、より迅速かつ的確な災害対応で、住民サービスを向上させる」と新システム成功への意欲を示した。

公開された和歌山広域消防指令センター

公開された和歌山広域消防指令センター


4市1町の首長ががっちり連携の握手

4市1町の首長ががっちり連携の握手


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