アカデミックガウンと角帽を着用した県内初となる卒業式が21日、和歌山市の和歌山信愛女子短期大学(森田登志子学長)で行われた。2年間で学んだ知性と理性を表そうと、ことしから着用することになり、卒業生124人はガウン姿で式に臨んだ。
式では、保護者らの拍手に迎えられガウンをまとった卒業生が入場。生活文化専攻、食物栄養専攻、保育科の各代表学生が壇上に上がり、森田学長から卒業証書を受け取った。森田学長は「温かい心を持ち、素朴の中にも心の込もった、凛とした女性になってほしい。社会性、協調性、独自性をもって社会を歩んでください」と言葉を送った。
在校生代表の津村瑞紀さんから送辞を受け、卒業生代表の岩崎稔誉子(みほこ)さんは「豊かな心と優しさをもち、努力していきたい。当たり前の日常に感謝。全ての人、機会を大切にし、より幸せに豊かに過ごしていきたい」と答辞を述べた。
卒業生の梁川美穂さん(20)は「短期大学の卒業式でガウンを着られるとは思っていなかった。背筋が伸びましたね」と笑みをこぼした。
式の前には、在校生が卒業生からろうそくのともしびを受け、同校建学の精神を引き継ぐ「学灯伝承」が行われた。