昨年5月に経営破綻し、約550年の歴史に幕を下ろした和歌山市の老舗和菓子店「駿河屋」が、元従業員らの手で再開される見通しであることが分かった。
関係者によると、時期は未定だが、近く再開の計画を発表する準備が進められているといい、元従業員のベテラン職人らが、駿河屋の名前と伝統の味を引き継ぐという。
駿河屋は昨年5月に民事再生法による経営再建を断念し、事業停止と全従業員の解雇を行い、破産手続きに入った。負債総額は約9億4000万円。同7月の競売入札で、有田市の医薬部外品製造販売会社の役員が個人で落札していた。