大きな木で羽を休めるのは、インコやフクロウ、オウム、さらにはペンギンやフラミンゴまで――!?
和歌山市の絵本作家・ふるかわひろこさん(36)の絵画展が3月8日まで、同市満屋のギャラリーカフェAQUA(アクア)で開かれている。
ふるかわさんは高校までの大半を九州で過ごし、大学卒業後本格的に絵本制作を学んだ。約3年前に和歌山へ移り住み、海南市の「アトリエ7つの音」で学んだ他、画家の湯川雅紀さん、小川泰弘さんに師事。絵本の制作や教科書ドリルの挿画などを手掛けている。
会場には、緻密なフクロウのペン画や水彩のコラージュ、絵本の原画など約70点を展示。中でも目を引くのは、生命の共存や鳥たちの楽園をイメージしたという、200羽近い鳥たちの鮮やかなコラージュ作品。他にも、モグラ家族の食事風景や、カエルの水中サーカスなど、愛らしい動物たちが生き生きと描かれた作品が並び、絵本の世界に迷い込んだかのよう。
ふるかわさんは「絵の中に親子の温もりやコミュニケーション、躍動感や生命感を閉じ込めたい」とにっこり。「身近な距離で、絵を見ること自体を楽しんでもらえたら」と話している。
午前10時から午後5時。28日、3月1日、7日、8日は、ふるかわさんが在廊し無料のワークショップを開催。問い合わせは同ギャラリー(℡073・463・4640)。