和歌山商工会議所は26日、日本テレビの人気番組「世界一受けたい授業」でおなじみの神戸国際大学の中村智彦教授による経営安定セミナー「ピンチをチャンスに変えるために!」を和歌山市西汀丁の同会議所で開き、中小企業の経営者が難局を乗り越えるためになすべきことについて学んだ。
中村教授は国の補助金制度にふれ、「補助金は一時的なものでずっとは下りない。お金を有効に使うにはどうすれば良いかを考えていかなければならない」と指摘。売れ行きが好調な電化製品を取り上げながら「ハイテクでなくとも売れている。身の回りで起こっていることで『なぜ』と気になったら、その理由を考えてみることが大切」と強調した。
さらに、より良いものを安くではなく、より良いものをより高く売ることを示唆。バブル時代を経験した60代の人たちが、高くても良いものであれば購入することを事例を交えて紹介。「今までの常識を覆し、固定観念を外す時代が来ている」と伝えた。