和歌山市米屋町のデイサービスBLISSぶらくりで18日、「オレオレ詐欺」に代表される特殊詐欺に関する警察官の出前講座があった。施設利用者の他、同所に併設の有料老人ホームの入所者計24人が詐欺の手口やだまされないためのポイントを学んだ。
和歌山西警察署・築地交番の松田正登警部補ら3人の署員が訪問。
還付金詐欺や架空請求詐欺などの手口を紹介する啓発用DVDを交えながら「昨年1年間の県内の特殊詐欺被害は、認知されているだけで55件、被害総額は約5億6500万円」などと紹介。8割以上が60歳以上の高齢者であることを話した。
また実際に、自宅に疑わしい電話がかかってきたという施設の職員が、当時の具体的な電話のやりとりを紹介した。
その他、交通安全の啓発もあり、署員が「特殊詐欺も交通事故も、『○○かもしれない』を頭に入れて行動して」と呼び掛けた。
86歳の女性は「とてもためになる話が聞けてよかった。あらためて、絶対にだまされないよう気を付けたいと思いました」と話していた。