ことしから2月22日が「忍者の日」に制定されたことを記念し、「紀州忍者」名取三十郎正澄の菩提寺・大宝山恵運寺(和歌山吹上)で20日、手裏剣打ち大会が開かれた。
正忍記を読む会(山本寿法会長)が主催。忍者に関連したイベントは全国各地で展開され、この日も和歌山予選会と銘打って開催。同会メンバーを含む約20人が集まった。
実際の競技用やレプリカの手裏剣を使い、男性は5㍍、女性は4㍍先の的を目がけ、勢いよく手裏剣を放った。なかなか手裏剣が的に刺さらず、苦戦する人も続出。上位入賞者には賞状と忍者の携帯食などが贈られた。
参加した有田雅一さん(63)は「まさに忍者の気分。応用とまではいかなくても、先人の知恵をもっと学びたいですね」と笑顔。
同会は発足から間もなく1年となり、山本会長(47)は「『忍者の日』を大いに活用して、皆さんに忍者の世界を体験してもらいたい。忍者を題材にした各団体の催しも多いので、日本じゅうで忍者文化を盛り上げていけたら」と話していた。
22日には和歌山城で、無料で忍者衣装を体験できるイベントがある。城プロジェクトが主催し、同会が協力。午前11時から午後3時まで。天守閣前広場で受け付け。問い合わせは城プロジェクト(℡080・1437・4171=午前9時~午後5時)。