商売繁盛を祈る「十日えびす」(9~11日)が始まり、和歌山市吉田の東の宮恵美須神社でも宵戎の9日、福を授かって不景気を吹き飛ばそうと、午前中から大勢の参拝者が訪れた。
同神社では1500円から7万円までの縁起物を用意。境内におはやしが流れる中、福娘が「ようお参りです」と声を掛けると、参拝者は熊手や福笹などの縁起物を次々と買い求めていた。
同神社では3日間で約8万人の人出を見込んでおり、期間中には総本宮・美保神社(島根県松江市)の神官による「悪斬(あくぎり)の舞」も披露される。
和歌山市でアユの養殖業を営む紀美野町の阪本伸哉さん(76)は「景気回復をお願いするのは毎年のことやけど、ことしこそは、少しでも明るい兆しが見えるよう期待したいね」と話していた。