全国的にインフルエンザが流行の兆しを見せている中、和歌山市でも例年にない早さで感染者が増加し、流行警報の基準値を超えた。市は手洗い、うがいの徹底や、規則正しい生活などで感染予防を呼び掛けている。
和歌山市内の定点15医療機関の感染者報告では、昨年12月15~21日に158人と1医療機関当たり10人以上となり、流行注意報レベルの感染が確認され、さらに翌週の22~28日には3倍以上の481人となり、1機関当たり30人を超え、警報レベルにまで感染が拡大した。注意報に達したのは昨シーズンより4週程度早く、警報は3年ぶりとなる。
今月8日には、各学校が新学期を迎えたことで、さらなる感染拡大が心配されている。
現在、流行しているとみられるインフルエンザウイルスはA/H3(香港型)で、乳幼児から成人、高齢者まで幅広い年齢で感染報告があり、注意が必要という。市保健所は「感染者が増えれば、重症化する患者が発生する確率も高くなるので、市民はできるだけ感染を予防してもらいたい」と話している。