年末恒例の第42回ベートーベン交響曲第九番演奏会(県第九の会主催)が21日、和歌山市の県民文化会館で開かれ、大ホールに響き渡る京都市交響楽団の演奏と歓喜の歌に約1100人が聴き入った。
ことしは日本を代表する指揮者の一人、大友直人さん(同楽団桂冠指揮者)が県第九合唱団(山本光子団長)と3年ぶり3回目の共演。約130人の合唱団は、8月から練習してきた成果を発揮し、息の合った迫力の歌声を響かせた。終演後は客席から鳴り止まない拍手と歓声が送られた。
市内から娘2人と訪れていた女性は、「前に聴いた時より男性が増えたのか、声がしっかりとした感じでとても良かった。年1回、オーケストラの生演奏が聴ける機会。今後も長く続けてほしい」と話していた。