西アフリカを中心に感染が拡大しているエボラ出血熱の国内発生に備え、和歌山市保健所と日赤和歌山医療センターは10日、市内で初めての合同対応訓練を行い、患者の搬送体制の確認を行った。
訓練は、リベリアに滞在歴がある50歳代女性が、発熱の症状があると想定。保健所の医師や保健師が患者が療養している自宅を訪れ、感染症専用救急車で同センターまで搬送した。その後に、感染の有無確認のために、患者の検体を東京都内にある国立感染症研究所に搬送することを想定した流れを確認した。
患者の引き渡しが行われた同センターでは、専用の防護服に身を包んだ関係者らが、体液が漏れないように袋で覆った患者役の女性をストレッチャーに乗せてセンターの病棟に運び入れた。
実際にエボラ出血熱の患者が発生した場合、濃厚接触の可能性がある人が判明すれば、同保健所から直接本人に連絡するという。